オカルトマニアとか見て思う事

 クソ動画にリンクを張らないけれど、たまたま見つけた動画で即身仏を語るものがあったのだけど、そこに「特級呪物」というタグが貼ってあって、嫌な気持ちになった。

 即身仏は人の祈りの形のある意味頂点のような存在だ。
 仏教徒であっても、そうでなくても、人が命を賭けて祈りを捧げると言う行為を、そのような単語で茶化すべきではない。

 自分の事を不可知論者であると思っているが、それを理由に、神や宗教と言うものを軽く見る人間は嫌いだ。

 心霊スポット巡りなんてその最たるものだろう。
 貴方の言う伝説が本当であるのならば、そこに土足で踏み入れて良いと言う道徳観念はどういうことなのだろうか?

 自称霊感が強いって人も、単に「嫌な印象を持った」ってだけの事を、「ここよくないよ」みたいに平気で言うのも嫌いだ。
 きちんと歴史のある神社を指して「よくないのがいるから、近付かない方がいいよ」とか平然と言ってたりするので、なんかこうもやっとする。

 霊感というのは割と便利な方便だ。
 自分には人に見えないモノが見えると言うのは、それを言うだけで、それを信じ込むことだけで、自分を特別なものと言う意識に連れ出せる。

 そして、その意識の為に、その背後にある様々な人間の歴史や意志を簡単に踏みにじるのだ。


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