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[ポケモンSV S16 最終296位 最終レート2018]最強塩スタン

始めに

こんにちは、ギルガルドです。
S16の目標だったレート2000を達成できたのでその記念と、レギュレーションFラストシーズンのS17で勝つために思考の整理をするべく構築記事を書きます。
最後までご覧頂けると嬉しいです。

使用構築

構築経緯

友人のキョジオーン使いであるカメレオンさんとオフ会で対戦した際、強いプレイヤーがキョジオーンを使うと無敵になることを身をもって思い知り、自分もキョジオーンを使いこなせるようになりたいと思った。

また、ポケモンを真面目にやっているシーズンの最終日はいつもパオジアンと電磁波にイライラしているため、パオジアンと電磁波に強いキョジオーンから構築を組んでみたいと以前から思っていた。

上記2つの理由からキョジオーン軸の構築を使うことを決意した。

とりあえずカメレオンさんがS15で使っていたキョジオーン構築のレンタルを使ってみたところ、非常に使用感が良かったのでこれを環境の変化と自分の好みに合わせて勝手にカスタマイズして使うことにした。(快く掲載を許可してくれたカメレオンさんに感謝)

まず始めに、カメレオンさんの構築でずば抜けて最強だったのが「神速地震アンコ羽のノーマルテラスカイリュー」だったので、原案通りの型で持ち物だけ厚底ブーツに変更してカイリューを1匹目に採用した。

しかし、このカイリューには大きな弱点がある。氷技持ちの水ウーラオスとゴーストテラスパオジアンに弱いことである。

また、これまでにもキョジオーンを使う度に感じていたこととして、「HD炎オーガポンやテツノドクガ等、眼鏡ハバタクカミやサーフゴーをケアすることしか役割がないポケモンを、キョジオーンを出す全ての試合で絶対に同時選出しないといけない」のは弱いと思っていた。

つまり、キョジオーン単体である程度ハバタクカミやサーフゴーのケアが可能な型を使いたかった。

①氷技持ちの水ウーラオスとゴーストテラスパオジアンに強い
②ハバタクカミやサーフゴーを単体である程度ケアできる

以上2点を満たすキョジオーンの型を模索したところ、「水テラス地割れキョジオーン」が該当すると考えて2匹目に採用した。

3匹目に、サイクル選出をする際に初手に置いて蜻蛉返りから安全に有利展開を作れて、キョジオーン+カイリューのサイクルで相手を削ったりブーストエナジーを消費させた後のスイーパーもこなせる「スカーフ水ウーラオス」を原案通り採用した。

4匹目にスカーフ水ウーラオスと攻撃面の相性補完に優れており、初手にくる相手のガチグマやブリジュラス、カイリューに対して水ウーラオスの蜻蛉返りから後投げすることで有利展開を作れる、1匹で3タイプの一貫を切れて相手の拘り鉢巻や拘り眼鏡による強引な崩しを許さない等、構築に欲しい要素を多く持っている「眼鏡ハバタクカミ」をほぼ原案通り採用した。

5匹目にキョジカイリューと並べることで見せ合い画面で相手に圧力を掛けられて、ここまでの4匹では勝てない瞑想持ちのアシレーヌやタケルライコ、テツノカシラやラティ兄弟、アローラキュウコン等を誤魔化せる、宿り木の一貫を切れる、相手のハバタクカミ、サーフゴー、ほとんどの初手頑丈ブリジュラスを厚くケアできる「HDS炎オーガポン」をほぼ原案通り採用した。

6匹目にここまでの5匹でサイクルができない構築に対面選出を出す際の襷枠として、ここまでの5匹で舐めているトドロクツキ、ドオー、ラティ兄弟、各種オーガポン、カイリューサーフゴー、電気テラスパオジアン、ガブリアス、ジャローダ、飛行テラスカイリュー等に圧力を掛けられて、テラスタルを使わなくても強い「襷パオジアン」を採用した。

構築完成!(ほぼパクりやないかい)

構築のコンセプト

・選出択と2枚のアンコールを生かした立ち回り、地割れによる誤魔化しでキョジオーン対策を乗り越える
・定数ダメージ+先制攻撃によるスイープでテラス択を拒否する

個体解説

①キョジオーン

特性:きよめのしお
性格:わんぱく
持ち物:たべのこし
テラス:みず
実数値:207(252)-120-187(156+)-58-123(100)-55
技:しおづけ / じこさいせい / まもる / じわれ
調整意図
B→11n(カイリューの特化地震が受かるくらい)  
余りD

最強の塩。
ガチグマやテツノカシラ、ラティ兄弟等不利を取る相手が増えており扱いが難しいポケモンだが、プレイヤーの立ち回り次第では一瞬で有象無象を詰ませることができる。
ガチグマ入りには見せ合いで圧力を掛けてガチグマを選出させてウーラカミカイリューで誘殺し、ディンカイサフゴパオカミウーラやランドサイクル、ママンボウサイクル、イダイトウ入り等には選出して相手のサイクルを疲弊させて崩したり、圧倒的耐久で詰ませたりと、選出してもしなくても最強のポケモンだった。
立ち回りで捲れない試合は地割れで無理やり捲るなど本当にやりたい放題していた。
選出率は4位。

②炎オーガポン

特性:かたやぶり
性格:ようき
持ち物:かまどのめん
テラス:ほのお
実数値:187(252)-141(4)-105(4)-72-140(188)-151(60+)
技:ツタこんぼう / はたきおとす / こうごうせい / アンコール
調整意図
S→最速ブリジュラス抜き
AB→端数
余りHD

最強の鬼。
キョジオーンが苦手とするアシレーヌやタケルライコ、アローラキュウコン、テツノカシラに強く、眼鏡ハバタクカミやサーフゴー、大抵のブリジュラスにも対応できるキョジオーンの最強の相棒。
だが、役割対象には強いものの役割対象ではないポケモンにあまり何もできないのが弱点だと考えているため、選出は慎重に行っていた。
叩き落とすは拘り鉢巻や眼鏡を叩いて受けが効くようにしたり、隠密マントを叩いて塩漬けを入れたりとキョジオーンとの相性が良く使いやすい技だった。
選出率は5位。

③カイリュー

特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
持ち物:あつぞこブーツ
テラス:ノーマル
実数値:197(244)-204(252+)-117(12)-108-120-100
技:しんそく / じしん / はねやすめ / アンコール
調整意図
HA→できる限り高く
B→余り
ミラーで下からアンコールしたいのでS無振り(個体値落としても良いかも)

神。
対面選出だろうがサイクル選出だろうが全試合ほぼ確定で選出していた。
神速と数値の高さを生かした対面での殴り合い性能、羽休めとアンコールによるクッション性能、アンコールと神速を生かした詰め性能、全てを超高水準で持ち合わせる化け物。
アンコールの使い方が難しかったが、補助技を見てからアンコールを押すだけでなく、補助技でも攻撃技でも何かしらの技をアンコールしたら詰めが行える盤面だと判断できたら積極的にアンコールを押した。
この判断ができるようになってから一気にアンコールの使い方が上手くなり、勝率が爆発的に上がったように思う。
ほぼ毎試合選出するため、持ち物は安定して仕事ができるようにゴツゴツメットではなく厚底ブーツ。
選出率は圧倒的1位。

④パオジアン

特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:155-189(252+)-101(4)-99-85-187(252)
技:つららおとし / せいなるつるぎ / ふいうち / サイコファング
調整意図
ASブッパ 
余りB
耐久振ってないウーラオスをサイコファング+不意打ちで倒せたら嬉しいので意地っ張り

最強の襷枠。
他5匹でサイクルを回すのが無理な構築を対面選出で誤魔化す際に初手に置いていた。
カイリューをHBゴツメで採用していない関係で初手でウーラオスと対面した際に引き先がいないため、引かずにウーラオスと殴り合えるようにサイコファングを採用したが、絶対零度が欲しい試合もたくさんあった。
きつい構築にしか出していないのに、出した試合はほぼ確実に活躍してくれた縁の下の力持ち。
選出率は6位。

⑤ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
テラス:フェアリー
実数値:145(116)-54-77(12)-186(244)-156(4)-189(132+)
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルフレイム / パワージェム
調整意図
C→2nで最大
S→準速135族+2、最速トドロクツキ抜き
余り耐久

最強のアイドル枠。
有利対面を作れた際に相手に掛ける負担が凄まじく大きいため、選出する際はこのポケモンの有利対面を積極的に作ることを心掛けた。
技構成に関して、ムーンフォース、シャドーボール、パワージェムまでは確定レベルで採用したい技だが、マジカルフレイムの枠はほぼ撃たなかったし好みで良いと思う。
僕はラティハッサムを瞬殺できる点と、暁ガチグマ+鋼の並びに一貫する技がほしいと思ったのでマジカルフレイムを採用したが、原案通りバトンを瞬殺できる滅びの歌や、ドヒドイデに撃つ10万ボルト、サイコショック、身代わりに強いハイパーボイスやチャームボイス等も選択肢。
調整ももっと強いものがあると思うが、特に困ったこともなかったので変えずに使い続けた。
裏に一貫する技を適切に撃てればそれだけで強いポケモン。
選出率は3位。

⑥水ウーラオス

特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:みず
実数値:175-200(252+)-124(28)-74-80-146(228)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / かみなりパンチ / とんぼがえり
調整意図
Aブッパ
S→最速カイリュー抜き
余りB

最強の熊。
1匹で戦っても全然強くないポケモンだが、取り巻きと一緒に戦うことでケアできる範囲を大幅に広げることができるポケモン。
今期はウーラオスの流行が剣舞型だったため、スカーフ蜻蛉返り一点読みの行動をされてイライラすることがなく、気持ち良く蜻蛉返りを押すことができた。
試合序盤は蜻蛉返りを生かして安全に試合を展開し、終盤にはスイーパーとして活躍する非常に器用なポケモン。
雷パンチは初手水ウーラオスミラーで引き先がいないため、引かずに殴り合えるように採用した。
雨パのぺリッパーに初手雷パンチでテロする瞬間が1番楽しかった。
選出率は2位。

選出

①vsレギュEBIG6(ガチカイ炎ポンパオカミラオスサフゴブリから6体)

○初手ウーラオス、裏ハバタクカミ+カイリュー

②vsディンカイサーフパオカミウーラ系統、ランドブリアシレ

○初手キョジオーン、裏カイリュー+オーガポン
ランドブリアシレに対して相手の構築次第で(特にラティ兄弟がいる時に)
○初手ウーラオス、裏カイリュー+ハバタクカミ

③vsママンボウサイクル

○初手キョジオーン、裏カイリュー+@1(ウーラオスorハバタクカミorオーガポン)

④vsイダイトウ入り

○初手パオジアンorウーラオス、裏カイリュー+@1(ハバタクカミorキョジオーン)

⑤vsコノヨザル入り

○初手ハバタクカミ、裏カイリュー+@1(ウーラオスorパオジアンorキョジオーン)
 
⑥vsガチグマ、ラティ兄弟、テツノカシラ入り

○キョジオーン以外の5匹から相手の構築を見てアドリブで投げる。

⑦vsキョジオーン入り

○初手キョジオーン、裏カイリュー+@1(ハバタクカミorウーラオス)
または
○初手ウーラオス、裏カイリュー+ハバタクカミ

⑧vs受けループ

○初手ウーラオスorキョジオーン、裏カイリュー+@1(ハバタクカミorキョジオーン)

⑨イエカシラオオニューラ

○初手パオジアン、裏オーガポン+カイリュー

パオジアンを試合終盤まで温存し、アンコールとパオジアンと炎ポンを絡めることでテツノカシラを完封できる
オオニューラはカイリューとパオジアンで倒せる

基本的には相手の構築を見てサイクルができそうなら、ウーラカミカイリューorキョジカイリュー@1(炎ポンorカミ)orウーラキョジカイリューと投げてサイクルをする。
サイクルが無理そうならパオカミカイリューと投げて対面チックな試合展開を作るように心掛けていた。

重いポケモン

・テツノカイナ
見せ合いで見えた時点で絶望していた。
カイリューで格闘技をアンコールしたりハバタクカミでどうにか倒したりしていた。

・(隠密マント+浮遊)or身代わり+瞑想持ちのポケモン(瞑想身代わりカミ、クレセリア、ラティ兄弟)
キョジオーンが勝てない上に裏で対処するのも難しいので辛かった。

・岩オーガポン
受け3枚が全員貫かれる上に頑丈で対面性能も高いので綺麗に対処するのが難しかった。
ウーラオスの蜻蛉からカイリュー着地で草技を受けて、次のターンにカイリューにテラス切って仕留めるか、パオジアンと対面させて処理していた。

・剣舞炎オーガポン
カイリューで受けが効かない上にカミウーラも対面で負けてしまうので辛かった。
神速で削って裏の圏内に入れてどうにかしていた。

立ち回りについて

キョジオーンは使うのが難しいポケモンだと言われているが、実際その通りだと思う。
特にメタられていて隠密マントや身代わりが多い環境だと、僕のような凡人にはどう足掻いても使いこなすのは無理だと思っている。
幸い今期は比較的キョジオーンを舐めている人が多い印象だったので、何とか僕でも使えた。
その上で、凡人である僕がキョジオーンを使う時に気を付けていたことを書いてみる。
誰かの役に立つことを祈る。
僕自身がキョジオーンを使う時の立ち回りを忘れないようにするためでもある。

①塩漬けを積極的に押す

キョジオーンを隠密マントなしで対策しようとする人のほとんどがする立ち回りとして、キョジオーンをとりあえず削り、キョジオーンが自己再生を押すタイミングで裏の崩し枠に交代するというものがある。
キョジオーンを使い続けていると、何となく相手が交代して崩しにくるタイミングがわかるようになる。
リスクはあるがこのタイミングで塩漬けを押せると一気に有利になるので、交代してきそうだと思ったら積極的に塩漬けを押してみてほしい。結構決まると思う。
それから、キョジオーンが相手の攻撃を3発耐えられる場面。
この場面において僕は、必ず塩漬けを2回撃って相手の攻撃を2発受けてから自己再生を押していた。
ほとんどの人が1発殴った後に自己再生読みで交代してくるため、面白いくらいに塩漬けが刺さった。

②拘り鉢巻や拘り眼鏡に崩されない立ち回り

特に初手対面で持ち物が判別できていない時に、HPが削れていなくても一旦自己再生を押すことがある。
例として、ブーストエナジーが発動していない初手ハバタクカミの持ち物を判別するのは不可能だ。
この際、1ターン目に塩漬けを撃って相手のハバタクカミが拘り眼鏡を持っていた場合、キョジオーンがいきなり大きく削られてしまうため裏の物理を受けることができず、負けてしまう可能性がある。
ここで1ターン目に一旦自己再生を押してムーンフォースのダメージを見る、という立ち回りができればどうだろう。
ムーンフォースのダメージからダメージ計算をしてハバタクカミの型を判別し、尚且つキョジオーンのHPも残すことができる。
拘り眼鏡だと判断できたならばオーガポンに交代してムーンフォースを受け、ハバタクカミからの交代先に叩き落とすを入れて有利展開を作ることもできる。

③守るをすぐに押さない

とりあえず一旦守るを押して様子見しよう、という気持ちはよくわかるが、何でもかんでも適当に守るを押すのは絶対に止めた方が良い。
守るを押して良いのは、
①相手が拘っている時に技を見る場面
②守るに合わせて交代や積み技を使われてもケアが間に合う場面
③守るの択を合わせないと勝てない場面
④詰め盤面で守るをほぼノーリスクで押せる場面(相手のラスト1体に塩漬けを入れている等)
だと考えている。
逆にそれ以外の場面で安易に守るを押すと負けに直結することもあるため、非常に難しいが守るを押すターンは特にリスクリターンをしっかりと考えた上で押すようにしたい。

④地割れは本当に必要な場面だけ押す(重要)
余裕がある場面でも適当に地割れを押さない。というか、地割れはあくまでも不利展開を無理やり捲るための技なので、有利展開を作れている試合で地割れは絶対に押してはいけないし、不利展開でも地割れじゃなくて立ち回りで捲れるなら立ち回りで捲る。
あくまでも地割れは押さずに勝つのが理想で、どうしても無理な時に仕方なく押す技という認識を強く持つことが重要。

結果

TNスカーレット 最高最終レート2018 
最終296位
TNリュウガ 最高レート2003 最終4桁の彼方

最後に

本気でポケモン対戦を始めたSVのS1から、いつか取りたいと憧れ続けていたレート2000という数字に自分の手が届いたことが嬉しすぎてとにかくやばいです。(語彙力がなくなるくらいには舞い上がってます笑)
ただ、それと同時に次の目標を見失っている部分もあります。
レート2100とか最終2桁を目指せば良いのですが、今期から始めて3桁帯から潜り続けた自分の今の実力と、2桁や2100という神の領域との乖離に絶望を感じたため、とりあえず最終100位代を目標に頑張ろうかなと思ってます。
あと正直な話、レギュレーションFに飽きてます。面白いルールだけど4ヶ月は長い…
レギュレーションGは伝説環境ということで、僕はまだ伝説ありのランクマをやったことがないので非常に楽しみです!(評判は悪いみたいですが…)
何はともあれ、今後もポケモンを全力で楽しんでいきたいと思います!
最後までご覧頂きありがとうございました!

スペシャルサンクス

・キョジオーンのことを色々と教えてくれたカメレオンさん

・ランクマ勝てなくて辛かった時に通話して下さった方々

・構築相談に乗って下さった方々

・僕のしょーもないツイートを見て下さる方々

・今期対戦して下さった方々(初手水テラス電気玉投げつけるランドロス使ってきて僕が順当勝ちしたら切断バグしてきた人を除く)

・キョジオーン使いとして色々と情報交換をして下さったマブシさん、らいとさん

本当にありがとうございました!


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