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シャドバデッキ紹介 AOA葬送ネクロ

どうも、切札です。だいぶ久しぶりになってしまいましたが、今回も新環境(4/27~)の注目デッキをご紹介します。
前回紹介したマナリア、そして依然として強力な狂乱の存在もある中、第三の勢力となりうる可能性を秘めたデッキ、それが葬送ネクロです。
今回はのべ40戦程度行い、その中で様々な構築条件の変更を行い、一番感触の良かったものを紹介します。
今回は少々流行っているものとは異なる特殊なタイプになるのではないでしょうか。

※今回も例のごとく構築、思考は絶対的ではありません。考え方の一つとしてご覧ください。

構築について


検証が普通に大変だった。

今回は打点ソースとして、「死魂の射手」「高貴の霊使・トゥルシェラ」を採用したタイプです。
よくみる構築では、「枕元の不吉」「大幽霊」が入っていますが、そこと入れ替わっている形です。
メリットとしては、「ミロエル」着地までの間に、10点前後削っておくことが容易であり、それによってミロエル着地後にリーサルをすぐ狙えることが一番大きいのではないでしょうか。詳しくは後程語る部分もありますが、このデッキは後半、基本的に安定して打点を用意出来ますが、決してその量は多くありません。ミロエル着地までの間にどこまで体力を削っておけるかは勝敗に大きく関わります。
序盤から盤面を横に広く用意、かつ手札を使わない展開札として、「トゥルシェラ」はかなりこのデッキと相性がいいです。
また、「死魂の射手」はリアニメイト4で仮に「不浄の古霊」が引けていなかったり、葬送回数の達成がまだだったりしても、代わりの打点として扱える札になっており、そういった意味では「枕元の不吉」無しでもデッキ全体の安定性を保つ要因となっています。

死魂の射手

今回のデッキのポイントカードの一つ。
このデッキではリアニメイトによって出ると2点AOE、リーダー2点となり
・「ミロエル」進化時
・「ケリドウェン」ラストワード
・「トゥルシェラ」進化時
の3つのパターンがあります。(上2つは「不浄の古霊」が抽選にないとき)
これが入ることで、「ミロエル」着地までの横処理があまりなかった葬送ネクロの処理能力をだいぶバランス良くしています。
ランクマでは狂乱、機械ネメシス、ロイヤル系デッキなど、横に広げてくるデッキは多く、どれもかなりパワーのあるデッキとなっています。これらの序盤の展開に対処しつつ、高い攻撃力で盤面上の差を一気に広げられます。
また、「トゥルシェラ」の能力で疾走付与させると6点分の火力を5tから用意でき、「ミロエル」にも負けていませんし、前述の通り、「古霊」が引けなかった時のサブ打点として機能してくれるため、中盤以降の安定したダメージを実現します。
横処理が刺さる場合は素出し、刺さらなければ葬送札にするだけの手軽さも魅力です。

高貴の霊使・トゥルシェラ

このデッキのポイントカードの一つ。
従来の葬送ネクロの課題点は「継続的に打点を浴びせ続けられる代わりに高い一撃を用意出来ない」というものがありました。一撃必殺級の「死竜の暴食」がありますが、このデッキはスペルを増やすと大きな事故要因となってしまう上に、疾走札が全然ないため、そこも敢えて増やしにいかなければなりません。入れて使ってみても、「暴食のおかげで勝つ」試合はほぼなかったといっていいでしょう。手札事故には、よくなりましたね。なので抜きました。

で、この弱点を補うには、もっと早くから相手の体力をゴリゴリ削っておき、「ミロエル」後2ターン程度で削りきれる、回復も間に合わせないようなムーブが重要になってきます。
「トゥルシェラ」であれば、5tからダメージを与える動きを開始でき、「死魂の射手」とともに盤面をさばきながら6点、ないしは「ミミ」でさらに追加打点が望める場合もあり、後の「ミロエル」にかなり理想的な形で繋げることができます。
また、他の手札を消費しないため、手札が切れやすいこのデッキとの相性も良いです。

注意点はリアニメイト1、2ができないと進化時の3で出るフォロワーが疾走しないことです。きちんと、破壊されたフォロワーの管理をしましょう。
ちなみに着地ターンに「ケリドウェン」のラストワードを合わせると、もう一体追加で疾走させられます。

普通に5tから割と強力な盤面が作られて、相手目線処理しないとまずいのですが、処理しても「ミロエル」がやってくるのは恐ろしいですね。

メタトロン

後攻5tから「ミロエル」で展開スタートできるために積まれています。このデッキだと5tには「トゥルシェラ」で動けますが、やはり「ミロエル」が早いに越したことはありませんし、ミラーで後攻を引いてしまうと、流石に「ミロエル」を先出しできた方が圧倒的優位に立てるので、このカードが引けないと、勝利が絶望的になってしまうため、投入しました。
とはいえ、「トゥルシェラ」があるのでミラー以外ではそこまで急ぐ必要もない、そのうえリアニメイト2の抽選内からできるだけはじきたい、ということで今回は二枚採用です。

ヴァイスソウルハンター

中盤以降の貴重な打点ではあるものの、メタトロンと同じくリアニメイト2の抽選内からできるだけはじきたい、ということで今回は二枚採用です。
2コスト3点(進化5点)を思う存分活用していきたいですね。
しかし、序盤は欲張るよりも潔く葬送札として優先的に切ってしまって問題ないと思います。温存しなくてもこのデッキはちゃんと打点残ります。
逆に、2コス3点とは言っても、主に効果ダメージがメインのこのデッキで、環境に効果ダメージカットを搭載した対面がはびこっていないため、(というかそういうデッキがあったら、このカード関係なく不利対面)このカードだからいい、という場面はめちゃくちゃ少ないです。疾走打点としての魅力というよりはデッキ内の打点量を増やしているという意識の方が正しい感じがします。

採用されなかったカード達

今回はカード単体で語る量がそんなに多くないため、採用されそうなカード達の不採用理由を軽くまとめました
・枕元の不吉
ドロソとしては非常に優秀だが、「統率」と違って盤面に触らない+デッキのスペル量が増えるため。
・亡き町の大幽霊
出せるターンが7pp以降(ケリドウェン)なので、このデッキの想定では既に勝っているか、ほぼ勝ちに近いターンで、出す意味が正直あまりない。
また、環境に多いマナリアに全然刺さってない。
回復が多いわけでもないのに、疾走を与えてしまうと本来なら負けないのに負けるケースも生まれる。
「ラカンドウラ」を「ケリドウェン」から出せば勝てるのにこっちが来てしまう。
・メメトト
これに進化を切ったとしてもどのみち手札は枯渇することが多く、わざわざ1ターン割くほどのリターンが基本的にない。
・死竜の暴食
疾走がそんなに入らないし、もとの攻撃力が低いものばかりなので、どうせotkは難しい。手札事故のリスクを考えてまで採用するうまみがない。
ドラゴン対面にはあると便利なのだが、それ以外の対面には基本的に不要だった、そのうえでドラゴンはあまり環境に今いないため。

回し方、流れについて

マリガン

「探しに行くマリガン」ではなく、「返すマリガン」を意識。
・1枚残らず返すもの
「ラカンドウラ」「大腕の沙汰」「トゥルシェラ」
・1枚はあってもいいもの(2枚以上同時にきたなら1枚になるように返す)
「霊魂の統率」「ミロエル」「不浄の古霊」その他、「葬送」能力を持たないカード
・特に後攻なら「メタトロン」キープ

純粋に「ラカンドウラ」を引きたくない(できるだけ多く直接召喚したい)からです。むやみに「ミロエル」全力マリガンして、ラカンドウラばかりになったり、スペルばかりになってしまったらそもそもゲームが出来ませんからね。6ppまでに引けばいいので、時間は割とあります。(実際にこのレシピでは、今のところこのマリガンで毎回「ミロエル」は間に合ってます)

また、「トゥルシェラ」はポイントであるとは言いましたが、これも5tまでに引けばいいし、とにかく「ミロエル」が一番大事なので、返してしまっていいです。後攻は「メタトロン」でスキップする可能性もありますし、そもそも引ける量も多くなりますので。先攻の場合は「全キープ」してもいいくらいならキープします(例「ケルベロス」「死魂の射手」「トゥルシェラ」とか)。
「大腕の沙汰」以外の葬送札で1コスト(幽霊犬かケルベロス)をまかなえているかつ「死魂の射手」がある場合は流石に5tに最強のトゥルシェラ盤面を作れる見込みがあるのでキープしましょう。

序盤の動き

相手が序盤から面を作ろうとする対面の場合はそれを処理する方向に(つまり、できるだけ「温存」)、そうでない場合は、ジャンジャンこちらから盤面に展開していくような形を狙います。
どちらにおいても、「ケルベロス」で1コストの「ミミ」「ココ」を抱えておくと、「霊魂の統率」や葬送のドローに繋がってデッキが回るので、よくやるプランです。「ラカンドウラ」直接召喚は、ドロソが切れそうな時はなりふり構わず圧縮目的で狙いますが、基本は処理目的なので無駄打ちは控えましょう。
だいたい5tまでに5~6点前後リーダーを削れているとなおいい感じです。
低コストの横処理が今環境の多いデッキの中には中々ないor数が少ないので、結構残ってくれます。

中盤の動き

「トゥルシェラ」で前述の6点だす最強盤面を作り、6ppでは「ミロエル」をプレイするという動きを狙います。勿論「トゥルシェラ」は出せなくても、しっかり盤面を作って少しでも体力を減らしておくターンにすれば全然問題ないと思います。

終盤の動き

おそらく、手札はそんなに多くありませんが、相手の体力もだいたい
12~7点程度にまで落ちていることがほとんどなので7tor8tでのリーサルを狙います。
・3回までの葬送でmax6点(各2点)
・「不浄の古霊」「ヴァイスソウルハンター」の3点
・「ラカンドウラ」の5点
主にこれらを使い分けてリーサルを考えます。
私は「ミロエル」をプレイする段階でどのように勝負を決めるかある程度の見込みをつけてプレイするように心掛けています。

対面への対策

不利対面はドラゴンです。
回復量が多い上に、アルバハで制限時間を設けてくる+高スタッツのフォロワーを立ててくるため、面処理も頑張らないと逆リーサルをもらうというあまりにも不利な対面(なので、これだけは「暴食」が便利というわけです)ただし、環境にはあまりはびこってないので一安心です。もし増えたら、このデッキ握るのは控えましょう。

微不利はヴァンパイアです。復讐は不利よりですが、そもそも上振れデッキなので数が少ないのが救いです。
狂乱は「死魂の射手」が刺さりまくり、で「副総長」を強く使われない限りは序盤の時点でかなり勝ちが見えますし、後々に「クイーンキャッスル」「笛吹」「ハウリングデーモン」を連打されて回復し続けられない限りは勝てます(一回くらいなら何とかなる)
回復引いてるだけゲーミングにはさすがに無理だなーという感じです。

じゃあマナリアはどうなんだというとこですが、普通に有利です。
こちらは狂乱の「副総長」のような処理がないため、序盤たこ殴りにでき、「アングレア」到着タイミングで「トゥルシェラ」「ミロエル」の襲撃をぶち当てることで、回復を貫通します。「クレイグ」が同時に2枚で8回復10回復されるなど、恐ろしく上振れて使われない限りは圧勝です。狂乱みたく、回復を連投しようとすると、こっちはだいたいリーサルターンもずれちゃうことが多いんですよね。

あと、連携ロイヤルはもう不利も不利なので注意です。
「ヴァイス」は葬送させてもらえないし、「ガルドル」はミロエルはじめ細かい打点をとめてくるためです。
そのかわり回復は少ないので、ヴァイス来ないお祈り(盤面有利の維持などで対策)しながら7tリーサル狙いで勝ち筋を見出しましょう。実はドラゴンよりはましかもしれません。

その他対面については、ご質問等あれば個別に回答いたします。コメントなどよろしくお願いします。

まとめ

そもそも「ミロエル」「トゥルシェラ」は引けるのか問題ですが、引けます。必ず引けなければいけないのは「ミロエル」だけですし、その要求も6ppまでなので、「メタトロン」ブースト以外ではかなり余裕があります。
普通に葬送軸の動きと「霊魂の統率」でデッキはある程度回りますから、引きやすさはその点でも高いです。
「死魂の射手」によって序盤からガンガンダメージを出していけるこの「葬送ネクロ」を皆さんも是非使ってみてください!

切札 隼


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