インカレ展望

第76回全日本学生体操競技選手権大会の展望をつらつらと書いていきます。(主に1部の展望になります)

東日本インカレ・西日本インカレからみる各チームの力関係

まず、東日本インカレと西日本インカレの点数から、ある程度各チームの力関係を見ていこうと思います。

東日本インカレ

1位:順天堂大学:412.45
2位:日本体育大学:411.25
3位:筑波大学:406.05
4位:仙台大学:396.50
5位:早稲田大学:392.55
6位:日本大学:390.75

西日本インカレ

1位:鹿屋体育大学:414.400
2位:大阪体育大学:391.450
3位:九州共立大学:390.300
4位:福岡大学:385.600
5位:静岡産業大学:377.900
6位:新潟経営大学:373.100


これらを総合した順位が以下の通りになります。

1位:鹿屋体育大学:414.400
2位:順天堂大学:412.45
3位:日本体育大学:411.25
4位:筑波大学:406.05
5位:仙台大学:396.50
6位:早稲田大学:392.55

各大会で採点の辛さや点数の出方などは多少違っていると思うので単純な比較はできないかとは思います。ただおおよその力関係はここからわかるかと。単純比較でいうと、鹿屋大が一番点数的には高いという事になります。また、恐ろしいのは西日本インカレの時にはエースの長谷川選手がいない状態のチームだったので、ここに長谷川選手が加わるとなるとさらに点数を上げてくることも考えられます。優勝争いは、順天堂大学・鹿屋体育大学・日本体育大学という感じでしょうか。今年に関してはどのチームが優勝してもおかしくないですね。鹿屋大に関しては、チーム全員が高得点を取れるチームかつ、Wエースの長谷川選手と上山選手がいるので隙がないなといった感じですね。鹿屋は毎年エースが抜けても、その後を引き継ぐ選手が出てきているのでそこがすごいところですよね。小山選手→前野選手→杉野選手→藤巻選手→長谷川選手・上山選手…etc(抜けがあったらすいません)。順大は言わずもがな世界チャンピオンの橋本選手を筆頭に、三輪選手、村山選手、日高選手など相変わらずオールスター軍団という感じです。ただ順大は崩れるときは崩れるという印象もあるので(どのチームもそうですが)、油断すると他チームに優勝を奪われてしまう可能性も十分あると思います。日体大については、毎年インカレに対する熱量というか、部全体でインカレ優勝を目指す、という気迫がこもっていて、それがインカレでの勝負強さにつながっているのではないかと思います。土井選手が世界戦代表に選ばれたことで、勢いがあるチームともいえます。

こうしてみてみると、やはり上位3チームは強いな、という印象です。ただ順位的に4番目の筑波大学についても、日体大との点差が5点程なので、団体戦であればひっくりかえせない点差ではないと思います。筑波大学も東日本インカレの時は中山選手が出場していなかったので、試合展開によっては3強に割って入り、上位に食い込んでくることも十分あり得ると思います。

また、今年は大阪体育大学が台風の目になるのではないかと予想しています。築山選手や田部選手、近江選手など、かなりタレント揃いのチームだと思います。特に近江選手のあん馬は腰が高く、個人的にはかなりお気に入りです。6位以内に入り、来年最終班入りを果たしてくるのではないかと思っています。

女子の展望

次に、女子の方の展望です。
※女子競技についてははあまり詳しくない部分もあるので的外れな事を書いていたら申し訳ありません。

女子についてですが、完全に日体大と筑波大の2強という感じがします。東日本インカレと西日本インカレの点数を並べてみても、この2チームは他の大学よりも10点差ほどつけており、かつ両チームの差はわずか2点程でした。単純にメンバーを見るだけでもこの2チームが強いなー、という感じがします。筑波大学はバーでどれだかけ点数を稼げるかといった所でしょうか。全日本種目別ワンツーはちょっとずるいくらいですね(笑)
日体大は言わずもがな毎年の優勝候補チームであり、何連覇もしているチームなので、ここぞという時にはしっかり決めてくるのではないかと思っていますが、ただ今年に関してはあまりにも実力が拮抗しているので、最後まで何があるかわからないのではないかと思います。

最後に、個人的な優勝予想ですが、
男子:鹿屋体育大学
女子:筑波大学
と予想しました。両チームとも、実力はありながらもどちらかというとチャレンジャーの立場にいることが今回の試合では有利に働くのではないかと思っています。実際、甲子園で敗退した大阪桐蔭をみて、やはり期待されている中でしっかり勝つことがいかに難しいことかを改めて痛感しました。(それを考えるとやはり内村選手は偉大ですね。)
また、男子は今回最終班は7ローテになるのですが、鹿屋大に関しては休みスタートになるので、割といつもの試合と同じようなリズムで回れるというのも、有利に働くのではないかと思っています。何より最終ローテ鉄棒で団体優勝を決めたらめちゃくちゃかっこいいと思います。上の理論で行くと、女子の方は休みスタートでその後正ローテの日体大の方が有利という意見もあるとは思いますが、そこはまあ予想なので(汗)。後付けで理由を加えるならば、筑波大は比較的ミスの少ないゆか→跳馬が最初の2種目なので、ある程度前半で流れに乗れるのではないかと思います。

また、この予想は多少の願望込みにはなるのですが、この2チームに優勝してもらい、大学体操界にもOnePieceみたいな「新時代」が来るといいなと。決して特定のチームに肩入れしているとかではないですが、やはり群雄割拠でどこのチームが勝つかわからない、という状況の方が競技としては盛り上がるのではないかと思いますし、大学体操界全体のレベルアップにもつながると思っています。

以上第76回全日本学生体操競技選手権大会の展望でした。本来は生で観戦する予定でしたが、観客の制限などもあり、観に行くことはかなわず。。。知り合いが関係者で扱いで観にいくそうなのでその速報を楽しみに待ちたいと思います!

大学生にとっては一番大事な舞台、全ての選手が実力を発揮してくれることを願います!






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