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2024/3/27 この映画、変……なんです

・映画!二本見ました。その話を漫然と話していきましょう。

※3/27現時点で公開して間もない映画のため、内容をややぼかして述べさせていただきます。

・『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』:通称「デデデデ」。原作マンガを読んだことはないが、結論からいうとまんがタイムきらら。薄汚い人間どものせいで終末になった世界で、少女たちのイチャイチャを見守る。まんがタイムきららフォワードです。

・浅野いにおは『おやすみプンプン』を読んでいる。「デデデデ」にもあのざっくばらんな画風を想像していたが、映画だからか節操のない美醜感覚ではなかった。むしろ「きららじゃないか!」と言わせられたほどにはかわいいに偏っている。だが、内容はたしかに浅野いにおだ。並大抵な慈悲しかない人間社会上で、各々が自我他我を哲学するその様は『おやすみプンプン』でも大きなテーマらしくなっていたと思う。

・あと、おんたんの性格から伝わってくる「男が求める理想のJK像」感。アクロバティックムードメーカーセクハラおやじINT高めFPSゲーマーMT免許持ちツインテJKて。夢も夢すぎてもはやうつつだ。性格どうこう以前に太眉なので好きでした。おんたん。


・『変な家』:上部に注意書きを記したが、この映画に関してはかなりネタバレになるかもしれないことを前もって謝っておきたい。この映画は端的に言って、

めっっっっちゃチープなゲ謎


・です。原作を知っていたら賛否の否寄りだろう。映画を盛り上がらせるために大きな改変をしているのだ。『変な家』の記事を履修済みである私個人は「ワハハ」と楽しめたので問題なかったのだが、他の人がこき下ろしたくなる気持ちも多少わかる。『変な家』として見ずに、友達と「くだんねー」と笑い合うようなポップコーンムービーとして鑑賞するといいのだろう。実際、劇場内は子供が多く、上映中も騒がしかったので余計B級感が際立っていた。

・真面目に評価をすると、最近流行りの要素を色々とやりたかったのはわかるが、そのせいで終始どっちつかずな作品になってしまっていた。しかし、端々に細かい芸があったり、栗原役の佐藤二朗が純粋によかったりしたので一概に悪いわけではない。ホラー苦手な人の入門作品として丁度いいだろうし。元記事ないし原作小説ないし元動画が人気だからこそ集客できたのだろうけれど、これ以降人は来るのだろうか。

・スタッフロールにて「オモコロ」の字を見た時、吹き出しそうになった。「なぜみくのしんの名前が?」と思ったが、元はと言えば雨穴が「小説を読んだことない人でも手を取ってもらえるような作品(意訳)」を目指しているため、活字に慣れていないみくのしんに向けて書いたのが本著だという。深イイ話ですね。そう考えるとこの映画は本人の意図と近しいのではとも受け取れる。


・このおじさんたち(『変な家』を最初に読んだ人)の感想も聞いてみてね。


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