あらあらすじ②

伊澤ゆうか。中学2年生。

同性のクラスメイトを好きになったけど、相手には付き合っている彼がいるし、そもそも自分の気持ちを伝えることは親友である彼女との関係が終わることだとわかっている。

少し田舎の決して広くない町なので誰かに相談することもできず、この気持ちは誰にも伝えずしまっておこうと決めていた。

ある日ふと、このまま誰にも伝えなかったら、自分が彼女を好きだったという事実はこの世の中になんの跡も残さないままだ、と思い悲しくてやりきれなくなる。

知らない誰か、絶対に彼女やこの町の誰かと繋がらない誰かに伝えておきたい。

この世界のどこかに、その事実を知っている人が確実に存在している。そう思えば生きていける。

そう思ったゆうかは、東京への修学旅行の自由行動の日、同じグループの友達にはうまく口実をつくって、1人で、その気持ちを伝える誰かを探すための旅にでる。


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