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改悪版二鋼定理 [ポケモンSV S22 R2009 最終382位]

初めに

こんにちは、ギルガルドです。S22お疲れ様でした!
目標としていたレート2100には届かなかったのですが、レート2000は何とか達成できたので使用していた構築を紹介します!
最後まで読んで頂けると嬉しいです!

結果

TNリュウガ R2009 最終382位

使用構築

構築のコンセプト

・ブリジュラスに対して型の噛み合いになりにくい構築を組む。

・タイプ補完、数値共に最強のサイクルをテラスタルを用いて形成する。

構築経緯

新ルールの1シーズン目なので、序盤から様々なポケモンや構築を試していた。

序盤~中盤にかけて流行ったステロブリジュラス+欠伸ガチグマ+竜舞アンコール両採用カイリュー+@3(サーフゴー、マスカーニャ、アシレーヌ、ミミッキュ、ウルガモス、ドドゲザン、コノヨザル等々)の所謂レギュHスタンのような構築を使っていた時に感じたこととして、

・竜舞カイリューミラーは上手く展開できた側が勝ち、展開された側が負けでそれを解決するにも取り巻きの型の噛み合いや選出択が多発し困難である

・初手ブリジュラスの処理を間違えるとその瞬間に試合が崩壊する

この2点が挙げられた。

よって、「竜舞カイリューを使わない且つ、ブリジュラスの処理にもたつくことがない構築」を目指した。

ブリジュラスの厄介な性能として、物理での殴りには持久力や鉄壁型、特殊での殴りにはミラーコートや突撃チョッキ型がそれぞれリスクとなり、それらを貫通し得る超火力での殴りに対しても頑丈がリスクとなる点が挙げられる。

一方ブリジュラスの弱点として挙げられたのが、
・挑発、アンコール、眠る以外の回復技を覚えない

・身代わりを採用する技スペースが確保しにくい


これらを踏まえ、ブリジュラスに対して有効な殴り方として「定数での殴り」を使うことにした。

定数で殴るポケモンで一番強いのは間違いなくキョジオーンだが、ガチグマやサーフゴー、竜舞アンコール両採用カイリュー等の解決が難しく断念し、ブリジュラスに対し定数で殴るだけでなくアンコールでの行動制限を行えるHD渦カイリューを1匹目に採用。

テラスタイプはブリジュラスに対して最も安定し、カイリューのスケイルショット、神速、飛行テラバーストを半減できる鋼で採用。

渦カイリューの性質上サイクルが回せる構築にしようと思い、始めは渦カイリューの弱点であるサーフゴーに強いドドゲザンを試したりしていたが、カイリューがテラスを切った後にタイプ補完が取りづらく、テラス前後のタイプ補完を意識した並びにすると数値の低いポケモンを採用することになってしまい、数値の差でサイクルが簡単に破壊されてしまう試合が多く悩んでいた。

転機は21日。構築を組むために過去の構築記事を漁っている中でとある記事を見つけた。

https://claris-bradbury.hatenablog.com/entry/2023/10/01/%E3%80%90%E6%9C%80%E7%B5%8241%E4%BD%8D%E3%80%91%E4%BA%8C%E9%8B%BC%E5%AE%9A%E7%90%86

(無断転載なので問題があればすぐに削除します。)

この構築記事に関しては以前にも読んだことがあり当時の感動を思い出しながら読んでいたのだが、記事内に書かれている「元タイプが同じポケモンを同じ耐性テラスで2匹採用する」という組み方を、高数値ポケモンのタイプ被り(具体的にはドラゴン、鋼、地面)が多いレギュレーションHで行えばタイプ補完、数値共に最強のサイクルを形成できることに気付きS22はこれを試すシーズンにすることを決意。

よって2匹目は、鋼テラスの裏目となる地面に強い且つ、鋼テラスを強く使えるドラゴンor飛行タイプとして、眼鏡サザンドラを採用。

鋼テラスカイリューに向かってガチグマが撃つ大地の力を浮遊で無効化しながら、眼鏡流星群で迅速に処理できる点を高く評価した。

3匹目に求める要素として、

・鋼カイリュー+サザンドラに一貫してしまう格闘の一貫切り

・サザンドラの弱点であるアシレーヌ及び、不意のフェアリーテラスにリスクを付けるための毒打点

・パワーが明らかに高いノーマルテラスガチグマにリスクを付けるための格闘打点

この3点が挙げられた。

これら全てを高い水準で満たすことができるオオニューラを採用。

テラスタイプはサーフゴーに耐性が付けやすく、ウルガモス入りに対して詰めの手段として機能する炎を選択。

ここまでの3匹ではガブリアス、セグレイブ、ウルガモス入りにサイクルを回すことができず勝てなかったり、ママンボウ絡みのサイクルに対しての崩しが不足していたので、

・ママンボウ絡みのサイクルに対し眼鏡サザンドラを一貫させる手段になったり、カイリューやウルガモス、セグレイブへの抵抗力となるステルスロックを覚える

・スケイルショットに貫通されないタイプと耐久値でセグレイブ、ガブリアス入りに対面選出の1匹目として出せる

・氷+地面の技範囲でテラスを強要しやすく試合の詰め筋が見えやすい

以上3点を評価し、襷ステルスロックマンムーを採用。

ここまででサイクルが回せる構築(主にレギュHスタン)にはカイリューサザンドラオオニューラ、崩しが必要な構築(主にママングライ)にはマンムーカイリューサザンドラで大体は選出が足りているので、上述したサイクルが回せない構築(ウルガモス、セグレイブ、ガブリアス入り)への対面選出を考えたところ、

vsウルガモス→炎テラスオオニューラで詰めることはできるが、マンムー+オオニューラ+@1に出せる対面駒がいない

vsセグレイブ→鋼テラスサザンドラで詰めることができるので、マンムー+オオニューラ+サザンドラで良い

vsガブリアス→セグレイブと違い炎テラバ採用が多く鋼サザンドラでは詰めきれないので、マンムー+オオニューラ+@1に出せる対面駒がいない

ということで、ウルガモスとガブリアスに出せる対面駒を採用することに。

求める要素として、

・スケイルショットに対して強力なリスクを付ける(ガブリアスに素早さを上げさせないことでオオニューラによる処理ができる)

・誤魔化し性能が高い(ウルガモス、セグレイブ、ガブリアスが同居している構築に選出が足りなくなるという事態を解決する)

・雨イダイトウやサイコフィールド+オオニューラ、トリックルーム、バトンクエスパトラ等サイクルが破壊されやすいギミックへの抵抗力がある

これらを満たすポケモンとして呪いミミッキュを採用。

最後に、ここまでで面倒なオオニューラやコノヨザル絡みに強く、ドラゴン氷フェアリー半減の耐性を活かすことでサイクル下でテラスタルを使えないと判断した対戦においてカイリューorサザンドラとサイクルを回すことができ、カイリューのアンコールと合わせて強力な詰め筋として機能するトリックを自然に採用できるスカーフサーフゴーを採用。

構築完成!

個体詳細(ポケソルテキスト使用)

カイリュー @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: はがね
特性: マルチスケイル
性格: おだやか
197(244)-125-126(84)-121(4)-147(108)-109(68) *A0
ほのおのうず / アンコール / はねやすめ / でんじは

調整意図
麻痺したS+1の最速カイリュー抜き
C205ガチグマの半減ブラッドムーン+等倍ブラッドムーン確定耐え
余りB

神。

当初は食べ残しを持たせていたが、ミミッキュやボディプレスブリジュラスに対し痺れ待ちをするしかない状況になりやすく簡単に羽休めのppがなくなって負けることが多かったので、羽休め連打という行動自体に意味を持たせるゴツゴツメットでの採用。

炎の渦の弱点であるドラゴンテール、クイックターン、蜻蛉返りにリスクを付けることもできる最強の持ち物だった。

炎の渦カイリューを人生で初めて使ってみたが、技が確率通りに当たった時の性能があまりにも高いポケモンだと感じた。

サーフゴー @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: はがね
特性: おうごんのからだ
性格: おくびょう
171(68)-58-116(4)-175(172)-113(12)-149(252) *A0
ゴールドラッシュ / シャドーボール / トリック / じこさいせい

調整意図
C185サーフゴーのシャドーボールを87.5%で耐える
ミラー意識の最速
余りC

理不尽ポケモン。

個人的にサーフゴー単体での強さを評価するならスカーフ型は最弱(最強は眼鏡型)だが、カイリューやサザンドラと合わせてサイクルをすることで真価を発揮する。

耐性と特性があまりにも最強でサイクル構築には不可欠のポケモン。

このポケモンの強さは認めているが和解したわけではないので、これからもこのポケモンとは戦い続けることになると思われる。

ミミッキュ @ いのちのたま
テラスタイプ: ステラ
特性: ばけのかわ
性格: いじっぱり
131(4)-156(252)-100-63-125-148(252)
じゃれつく / かげうち / つるぎのまい / のろい

調整意図
先制技、剣舞後のリーチを伸ばすために意地AS

フェアリータイプ最強のポケモン。

ブーストエナジーがなくなった現在の環境で気合いの襷、突撃チョッキ、テラスタルのいずれも使うことなく行動保証を持てる貴重な存在。

化けの皮が対面志向、サイクル志向のどちらとも相性が抜群で対面+サイクルという形で構築を組むなら必須級だと感じた。

今回は断念したが、使用者が場から離れても持続する定数ダメージ(毒、塩漬け、宿り木等)と組み合わせると更に強くこのポケモンを使えると思われる。

サザンドラ @ こだわりメガネ
テラスタイプ: はがね
特性: ふゆう
性格: おくびょう
167-112-111(4)-177(252)-110-165(252)
りゅうせいぐん / あくのはどう / ラスターカノン / とんぼがえり

調整意図
最速ブリジュラスと同速にならないために最速CS

弱い者いじめポケモン。

デフレ環境において低種族値をいじめていると馬鹿にされやすいポケモンだが、レギュH環境では比較的強いポケモンに対しても強い。

具体的に鋼×浮遊、悪タイプの特殊アタッカーという要素からガチグマ、カイリュー、サーフゴー、ミラーコートブリジュラスに対してテラスタルを駆使することで基本的には有利に立ち回ることができる。

不意のフェアリーテラスとの択が発生しやすく難しいが、中間択として選択できる蜻蛉返りを採用したり強い毒打点を持つオオニューラの存在である程度択を緩和できた。

眼鏡サザンドラの蜻蛉返り採用は比較的少ないが、イエッサン+オオニューラに対してイエッサンを蜻蛉返りで突破し、スカーフサーフゴーを場に残して剣舞を積ませないという動きで勝つことができたり、デカヌチャンの風船or気合いの襷を蜻蛉返りで割りながらマンムーに引くことで最低限の仕事量しかさせずに突破できたり、裏と組み合わせることで応用が利きやすく強かった。

オオニューラ @ オボンのみ
テラスタイプ: ほのお
特性: かるわざ
性格: いじっぱり
161(44)-195(220)-81(4)-54-101(4)-170(236)
インファイト / フェイタルクロー / つるぎのまい / ほのおのパンチ

調整意図
最速ガブリアス抜き
C203サーフゴーの眼鏡シャドーボール確定耐え(=テラス時C203鋼テラスサーフゴーの眼鏡ゴールドラッシュ確定耐え)
余りA

毒タイプ最強のポケモン。

フェイタルクローの追加効果が悪目立ちしやすいポケモンだが、このポケモンの本質はA130S120から軽業を発動させて強い毒と格闘打点で殴ることができるという点にある。

実際に本構築でフェイタルクローの追加効果で勝ったのはアローラキュウコンを眠らせた1戦のみであった。

初手からこのポケモンを出すとカイリューに対して確率引っ掛けで誤魔化すしかない場面が増えてしまうので、なるべく後発から丁寧に通すことを意識した。

持ち物は消費することさえできれば何でもよかったが、先制技に縛られやすいポケモンなので先制技圏外に逃げやすいオボンの実での採用。

マンムー @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ゴースト
特性: あついしぼう
性格: いじっぱり
185-200(252)-101(4)-81-80-132(252)
つららおとし / じしん / こおりのつぶて / ステルスロック

調整意図
先制技のリーチを伸ばすために意地AS

技範囲最強のポケモン。

とにかく目の前に通っている技を押し続けることでテラスor引きを強要するか、対面突破ができて勝手に有利状況が作れるので、変な読みはせずひたすら素直な技選択を心がけた。

比較されやすいセグレイブとは、
・スケショ等倍の耐性
・一致地震による持久力ブリジュラスへの強さ
・単なる殴りに留まらない豊富な技(叩き落とす、我武者羅、ステルスロック、地割れ等)
これらの要素で差別化ができている。

特に本構築ではステルスロックの存在が大きく、眼鏡サザンドラでの崩しの補助や、対面選出においてカイリュー、ウルガモス、セグレイブへの抵抗手段として機能した。

選出

vsレギュHスタン(ウルガモス、ガブリアス、セグレイブなし)

初手カイリュー、裏サザンドラ+オオニューラorミミッキュorサーフゴー

オオニューラがいたら極力サーフゴー、アシレーヌがいたら極力オオニューラを選出する。

選出が破綻しそうな時や竜舞カイリューを厚く見る時にミミッキュを選出する。

vsウルガモス入り

初手マンムー、裏ミミッキュ+オオニューラ
もしくは
カイリューサーフゴーオオニューラ(初手は構築を見て考える)

基本的には上の選出だが、上で勝てなさそうな時に下の選出をする。

どちらの選出でもテラスタルをオオニューラに残す意識を持つ。

vsセグレイブ入り

初手マンムー、裏サザンドラ+ミミッキュorオオニューラ

サイクルは回せないのでカイリューサーフゴーは出さずに対面的に殴り鋼テラスサザンドラで詰める。

vsガブリアス入り

初手マンムー、裏ミミッキュ+オオニューラ

サイクルは回せない上にセグレイブと違い炎テラバースト採用が多く鋼テラスサザンドラで詰めることはできないので、消去法でこの選出をする。かなりきつい。

vsママングライ、受けループ

マンムー+サザンドラ+カイリューorサーフゴー(初手は構築を見て考える)

マンムーでステルスロックを撒きカイリューの炎の渦かサーフゴーのトリックで荒らし、サザンドラの一貫を作る。

サザンドラで1匹倒した後そのまま残り2匹を倒し切れない場合はカイリューorサーフゴーの回復技でTOD勝ちを狙う。

そのためマンムーでステルスロックを撒いた後適当に切らないように気を付ける。

vsキュウコン入り、天候、フィールドギミック、クエスパトラ入り

裏ミミッキュ+@2

展開系の構築には呪い+化けの皮が理不尽な強さを発揮する。

最後に

一応R2000は達成できたものの目標は最終2桁前半やR2100なので悔しいという気持ちが強いです。

勝った対戦も実力で勝てたと感じる対戦がほとんどなく、運勝ちか型やプレイングが結果的に噛み合ったから勝てた、という対戦ばかりで自分の未熟さを実感しました。

そもそもの構築も完成度が高いかと言われると怪しい上に、軸のカイリューが良くも悪くも上振れと下振れ両方が起こるポケモンで、変に上振れるせいで構築の強さを正確に判断できなかったり、下振れた時にそれを捲れる構築やプレイングができておらず軸の選択がそもそも間違っていたような気もします。

ただ新ルールの1シーズン目という情報の少ない環境に苦手意識があった自分がある程度自力で考えた構築で結果を出せた点は成長だと思うので、これを糧にしてこれからも頑張りたいと思います。

10月は色々とやることも多いので構築記事を読んで勉強しつつ、ガチランクマは11月以降に頑張ろうと思います。

ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました!

スペシャルサンクス

・カメレオン
一緒に遊んだ日の帰りの電車でこの構築の原案思い付いた、ありがとう!

・ケロムさん
勝てなくて落ち込みまくってた時に優しく話聞いて下さってありがとうございました!

・リバティガーデン鯖の人達
いつも一緒にポケモンしてくれてありがとうございます!

・応援して下さったフォロワーの方々
いつも応援して頂きありがとうございます!

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