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あと6日 職業病

どーも!毎日寝不足のせいしろうです。
#夜泣きが永遠に思えてくる


っということで、職業病というテーマでお話しします。


冒頭の挨拶にもありましたとおり、寝不足です。

実は消防士に入ってからずっと睡眠の質は最悪レベルです。


っというのも、消防士は勤務中に出動指令があれば、風呂に入ってても、トイレをしてても、訓練で汗だくでも、カップラーメンにお湯を注いだばかりでも、すぐに出動します。


その中で、カップラーメンにお湯を注いだ直後の次に最悪なのが、睡眠中です。

#正式には『仮眠』といいます。
#部屋の名前も『仮眠室』といいます。

要は寝てても火事があれば飛び起きて着替えて、数分後にはサイレンを鳴らして現場に向かいます。

正直これがきつい。本当にきつい。

夜中の出動は一件だけとも限りません。
全然寝れずに24時間を過ごすことなんでザラにあります。
ただ起きておくだけであったり、友達とあそびながら24時間過ごすのではありません。


仕事を24時間連続でするのです。
そしてその仕事は、現場があり同じ現場なんて一回もありません。

毎回どんな現場だろう、どんなルートが最適だろう、どんな活動が必要だろうという事を考えながらいきます。

そして、こんな生活を15年間続けていると
ある特殊能力を2つ取得しました。


それは

①アラームなしで時間通りに起きれる

②無線が入る前のスピーカーから流れる小さなノイズ音が1秒鳴るだけで起きれる


この二つです。


①アラームなしで時間通りに起きれる

これは消防士に入ったばかりの時はできませんでした。
しかし、年数が経つにつれて取得しました。


具体的には

○仮眠時間が終わる時間の6時

○昼休み明けの時間12時

○夜中の直番(119番受付)にいく10分前
→23:50、01:50、03:50のいずれか


信じられないかもしれませんが、消防士さんなら結構同じ特殊能力を持っていると思います。


もちろん家でもだいたい狙った時間に起きれます。


②無線が入る前のスピーカーから流れる小さなノイズ音が1秒鳴るだけで飛び起きれる


これはほとんどの消防士が身につけている技です。
っというかあるあるです。


出動指令が入るときは

『プツッ』

とか

『ジーーー』

とか


小さい電子音がなります。


我々は仕事をしてても、話しててもこれが鳴ると、作業をやめて次にスピーカーから流れてくる内容を聞きます。


この後に火事、救助、救急、その他のどれかが流れるのですが、自分の当日の役割(隊編成)
によって、出動するか残留するかが決まります。
ちなみにうちの場合、自署管内での火災は全員出動なので火災であればみんなで急いで着替えます。


この話をなんでしたかというと、この特殊能力は仕事場だけでなく、私の場合家でも発揮します。

要は小さな物音で起きてしまう体になってるんです。

リアルに家で夜寝てても10回くらい起きては寝てを繰り返してるんです。

だから綺麗に熟睡できない体になってるんです。
更にうちの本部は田舎なので、自分の署で火災があれば、現場若しくは特別救助隊確保で署に向かいます。

その際火災メールがきます。
このメールで起きて、家から署に向かいます。
だから、熟睡できないんです。
これは都会の方はあまり共感できないかなと思います。


これに加えて、子供の夜泣きがあります。
だから毎日寝た感じがしません。笑


私は消防士を退職して夜中の出動がなくなりますので、更に子供達の夜中きが無くなったら、初めて大人になってグッスリ寝た。
という経験ができるでしょう。
#まだまだ先
#寝ずに働くから

そして、今ブログを書いてて思ったんですけど、ある説によると消防士の平均寿命って65歳とも言われています。


今の時代でこれですから、昔と比べて救急出動が激増している中ではこの数値はもっと悪化する可能性があります。

定年延長が65歳になるとしたら、退職金や年金を使わずに働くだけ働いてセカンドライフがないまま亡くなってしまうということです。


これは、本当にほっといていい事なんでしょうか?


消防士の睡眠の質や消防士の心や体のケアについても根本的な解決が必要な時代がきたように思います。

これについては興味があるので、今後調べていきたいと思います。
#今思いついた
#でも本当に大事


話をまとめます。


私は15年間熟睡した経験がありません。
退職してからも子育ては続くのでまだまだ先になりそうですが私の夢はいつか熟睡する事です。


そして、消防士の健康や寿命についても少し勉強したいと思いました。


全国の消防士を守る!!


せいしろうでした。

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