2023年2月17日 10時12分 (Fri)

伝えたい想い

皆様こんにちは。
寒い日が続いていますがいかがお過ごしですか?

今日はちょっと切ない?考えさせられるお話です。

生徒さんのお母様からお聞きしたお話です。

その生徒さん(A君とします)は最近ある私立小のオープンスクールに参加されました。
楽しい時間で皆で身体を動かしたり、先生が絵本を読んで下さったそうです。
絵本を読んでもらう時に、参加したお子さんたちは、絵本を読んでくれる先生を囲むように先生のまわりに座り、その外側に少し離れて保護者が座っていたそうです。

その絵本はとても可笑しく面白い内容で、私の教室のそのA君は普段は大人しいタイプのお子さんですが、あまりの面白さと楽しさに笑い転げてしまい、他のお子さんもゲラゲラ喜んでいたそうです。

しかしながら前の方に座っていた一団のお子さん達は笑わずにチラチラと後ろの保護者の方をを振り返るそうです。

A君のお母様は、どうしてあの子たちは笑わずに、こちらをチラチラ振り向くのだろう?と少し疑問に思っていたそうです。

すると絵本を読んでいる先生も
「みんな、面白い時は笑って良いのだよ」
と言われたそうです。

するとその笑わなかった子達が後ろの自分の母親の方を振り帰って、小さい声で「笑って良いの?」と聞いたその声が、A君のお母様にはっきり聞こえたそうです。
A君のお母様はなんだか切なく複雑な気持ちになってしまったそうです😢


こんな話をしてくださったのですが、まさに私もそれを聞いて涙が出そうになりました。

受験合格の為に塾で言われたのか、その子達はすでに面白い時に笑い転げることすら制約され母親に怒られるかもと自分で素直な判断も出来ず母親の顔を見ているのです。

面白い絵本に笑わない子、そんな子供を欲しい学校なんてあるでしょうか?
絵本を読んでもらっている時に笑ったり大喜びしている子供に❌の評価をつける、そんな学校があるのでしょうか。
もし、あるとしたらそんな学校に行かせるのが夢でしょうか。
どうして素直な子供らしさを潰してしまうのでしょうか?


そんな子供に我が子がなっても、塾の先生が「お行儀よく絵本を静かに聞くのですよ。そうしないと合格できませんよ」という言葉を実践されているのでしょうか?

もしそれを盲信されているとしたらそれは小学校受験に対する洗脳ではないでしょうか。
小学校受験をさせるお母様方は教育熱心で、ご自身も受験経験者であったり、いろいろ情報を集めたり分析したり学ばれる方が多い賢いお母様が多いはず。
でもそれなのに、それならば、このカラクリに気がついてほしいです。

学校が欲しいのは忖度などしない、裏表のない、素直に楽しさや好奇心を表現できるお子さんです。


受験塾の先生は実際に小学校の先生だったという方は稀有です。
現場を知らずに受験生の側からだけで合格マニュアルを作り【これが必勝法】とそれを授業や教材で販売します。
教育業と言っても本音は商売でありサービス業だから仕方がないのかもしれない。
しかし、この仕事をしていてとてもそこに疑問を感じます

学校が求める子供と塾が仕立て上げている子供との大きなズレを感じ続けていて、だからこそ、この仕事をしてます。
気がついて下さる保護者が少しでも増え、子供らしく素直で親の顔色に怯えない自己肯定感の高いお子さんになり受験に臨んで欲しいと願い続けています


画像は塗り絵「鬼のファッションショー、イケ鬼コンテスト」です。

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