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結局HPIがよかったのか?振り返りとまとめ

HPIビザを取得するのに要した時間・お金、取得してみた感想をまとめたいと思います。一通り終わってみてわかることがあるな、としみじみです。
夫が海外学振という制度で渡英したので、特に来年度以降に海外学振で渡英を検討している方々には私たちの屍を超えて行ってほしいです。あと帯同家族も安心して計画できるといいな、と思います。

要した時間

  • 旦那さん(本人)→ECCTISの申請から数えて2か月

  • 妻→(とりあえずOKが出るまで)2か月+2週間

HPIビザの仕様なのか、ビザの期間が申請のOKが出た日から期間のカウントダウンが始まってしまうらしくて、3年分じゃなかったら海外学振の期間をカバーできないことになっていました。

すぐカウントダウン開始なので海外学振が決まってすぐに申請していたらその分早くカウントダウンが始まってしまっていたのではないかと思います。保険料が無駄に取られるだけ( ;∀;) 2023年2月~4月なんて完全に無駄でした。
早くビザ申請済ませて、妻分の航空券を早く取って安くおさめよう、と目論んでいたのですが、結果的に4月渡航を目指すのであれば私たちが手続きなどを始めた12月くらいでよかったのかもしれないです。ECCTISやIELTSはもう少し先でもよかったかもですが、ビザ自体の申請は1月下旬~2月くらいがよかったのかも。

海外学振で渡航する方は博士号持ってると思うので、無条件で3年なんでしょうか?我々に選択肢は無かったです。。(ちゃんと4月~行く予定、って書いても考慮してくれなかった。)本来2年、博士号持ちなら最大3年、と書いてありますが、何年がいいかとか選ばせてくれません。行く予定といつまで欲しいか、を書いても無視。妻は当初2年後の3月より前に切れる日付にされていたので、もうどうなってるのかわかりません。
旦那さんの期間に合わせてくれ、という修正依頼でかなり手こずったので今更2人とも2025年3月まででいいから保険料返してくれ、というリスクは取りませんでした。もうお布施だと思ってお納めしたままです。
Skilled Workerなど、所属先から証明書をもらって申請するビザだと始まりの日付が考慮されるみたいですが、手続きの書類少ない分、期間に関してHPIはちょっとデメリットある気もしました。

要したお金

※金額、為替レートはすべて私たちが申請した時点のものなので、変更がある可能性があります。

  • 旦那さん→約490,000円

    • ECCTIS→約35,000円

    • IELTS→27,500円

    • ビザ申請費用→約118,000円

    • 保険料→約308,000円

    • 残高証明書翻訳→4000円+切手代

  • 妻→約485,000円

    • ビザ申請費用→約118,000円

    • 保険料→約359,000円(なぜか多くとられた)

    • 残高証明書翻訳→4000円+切手代

    • 婚姻証明書翻訳→3300円+切手代

この他にも新橋のオフィスへの交通費や、(届かなかった)SMSサービス購入費、ビザの修正問い合わせ費用、無駄に取り寄せてしまった銀行の取引推移表なども出費としてはあるので、2人で約100万円かかってます。ある程度のトライ&エラー費は仕方ないにしてもたくさん払ったな…(;^ω^)
海外学振のお金が振り込まれるのは新年度(4月以降)なので、この辺の費用はすべて先に用意しておく必要があります。

余談ですが、当時めちゃくちゃビザ関連でストレスを感じていたのでSMS来なかった件をアンケートに書いたら連絡が来たのですが、こちらがちゃんと連絡したのが届いていない、と言われ呆れてしまい放置しました。UKVIもだけど、VFSも信用できない。(個人の感想です)

細かい費用の項目と支払いタイミングはこんな感じです↓

我が家のビザ関連でかかったお金一覧です。

100万円って…結構大変な額だと思います。単身だとしても約50万円。
研究が盛んなところに留学するのが目的なので我が家の場合エディンバラは必然だったと思いますが、旦那さんも正直こんなにかかると思ってなかったそうです。
イギリスの情報は↑ですが、受け入れてもらう機関を探すときに国単位でいくらくらいかかるんだ、っていう情報がどこかにまとまってると安心ですよね。(学術振興会様~、過去に渡航された方にアンケートとか取ってまとめてみませんか~)

というのも、ビザ以外にも結構お金はかかってるんです。仮住まいのairbnb代とか、日本の部屋引き払うときの引っ越し費用(3月末は超ハイシーズン価格だった)とか、私にかかる費用(航空券など)とか、物品購入費(スーツケース、変圧器などなど)とかとか。無事に渡航したらしたでもちろんお金かかります。家具家電付き物件でも全部が全部あるわけじゃないので家電や雑貨をいろいろ買ってます。あと保証人立てられないと家賃6か月前払いしろ、とか言われるのでその分も貯金があってよかったです。というか円安が辛い。帯同する側の家族もお金に関しては覚悟しておきたいところだと思います。


全体の感想

エディンバラ大学の事務方にはHPIじゃないビザでおいで、と当初言われたそうです。制度的に新しくて事務方もよく知らなかったらしい。ビザの制度自体コロコロ変わるそうな。

カウントダウンが始まる時期が勝手に決められてしまう、というのと、問答無用で3年間にされてしまったので他のビザで申請していたら無駄にお金がかからなかったのかも、と思います。あとECCTISがSkilled workerだといらないので、総額約25万円(2人分)ほどお金が安く済んだ計算になります。
結構な額…でもやってみないとわからなかった。
ちなみに妻の払い過ぎ(というかそれ以外方法無かった)の問題は問い合わせ費用を支払って電話で返金依頼をし、約51,000円が返金される予定、ということになりました。なので約30万円の差ではなく約25万円の差、です。本当にこのミスを修正するのに課金してくるビジネスモデルはどうかと思う。

逆にメリットとしてはエディンバラ大学に提出してもらう書類はHPIビザ申請時にはありませんでした。代わりにECCTISが必要で結構時間がかかりました。(東大から卒業証明書とかは取り寄せないといけなかったです。)審査要件が少ないせいか、比較的早く下りたのではないかと思います。

分野は違いますが、同じく海外学振でエディンバラ大学で今年から研究されている方に旦那さんが聞いて来た話では、受け入れ機関からの証明書を取るのは結構時間かかるし、大変だし、ビザ間に合うのか(海外学振側に予定日の40日前には航空券決めなさいって言われるそうです)心配だったそうです。

書類の大変さと25万円(本人だけだったら約15万円)を比べると…書類を頑張るのがよかったかもしれない、という意見に私たち夫婦ではなりました。25万円あったらもっと旅行行けたかもね~(/・ω・)/

海外学振の2年間が終わって、その後イギリスに残ることになっても次の職場でビザのサポートしてくれるだろうし。してくれないようなブラック職場にはいかない方が良いし。


というわけで結論。HPIじゃなくて良い!!じゃない方が良いと思うよ!
少なくとも海外学振で渡英しようとしてる人はSkilled Workerとかで良いと思うよ!!!


まだ制度も新しくて知名度も低いと思いますし、様々な事情の方がいらっしゃるかと思いますが、これからイギリスにどのビザで渡航しようか迷ってらっしゃる方の参考になりますように。

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