ニューヨーク滞在日誌 day1 「Thank you」と「Your welcome」


NYに上陸!


経緯

羽田からANAで14時間のフライトを経てJFK国際空港に到着。税関、手荷物受け取りを経て空港の外へ。Airtrainに乗車しJamaika Stationにて地下鉄のE線に乗り換えて30分。マンハッタンにあるLexington Av/59 St.駅で降車し3区画ほど歩いたところにあるビルの一室が叔母の家だった。

今回は叔母が書いた案内をもとに、自力で目的地である叔母の家にたどり着くことを目指してみた。
実は今回、自分にとって初めての独力の海外旅行となる(幼い頃父に連れられての海外旅行は10カ国くらい行った)。また、自分は英語がカラキシの苦手で、高校時代のとある模試で、校内偏差値28(240人中239番目)を取って以来ストップしており、ほぼ英検3級の中学生レベル。果たしてこの貧相な装備で叔母に会えるのだろうか。結果としては無事に辿り着けたのだが、途中であったやりとりを2つnoteに残しておこうと思う。

事案1)Air-trainの乗り場を見失う

荷物を受け取った後、案内に従いAir-trainの乗り場へ向かうも迷子になって広場のような場所に出てしまう。。ヘルメットに作業着姿の屈強なお兄さん6人くらいの集団がいたので、その内の1人に恐る恐る尋ねる。
「Can I take Air-train here?」
「No, Air-train platform is over there(ジェスチャーで場所を示す). where do you want to go?」
「Jamaica station.」
「You should take the elevator to 2nd floor, and take the train for Jamaica station on platform 2,OK?」
「2nd floor and Platform 2. hum.. I understand ,thank you.」
「You're welcome.」 
案内通り2番線に行き、無事にJamaica行きのAir-trainに乗車できた。

事案2)地下鉄の改札が通れない

Air-train降車時、叔母に書いてもらった案内の通りに自動販売機でMetro Cardを購入。このカードでAir-trainからの降車と、その後地下鉄も乗れるようだ。改札機には上から指すようなカードの穴があり、穴にカードを差して抜いて出るよう指示が記載されていたので、それに従ってAir trainを降車。ここまでは良かったのだが、地下鉄に乗り換えようと改札機を見ると先ほどのようなカードを指す穴がない。さればと思い日本の自動改札機のような切符を通す穴を探してもない。祈るような気持ちでsuicaのように改札機の上にかざしてみても反応がない(泣)。20秒くらい立ち止まっていたところ、改札口の側で音楽を聴いていたお兄さんがイヤホンを外して声をかけてくれた。
「No no, swipe your card!」
「Swipe?」
「Take your metro card and swipe it to the card reader on your right hand.」(よく見るとクレジットカードのカードリーダーのようなものが改札機についている)
「??」
「You will see…」(自分のMetro Cardを取り出し、改札機の上にあったカードリーダーに通す方法を実演していただいた)
「Oh, very thank you!!」
「You're welcome.」
この後、リボルバー式の改札ゲートにスーツケースの持ち手が引っかかって進退極まるという事象に見舞われるも、持ち手を引っ込めれば良いということになんとか気づいて、無事地下鉄に乗ることができた。

振り返ってみて…

他にも税関や叔母のマンションの受付などでもコミュニケーションがあったわけだが、いずれもストレスなく…というよりもかなり心地よくやりとりする事ができた。ほぼ中学時代からアップデートされていない英検3級レベルの貧相な装備でも何とかなるものだとホッと一安心できた。

うまくいった要因としては、未知の地に自分を置いて、質問を迷いなく「せざるをえない」状況に追い込めたことかなと感じる。
自分にとって「人に物事を聞く」という事は、常にストレスが付き纏っていた。相手の時間を奪ってはならない、不快にさせる質問をしてはならない、「そんなこともわかっていないのか」と思われるような質問をしてはならない。そういった暗黙のルールを意識しすぎる事によって、いつしか自分には質問をする「活力」が失われていたし、仕事もプライベートも色々な停滞を招いていたようにも思える。

別の視点として、自分はこの体験から、コミュニケーションの気持ちよさを生み出しているのは「Thank you」と「You're welcome」と言う2つのフレーズだと感じた。わずか1日の体験の中での感覚的な分析だが、「Thank you」は「ありがとう」と比べ、謝意を伝えたい場合に「とりあえず」で使える。そして「You're welcome」は中学1年生でこの言葉を習った後、実際に耳にする機会がなかなかない幻のフレーズだったが、想像よりもはるかに高頻度で使われると感じる。「Thank you」という言葉を受け止めていただいたことが確認できる安心感と、「くだらないことで質問し相手の時間をとってしまった」と思いがちな自分の罪悪感を和らげてくれることが非常にありがたい。

日本に帰ったら、今後「ありがとう」と言われたら「どういたしまして」を必ず言う事にしよう。省略されがちだけど、大切な言葉だと思う。

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