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クリエイティブの裏側 vol.1

どうもFAKYのプロデューサーふじんこです。

今日はFAKYの『Re:wrapped』のリリース日です。

2017年の6月14日に『Unwrapped』というアルバムを発売してから3年も経つんですね。
あっという間なようで、全然あっという間でもないような。。。

色々と苦難を乗り越え今日に至っているわけです。

3年前の今ごろ、HinaとTakiは何を感じ過ごしていたのかな?

そんな風に過去に思いを馳せながら、新メンバーの加入までの道のりを少し振り返ってみようと思います。

私が担当して初めて携わった作品は、Akinaが加入した新生FAKYのビジュアル撮影。

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懐かしいですね。Akinaがピンク色の髪色をしています。
新メンバーであるAkinaの存在感と個性を最大限に表現したかったこともあり、当時ブラウンヘアーだった髪色をピンク色にしてもらいました。
(その後Akinaの髪の毛が痛んでしまい継続できなかったのですが・・・当時のAkinaごめん・・・。)
Mikakoが今の定番の黒髪ボブになったのもこのタイミングですね。

セカンドシーズンで大事にしたかったのは、メンバーの個々の個性と等身大の魅力。
あまり肩肘張った雰囲気にはしたくなかったので、Youth感をキーワードに抜け感ある雰囲気のビジュアルにしました。

▼「KEEP OUT」ティザー
https://youtu.be/UJidC1YY2yA

セカンドシーズンの記念すべき1曲目は大沢伸一さんプロデュース。
どうしても大沢さんに曲を書いてもらいたくて、大沢さんの事務所近くのカフェで懸命にプレゼンしたのを今でも覚えています。
スリリングなトラックに見合うゾクゾクと何かが追い迫るような歌詞にしたかったので、男女の危険な恋愛をテーマに、この作品以降長いお付き合いになる、岡嶋かなたさんに作詞をしてもらいました。

かなたさんはFAKYの楽曲の作詞、作曲、ボーカルディレクションまで幅広く携わって頂いている素晴らしいアーティストで、めちゃくちゃ小柄で可愛らしい方なんですが、そのちっさい体からは想像も出来ないようなパワフルさを兼ね備えています。
かなたさんの存在がどれだけ当時の自分に勇気と希望を与えてくれたか計り知れない、そんな特別な存在です。

そんな想いを持って生まれた最初の作品「KEEP OUT」。

ぜひ、聴いて頂きたいです。

▼「Afterglow」 MV
https://youtu.be/jrzkK0CCW00

儚さの中にも一筋の光を感じる素晴らしい楽曲。
今でも時々聴き返しては、この曲から伝わるメッセージを感じ取っています。
この曲は、先ほど登場した、岡嶋かなたさんとイギリス在住のLEON PAUL PALMENが手がけた曲なのですが、なんと言ってもセカンドシーズン一発目のMVにして、メンバーがほとんど出てこないという衝撃の作品(笑)
都会で新生活をスタートさせた主人公の女の子がFAKYに夢中になり、ボーイフレンドとトラブルが起きる度にFAKYに心酔しメンバーに救いを求めては、次第にマニアックなストーカーへと変貌してしまうというお話。
フェイクとリアルの境界線を見失ってしまったんですね。

悲しいです・・・。とんでもく悲しく切ないです。

でもですね・・・

誰しも希望と不安が入り混じって何かに押しつぶされそうな時があると思うんです。
そんな時、この曲から一筋の光=希望を見出していただけたらと思うのです。

ぜひ、怖がらずに聴いて観てください。

ちなみに・・・
冒頭の”ワタシ、イマトウキョウニイル”というフレーズは編集の最後の最後に友人と話していて閃いたフレーズ。

▼「You」 MV
https://youtu.be/_26OGnKOV1M

Afterglowに次いで撮影した曲。FAKYの魅力が徐々に開花していく作品の流れを組みたかったので、After Glow、You、Candyの順でMVを公開していくことに。
なので、あえてYouはほとんど踊ってないんですね。
スタイリストは猪塚慶太さん。新たなFAKYの魅力を表現して頂きました。
ちょうどこの頃からメンバー自身が自分の魅せ方をわかってきたタイミングだったような気がします。

▼「Surrender」 MV
https://youtu.be/k9rEWw5m3YA

転機となった曲。作曲と作詞を手がけたのは、岡嶋かなたさんとイギリスのアーティストのBecky JeramsとSky Adams。衝撃が走るほど、エネルギッシュで力強いサウンドに負けないような、壮大な愛をテーマに描きました。随所に感じるD&Bのリズムと合わせてご堪能頂けたら嬉しいです。

当時Spotifyのバイラルチャートに入ったのはとても嬉しかったし、一つの自信にも繋がった貴重な経験。マネージャーと毎日、毎時間チャート推移やツイートを見ては、一喜一憂していたような気がします。

ちなみに・・・
MVのカット割が目まぐるしいよ!というコメントが多数寄せられた作品ですが、目まぐるしいくらいスピード感のある作品に仕上げたかったのであのような作風になっています。
音と映像とファッションが三位一体となって表現できた作品でもあり、メンバーの佇まいがとんでもなくかっこいい!と思えた瞬間がいくつもありました。


さて、いきなりですが、
ここで少し時を早送りします・・・

早送り・・・

というのも、書いているとキリがなく、とんでもない文字量になってしまうので、全然原稿を描き終える自信がないんです・・・。

▼「SUGA SWEET」 MV
https://youtu.be/5wDeX93DpFs

イギリスの人気ドラム&ベースカンパニー、Bad Companyを率い、数々のシーンに旋風を巻き起こしたDJ FRESHプロデュースによる作品。
Rita Oraの大ヒット曲や、Diploとのコラボ曲なんかも手がけている偉大な方です。

▼ DJ Fresh ft. Rita Ora - Hot Right Now [Official Video]
https://youtu.be/N7OPZOBJZyI

▼ DJ Fresh VS Diplo Feat. Dominique Young Unique - 'Earthquake' (Official Video)
https://youtu.be/UJ30WRNXBZ8

縁と運とタイミング。まさにこの三拍子が揃って、実現した作品ですが、今ではFAKYのサマーアンセムとして君臨しタオルをブルンブルン回す代表曲になりましたね。

▼「four」 mu-mo限定盤のジャケット

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Annaの卒業が分かっていたタイミングで書き下ろした曲。人の出会いと​別れをテーマに描いていて、4人が駆け抜けた証(絆)=fourというタイトルに。

fourは4つのクローバーにもかかっているのですが、クローバーは幸運のシンボルでもありますよね。

遠く離れても大切な人との心はいつまでも繋がっていますし、何より出会えた縁=奇跡を大切にしたいと思える一曲です。

▼「Last Petal」ジャケット

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初のドラマタイアップで、テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』のOPテーマ曲として書き下ろされた曲。濃厚で激しい愛憎劇を描くドラマの雰囲気に見合うように、スリリングなトラックだけど、メロディーは思いっきり歌謡曲に振り切って作った曲。
女の意地やプライド、愛するがゆえの感情の高ぶりを表現しています。

今だから言えることですが、fourもLast Petalも本当はMVを撮影したかったんですが、Annaが卒業することを知りながら作品を残すことがあまりにも悲しすぎるのであえて作品は撮りませんでした。

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<FAKY LIVE 2018“fo(u)r”>
12月20日、LIQUIDROOM

Annaの卒業を華々しく送り出したい想いと、
新メンバーのHinaとTakiの加入を発表する重大な日。

リキッドルーム史上初なのではないか?というくらい巨大なLEDをステージに設置。
各所のスペシャリストがこの日のために集結し、演出、映像、照明、音響と本当に素晴らしかった。
メンバー、スペシャルゲストの方々、ライブを見にきてくださったファンのみなさん、関係者のみなさん、全ての方に感謝の想いしか残っていない忘れられない一夜でした。

みなさんのお陰で、幕開けと同時に美しく幕を閉じることができました。

ありがとうございました。

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Annaの卒業と同時に降りかかってきたのは、新メンバーをどうするのか?という局面。

これまでのFAKYをぶっ壊して、新たな価値を再生させなければならないと・・・

つづく・・・

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