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_240612/ハードル

※前回書いた日記で『違国日記』の表記を大間違いしていて直しました。教えてくれた方ありがとうございます。映画館での出来事に対して、励ましのメッセージを送ってくれた方もありがとうございます...!

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6/12 水

たま〜に会社の本棚に自分の好きな本を寄贈する(もちろん許可を得て)。
柚木麻子さんの『私にふさわしいホテル』が映画化するというニュースを見たので、家にある本を持っていくことにした。とても愉快で面白い小説。誰か読んでくれるかな。

会社の近くの駅に新しい広告が大量に貼られてた。『DXがうまくいかない会社の残念あるある』みたいなのがズラーっと。うげ。こんなん朝から押し付けられたら会社員なんて辞めたくなっちゃうし、目を逸らしてラジオの音量を上げた。

働いた。重要なことを後回しにした。疲れた。

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友人から届いた結婚式のweb招待状を眺める帰り道。『欠席』の返事をしたくて、メッセージに何と記入するか考えあぐねていた。

一年ほど前に鬱がひどくて、結婚式を当日キャンセルしてしまったことがあった。今思うと体調不良で欠席なんてよくあることだと思うんだけど、当時は友人への申し訳なさと、早めに連絡することができなかった自分への苛立ちで一日中泣いていた。

結婚式というのは、不安定に生きてる人間にとってハードルの高いイベントだ。服を用意して美容院を探して予約して休日に早起きして髪をセットして新札を用意してご祝儀袋に入れて...。式場に辿り着くまでに乗り越えないといけないことが多い。久しぶりに会った同級生には結婚の予定とか聞かれたりもする。計画性と体力と心の余裕が3つ揃ってないとキツイ。
「正直しんどい」と思いながらお祝いの式に参列するのって意味がなさすぎるし、また急にキャンセルして迷惑かけたくないし。義務感で『参加』を選択するのはやめようと思った。

招待状の返事には、体調が安定しないから欠席することを正直に書いた。プラスアルファで書いたメッセージは要約すると「あなたが幸せだと私も嬉しい」という内容。へなちょこでお祝いに行けなくてごめん。

胸に引っかかっていたことを一つクリアできてホッとしている。


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