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[ポケモンSV S15 最終826位 最終レート1962] 電磁波受け入れスタン

始めに

こんにちは、ギルガルドです。
S15の最終目標だったレート2000には遠く及びませんでしたが、自身初の最終3桁を達成できましたのでその記念と、あと2シーズン続くレギュレーションF環境で勝つための思考の整理をするべく、構築記事を書きます。
最後までご覧頂けたら嬉しいです。

使用構築

構築経緯

今期の序盤にポケモン実況者の「リック」さんが動画で紹介されていたレンタルパーティーの使用感が非常に良かったので、これを基に構築を組むことにした。
(レンタルパーティー画像の掲載を快く承諾してくださったリックさん、本当にありがとうございました!)

しかし、この構築を使っている際に
①神速カイリューと電磁波カミのミスマッチ
②暁ガチグマが自分の手に馴染まない
③絶対零度パオジアン
この3点が気になっていた。
また、シーズン序中盤に対戦数をこなして環境調査をし、S14→S15にかけての環境の変化を自分なりにまとめてみたところ、
④ S14時点でブリジュラス対策として増加していたランドロス入りのサイクルにイージーwinを取れ、ハバタクカミの甘えると電磁波を拒否できる電気or地面テラスのクリアチャームカイリュー
⑤ ランドロス入り、カイリューハッサム、ウーラカイリューサーフゴー、パオカミママンロンゲグライ等の対面操作+高火力のサイクル
⑥ ミラーに強い最速+ステラの身代わり+テラバースト持ちのハバタクカミ
⑦ ⑤を破壊できる電気テラスパオジアン
⑧ ④の対策になる欠伸ガチグマ
の5点が特に重要度が高く、対策必須だと考えた。
この内、④と⑧に展開を許さず⑥にも同速勝負ができ、⑦を上から制圧できる「最速+ステラの挑発痛み分けブエナハバタクカミ」に注目し、1匹目に採用した。
次にレンタルパーティーを使っていて文句無しに強いと感じ、カイリューを舐めている⑤や⑦に強くてゲームプランの組み立てを楽にしてくれる「ノーマルテラス竜舞カイリュー」を2匹目に採用した。
電磁波ハバタクカミを採用しないことで①の問題点は解決したため、②と③の解決を目指した。
②に関して、欠伸、チョッキ、シルクのスカーフ、襷等あらゆる型の暁ガチグマを使用したがどれも使いづらさと選出のしにくさが拭えなかった。
地面枠として暁ガチグマの代わりにディンルーも試したが、ステロ型以外で汎用性のある型が存在せず、他のポケモンに比べてカスタマイズ性が低い点が気になった。
また、2匹共に言えることだが、素早さが低すぎてあらゆる確率を押し付けられたり、テラスタルを切っても強く使うことが難しかったので、思い切って地面枠の採用を諦めて電磁波運ゲを受け入れた。
構築にステルスロックを覚えるポケモンを採用することは選出画面で相手のカイリューに圧力を掛ける上で必須だと考えているため、ステルスロックを覚えるポケモンで1番強いと考えている「ブリジュラス」を3匹目に採用、型はレンタルパーティーで使っていて強かったジャポ+ステロ型を選択した。
次に③に関して、レンタルパーティーのパオジアンはブリジュラスを初手に出せないディンルー入りとランドロス入りに初手置きして、絶対零度を連打していた。
ただ、24日に参加する坊っちゃんオフに零度パオジアンを連れて行く気になれなかったこともあり、絶対零度に頼らずにディンルー入りとランドロス入りに勝つ方法を考えた。
活路を見出だしたのが、「叩き落とす+アンコール採用の炎オーガポン」である。
ディンルー展開をアンコールで止めたり、ランドロスの突撃チョッキを叩き落として削りを入れることでハバタクカミを通しやすくすることができるため、ディンルー入りとランドロス入りに初手置きしてゲームメイクを行う駒として十分な性能を持っていると判断し、4匹目に採用した。
5匹目には、ディンルー入りとランドロス入りに初手の炎オーガポンがゲームメイクを行った後に、試合を終わらせてくれるエースが欲しかった。
カイリューでも良いがランドロス+眼鏡ハバタクカミ+ スカーフ水ウーラオスのような並びに比較的簡単に往なされてしまう。
遂行速度の速さからランドロスの威嚇に誤魔化されない「剣の舞」を用いた崩しができて、取り巻きによくいるタケルライコ、ハッサム、アシレーヌ等を一掃できる、パオカミママンロンゲグライ、ウーラカイリューサーフゴー、カイリューハッサム等の対面操作+高火力のサイクルをまとめて破壊できる「電気テラスオボンパオジアン」を5匹目に採用した。
ここまでの5匹でオオニューラとイーユイ以外は大体対応できていたので、イエカシラにイージーwinを取れたり環境にあまり存在しないタイプの構築を雑に誤魔化せて、初手のイーユイに圧力を掛けられるアイススピナー持ちの襷水ウーラオスを採用していたが、最終日付近に掛けてオオニューラが爆発的に増加していたのと、キョジオーン使いの人達が強すぎたので最終日前日に「隠密マント水ウーラオス」に変更して6匹目に採用し、構築が完成した。

構築のコンセプト

・ステルスロック+先制攻撃による制圧

・崩しの要素を構築の6匹に散りばめることで攻め+受けの構築が仕掛けて来る選出択を拒否

・選出画面では見えにくいガンメタによるイージーwinの量産

個体解説(採用順)

調整意図
S→ミラー意識で最速
HD→C252無補正ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
C→H116-D4振りハバタクカミをステラシャドーボールで50%の乱数1発(耐久に大きく振っていないハバタクカミをほぼ倒せる)
B→A特化パオジアンの不意打ちを確定耐え

羽ばたく神。
間違いなくこのポケモンのおかげで今期は勝てた。
調子に乗って竜舞を押して来るクリアチャームの電気or地面テラスカイリュー、竜舞、アンコ、羽休めを押して来るノマテラカイリュー、欠伸ガチグマ、遅い電磁波ハバタクカミ、瞑想ラティアス、キラフロル、コノヨザル、持久力ブリジュラス、キョジオーンを初めとした耐久ポケモン等、あらゆる範囲に挑発がぶっ刺さっていた。
痛み分けはコノヨザルの展開を止めつつ対面突破したり、挑発を押したターンに殴ってくるガチグマやノマテラカイリューに行動回数を稼ぎつつ削ったり、挑発と合わせて崩しに参加できるのが強かった。
さらに最速+ステラ+最低限のC振りでミラーにも比較的強く隙がないため、選出率は9割を超えていた。

調整意図
HB→マルチスケイル+食べ残し込みで、アイススピナー持ちのA特化ウーラオスを対面からほぼ起点にできるくらい
A→11n  
S→+2で最速テツノツツミ抜き
D→端数

本構築のメインエース。
竜舞による崩し性能、羽休めによるサイクル性能、神速による詰め性能、全てが超高水準で全く隙がない。
ハバタクカミミラーで相手の耐性テラス(フェアリー、水、電気等)に味方のハバタクカミが負けた場合でも神速で刈り取れるのが非常に強力だった。
竜舞神速が高速低耐久のポケモンに対して無類の強さを誇るため、BIG6ミラー等では積極的に選出していた。
他にも、壁、トリル、天候、フィールドギミック等に対しても羽休め連打で無理矢理ターンを枯らして切り返すことができたり、イダイトウ入りに対して詰めができたりと、できることが多すぎて腐ることがほぼないため、迷ったらカイリューをよく選出していた。

調整意図
S→ミラーと準速ウーラオス意識で最速
C→耐久に振る必要性が薄いのでぶっぱ

最強のステロ撒き。
序盤は最強だったがブリジュラスの対策がS14より明らかに進んでいたため、シーズン終盤は選出率と信頼度がガタ落ちしていた。
襷のパオウーラに対面で勝てたり、ガチグマとハバタクカミをミラーコートで返り討ちにできるなど、1匹倒す性能は高いものの倒した後に強い行動(2匹目を先制技で削る等)ができない、アンコールに弱く起点になりやすい等意外と弱点も多い。
とはいえ選出した試合では安定した活躍ができたり、相手視点では型の多さから圧力が大きく対応を強制できるため、まだまだ強いポケモンだと思う。

調整意図
HB→A特化鉢巻悪テラスパオジアンの噛み砕くを確定耐え
S→準速カイリュー抜き
A→余り
D→端数

必殺仕事鬼。
ママンボウ入りに初手置きする時に、相手の鉢巻パオジアンが怖すぎたので物理耐久に大きく割いた。
叩き落とすとアンコールが非常に偉く、有利対面で相手のテラスにも交代にも一貫する叩き落とすを押してサイクルに負荷を掛けたり、アンコールで交代を促して交代先に叩き落とすを刺す動きが強かった。
ハバタクカミの甘えるや電磁波でオーガポンを起点にする動きに対してもアンコールが強力なカウンターになるため、ブリジュラスと違って起点になりにくいという大きな強みを持つポケモン。

H→16n-1
A→11n
S→最速オーガポン抜き
BD→端数

本構築のサブエース。
ランドロス入りやママンボウ入りのサイクル構築と、スカーフウーラ+HAカイリュー+眼鏡サーフゴーやカイリューハッサム等の対面操作から高火力を押し付けてくる構築群を無限に破壊し続けた。
相手の襷パオジアンやノーマルテラスカイリューに弱いのが弱点ではあるが、一撃技に頼らずにサイクルを破壊する性能と対面性能をここまで高い水準で両立できるポケモンは他にいない。
カイリューと攻撃面での補完が取れている点も強く、サブエースの役割を完璧にこなしてくれた。

HB→A特化オオニューラのフェイタルクロー+インファイトの瀕死率が0.78%
A→11n
S→端数
D→余り

最強の補完枠。
最終日付近で爆発的に増加していたオオニューラとキョジオーンにイージーwinを稼ぎつつ、対面駒として出す選択肢も取れるポケモンとして採用した。
オオニューラ対面は初手剣舞→ドレパン→アクジェと押すと、HPが約半分残ったA+2ウーラオスが盤面に残った状態で2匹目と対面できるため、そのまま押し切ってイージーwinを産み出してくれた。
隠密マントサーフゴー等とは違って対面駒としても選出することができる点が強かったが、氷技がないためカイリューには要注意。

選出

基本選出
・ブリジュラス+ハバタクカミ+カイリュー 
主にガチグマ入りスタン、イダイトウ入りに投げる選出。
ブリジュラスが1匹持っていくorステロを撒いて退場し、ハバタクカミ+カイリューで2vs2に勝って逃げ切る。

vsディンルー入り、ランドロス入り、ママンボウ入り、カイリューハッサム、ウーラカイリューサーフゴー等
・オーガポン+ハバタクカミ+パオジアン
オーガポンの叩きアンコとハバタクカミで荒らし、パオジアンの剣の舞でゲームを終わらせる。

vsコノヨザル、キラフロル入り
・ハバタクカミ+カイリューorパオジアン+オーガポンorウーラオス
ハバタクカミで展開を阻止しつつ数的有利を確保して逃げ切る。

vsオオニューラ入り
ウーラオス+ハバタクカミ+カイリューorパオジアン
オオニューラの前でウーラオスが剣の舞を積んでひたすら殴れば大体勝てる。

vsアローラキュウコン入り、トリルミミッキュ
オーガポン+ハバタクカミ+カイリュー
ブリジュラスが隙を見せるポケモン達なので初手はオーガポンを置く。
不利構築なので、カイリューの羽休めで壁やトリルを枯らして切り返しを図る。

vs受けループ
オーガポン+ハバタクカミ+ウーラオスorパオジアン
まず勝てない。
今期はママンボウ入りサイクルがずっと流行っていたため、受けをガンメタする人が増えて受けループは減ると予想しほぼ切っていた。

vsキョジオーン入り
ブリジュラスorオーガポン+ハバタクカミ+ウーラオス
対面選出をされてもウーラオスが腐りにくいため、キョジオーン入りに選出択で困ることはあまりなかった。

その他臨機応変に選出するが、基本的にはエースのカイリューとパオジアンのどちらを通すかを考えてから選出を決めていく。

重いポケモン

・裏から来るスケイルショットカイリュー
甘えるも電磁波もないハバタクカミでは止められない。

・裏から来るノーマルテラスガチグマ
ウーラオスを選出に組み込みにくいため、ハバタクカミもカイリューも破壊されて試合が終わりかねない。

・拘っていないイーユイ
オーガポンもブリジュラスも不利を取る上に、起点にして切り返す動きもできない。

・最速のステラハバタクカミ
魂を込めて、同速に勝つだけ。

・ランドロス+ハッサム
オーガポンがどれだけ頑張ってもハバタクカミが全然通せない。

・受けループ
絶望。ハバタクカミとオーガポンで頑張ってはみたものの全敗。

結果

最後に

今期は目標にしていたレート2000には届かなかったものの、初の最終3桁を達成できて少し安堵している自分がいます。
一方で最後2000を目指して潜る勇気がなかったことを悔しく思う部分もあります。
もっと強くなりたいので、レート2000達成を目標にS16も頑張ります!
ここまで読んで下さってありがとうございました!

スペシャルサンクス

・今まで構築相談に乗って下さったRiroさん、せないずみさん、たみにゃすさん
・坊っちゃんオフで僕をボコボコにして魂に火を点けてくれたカメレオンさん
・坊っちゃんオフを運営して下さったシーベルさん、ねがやまさん、パゲポチさん、参加者の皆さん
・僕のしょーもないポストにわざわざ反応して下さるフォロワーの方々
・対戦して下さった方々
本当にありがとうございました!




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