見出し画像

【ライブ大会9位/追加本戦15位】活性晴パ

こんにちはとり。です

今回は追加本戦とライブ大会で使用した構築を紹介しようと思います。
追加本戦からライブ大会までの変更はありませんでした。




【使用構築】


1.構築経緯

 3回目予選まではキラフロルヘイラッシャを使用していましたが、初動から大きな動きがないこの構築は本戦では不向きだと思い使うのをやめ、構築パワーが高いことはもちろん初動から火力を出せる構築を考えることにしました。
 初動からパワーが出せる並びとしてまずは「パオジアン+カイリュー」が挙がりましたが、2週間でこの2体を理解するにはあまりにも時間が足りなかった(特にミラーの扱い)ので別の方法を考えることにしました。
 次に上がったのは「雪パ」で、予選以降から特に目立ってきた並びでしたが自分で実際に使ってみるとあまり勝率が安定せず、当時の環境で増えてきたことから対策が蔓延すると考え、こちらもボツとしました。
 次に候補として挙がったのが「コータスワタッコ構築」でした。何故か使用者があまり多くなく、構築パワーが高い並びだったので実際に使ってみることにしました。しかし、「コータスワタッコ」と投げるのがあまりにも弱く、当初の「初動で火力を出せる」という要素を満たしていませんでした。何か上手くできないかと考えてきたところ、たまたま968(@Kurohanolu)が晴れパを使っていたので見せてもらったところ、その構築の内容は「初手コータスイーユイで荒らしてから裏の高速アタッカーでスイープする」というものでした。その時の並びがこちら

初期案


 この構築を貰ってとりあえず1日回していました。
 この時点で正直完成にかなり近づいてましたが、回していて感じたのは「テツノツツミ」が明らか構築で浮いていることでした。この構築においてテツノツツミの噛み合いが悪く、表から出しても晴れを生かせないですし、裏から出しても誰も倒せない上、晴れの恩恵を受けられないのがかなり気になりました。2日目以降しばらくこの枠の代わりを探していました。テツノツツミ以外の5枠で真っ先に重いと感じたのは「バンギルガルガン」で、晴れパは基本的に砂パにいわなだれを通されるだけできつく、天候を無理やり変えて戦うという行為は有効的ではありませんでした。そこで私はおんみつマント持ちの何かが居れば初動の行動保証が得られて不利だったものがかなりマシになると考えました。これを968とも共有したところ、晴れの恩恵が受けられる「アラブルタケ」が最適だという結論になりました。バグがあった本戦はこの6体で挑みました。この大会以降私が感じたのは、イダイナキバがあまり機能していないと感じたことです。この時はクリアチャームで採用していました。このポケモンのどこが具体的に機能しなかったかというと、素早さが遅いのと特殊耐久がなかったために上から縛られる場面が多かったことです。更に「ぶちかまし」と「インファイト」を一度打つと耐久が下がり、先制を取られてしまうと次のターンほぼ確実に何もできないのが弱いと感じました。そこで別枠をないかと指摘したところ、968が次の日に岩テラスタルをするトドロクツキを試していました。最初は疑問に思いましたが、イーユイの炎技が通らない相手に対して「岩技」が一貫しやすく、裏から出していわなだれをする動きが非常に強力でした。すばやさがかなり早く、特殊面が固い点もあっていい感じに噛み合い、構築が完成しました。基本的には自分がメインになる要素のフィードバックをしてそれに沿った改善をしただけで、細部に関しては各々のプレイングに合わせて調整していたので細かい部分はあまり調整する期間はありませんでした。



2.個体解説



・ワタッコ@ゴツゴツメット/テラス:ゴースト

性格:おくびょう
努力値:H212 B212 S84
特性:ようりょくそ
技:リーフストーム/いかりのこな/おいかぜ/てだすけ

【調整意図】
S:ようりょくそ込みでブーストエナジーを発動したテツノツツミの上を取れる
HB:パオカイ意識でできるだけ多く

全試合通して表から投げることはなく、選出するときは裏から出していた。攻撃技はテツノツツミを上から落とせるよう最大火力のリーフストームで、S操作のおいかぜ、隣のアタッカーの行動回数を増やせるいかりのこな、最後は隣のアタッカーの火力を底上げできるてだすけとしました。
テラスタイプはパオカイのしんそくを意識してゴースト。パオカイのマッチアップ自体が多いので意外と切ることが多かったです。


・コータス@だっしゅつパック/テラス:草

性格:おだやか
努力値:HD252 B4
特性:ひでり
技:オーバーヒート/あくび/てだすけ/まもる

【調整意図】
HDぶっぱ
特殊技をうけることが多く、ウエポンがオバヒのみで明確な役割対象が居なかったので出来るだけ生き残れるよう耐久全振り

脱出パックと相性がいい攻撃技であるオーバーヒートは確定とし、自身が鈍足でも先制してサポートができるてだすけ、対面操作ができるあくびとそれと相性のいいまもるですんなり決まりました。テラスタイプは飛行とギリギリまで迷いましたが岩を等倍にできる点を評価して草にしました。


・イーユイ@こだわりメガネ/テラス:ほのお

性格:ひかえめ
努力値:H228 B140 C36 D4 S100
特性:わざわいのたま
技:ねっぷう/かえんほうしゃ/オーバーヒート/あくのはどう

【調整意図】
HB:陽気パオジアンのせいなるつるぎ確定耐え
S:準速カイリュー抜き

初手でコータスの横に置くことが多いので確実に行動できるよう耐久振り。このおかげで出落ちすることは基本なかったです。基本的にはねっぷうを連打して盤面を荒らしてくれればお仕事は終わり。たまにねっぷう撃ってるだけで試合が終わることもあるので火力は凄まじかったです。


・ハバタクカミ@きあいのタスキ/テラス:フェアリー

性格:ひかえめ
努力値:CS252 B4
特性:こだいかっせい(C↑)
技:マジカルシャイン/シャドーボール/トリックルーム/まもる

【調整意図】
タスキなのでCSぶっぱ

おくびょうタスキだと火力がでないのでひかえめとし、こだいかっせいでCが上がるので行動保証があるアタッカーとして非常に活躍しました。入れない理由を探す方が難しいポケモン。シャドーボールとまもるは確定とし、終盤削り残した敵を一気に落とす役割を持たせたかったので全体技であるマジカルシャインとしました。最後はどうしようもない状況を逆転できる可能性がある「トリックルーム」としました。タスキ持ちのトリックルームはみんなが思ってる100倍強力で、どんな相手にもワンチャン残す最強技でした。この技でほぼ負けの試合を何度も拾った記憶があります。


・アラブルタケ@おんみつマント/テラス:みず

性格:いじっぱり
努力値:H244 A156 B4 D4 S100
特性:こだいかっせい(A↑)
技:タネマシンガン/キノコのほうし/ふいうち/まもる

【調整意図】
HD:メガネハバカミのテラスムンフォ確定耐え(テラ時)
S:準速ヘイラッシャ抜き

技構成はごく一般的な構成で、イカサマダイスに比べると当然火力は落ちるわけですが、それ以上におんみつマントを持たせたことによる安定感の方が上回っていました。タネマシンガンの命中回数は減りますが晴れがあれば毎ターン3発分くらいのダメージは期待できるのでそこまで気になりませんでした。テラスタイプは切っても裏目にならなさそうな水としました。


・トドロクツキ@こだわりハチマキ/テラス:いわ
性格:ようき
努力値:H4 AS252
特性:こだいかっせい(A↑)
技:いわなだれ/ワイドブレイカー/じごくづき/とんぼがえり

【調整意図】
ASぶっぱ

基本的には裏から出していわなだれを打つのがお仕事。最速トドロクツキは控え目ハバタクカミより1速いので晴れ状態にして相手のハバタクカミの型を判別してひかえめだったらそのまま上から雪崩を押せるのが強力でした。早い場合が火力がないので大体耐える想定で動けます。
ワイドブレーカーは寿司構築に打つことが多く、じごくづきは命中安定かつ一致技でテラ無しでも火力が出せます。とんぼがえりはあくタイプに対して抜群を付けることや、天候パにおける対面操作が強力だと思ったので採用しました。


3.選出

①基本選出
コータス+イーユイ
裏ワタッコ+トドロクツキ

最もパワーが高い選出。
コータスイーユイで手助けねっぷう撃ってるだけで勝てる試合もあったので楽しい。通らなさそうなら裏のトドロクツキでテラス雪崩を通す。テラスは基本トドロクツキに残す。

②寿司・キラフロル構築
トドロクツキ+こだいかっせいポケモン
裏コータス+こだいかっせいポケモン(orイーユイ)

トドロクツキの雪崩で削ったり、ワイドブレイカーで弱らせてから裏から晴れを通すプラン。この動きは読まれなくてかなり刺さった。


4.戦績

【追加本戦】
10-4/最終15位
××〇×〇〇〇〇〇×〇〇〇○

【ライブ大会】
7-2/最終9位
×〇〇〇〇〇〇〇×

5.最後に

 自分は世界大会に出ることが夢でダブル勢に転向し、2020~2022までで全ての予選を通過して来ましたが、全国予選を通過した3年のうち2年はコロナによって世界大会自体が開催されず、世界大会が開催された2022年は最終試合で負けて世界権利を取ることができませんでした。この件については今まで触れてきませんでしたが、もしこの大会で取れていたとしても身体的な理由で飛行機に乗ることが難しく、少なくともこの年は世界大会に出ることができませんでした。しかし、2023年の世界大会が日本に決定し、私はこの年に行かないと多分一生出られないと思い、今後のポケモン勢としての人生をかけて今年のルールに取り組みました。ギリギリではありましたが世界大会出場が叶い、4年間の苦労がようやく報われました。正直世界大会は飛行機に乗れなくて半分諦めながら毎年活動者として頑張りつつ競技に取り組んできましたが今年が日本開催になって本当に良かったと思います。正直YouTubeをやっていてそれなりの数の人が見てくれてなければ「世界大会」が物理的に行けない時点で私はポケモン自体をやめていたと思います。この点に関しては応援してくれるたくさんの方々がいたからこそ実現できたことだと思います。本当にありがとうございます。
 それでは最後までこの記事を読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?