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女々しくて

以前書いた記事の中で、長女がジョングクの事を「ふてこい」と表したことについて、関西弁で「ふてこい」は少し嫌な意味も含まれる場合もあるが、我が家では「可愛い」と同義語ですと説明していたのだが、
我が家にはそういう独自の解釈で使うワードが多い。

その中のひとつに「女々し女々しソング」というのがある。独自の解釈どころではない、完全に造語だ。「めめしめめしそんぐ」。長い。

「女々しい」という言葉自体がもう今の時代にてんで合っていないし、大体が優しく頼りない印象の男性に使われるのであろうが、
そもそも女性という生き物はそんなに優しくはないし頼りがいはある。
常日頃思うのだが、元々、女性よりは男性の方が根本的に優しく頼りないのではないだろうか。

けれど、金爆さんの『女々しくて』に代表されるように、『男性側』が歌う『恋を失った後もずっとキミのことが忘れられない』状態の歌はみんな「女々しい」扱いだ。
しかも「男性」が歌う「女々しい」「失恋の歌」は……めっちゃいいんだよね。めっちゃいい。本当に。

「男」の「くせに」いつまでも忘れられないってのがどうにもこうにも心に刺さってしまうから厄介ですよね…。(厄介なのは我が家だけ)
それを「女々しい」どころか「女々し女々しソング」として我が家で聴いているのが、backnumberだ。

…待って下さい!褒めてます!褒めてるんですよ!ジョングクの時も言いましたけど!大好きなんです!
なので、我が家で何か切ない気持ち(BTSのグッズが売り切れた時)、想いが伝わらないもどかしい瞬間(BTSのグッズが売り切れた時)、どうしても諦めなければいけなくなった時(BTS…)などに、
バカデカボイスで誰かが歌い始めるのはこの曲です。


はい来た、『ハッピーエンド』

……MVに出ていらっしゃる女優さん。あのー、ね、うん。察して下さい。

でも(でも)とにかく(とにかく)メロディラインといい歌詞といい、たまらなく女々しく悲しく美しい曲です。
『青いまま 枯れてゆく あなたを好きなままで消えてゆく 私みたいと手に取って 奥にあった想いと一緒に握りつぶしたの』とまで言いながら、
『大丈夫 大丈夫』ときたもんだ。大丈夫ちゃうねん。全然。

なのに今度は、

『今すぐに 抱きしめて 私がいれば何もいらないと それだけ言ってキスをして』とまで言いながら、
『なんてね 嘘だよ ごめんね』ときたもんだ。嘘ちゃうねん。全然。

…待ってください!褒めてます!(以下略)
素晴らしい女々しさ。男性側が歌うこと、いや、この歌詞をしたためるということによって、
結局人は性別の間に確固たるチカラ関係があるように見えて、強いようでも弱いものなのだな、と感じるのです。

そのbacknumberの女々しい世界観そのままに、清水依与吏さんとジョンググが中心となってBTSが日本語曲の新曲を出す、と聞きつけたあの日、我が家は沸きに沸いた。
あの、BTSのメンバーの中で女々し女々しソングを1番歌い切ってくれる人No.1のジョングクが?(我が家調べ)最高ではないか!


はい来た、『Film out』


ジンさんもそのお部屋に入れたげて〜
ねぇハイブ、また本当に爆発させてる…?
合成であってくれ、頼む


『淡々と降り積もった記憶の中で 君だけを拾い集めて繋げて』怖い。私(ではない)の欠片を拾い集めて繋げないで欲しい。
あげくに『部屋中に映して眺めながら 込み上げる痛みで 君を確かめている』部屋中にもう別れた私(ではない)を映してるー!

なのに今度は、

『並ぶ2つのグラス 役割果たす事もなく ああ そのままで 君の触れたままで』
捨ててー!捨てて下さい、そのグラスー!大抵の女性はすぐ捨てますー!!!

このBTS界きっての女々し女々しソング、後半の女々しさがMAXになるあたりがジミンちゃんのハイトーンボイスで歌われているのがたまりません。
BTSはメンバーが歌割りをする、と何かで拝見した記憶があるのですが、毎回ハズレがなく素晴らしい歌割りだと思います。

みなさんには女々し女々しソング、ありますか?

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