ブラフマーストラ(2/10点)

※個人の感想とネタバレを含みます

2023年5月12日公開

RRR以来のインド映画という事で期待して観に行った本作
なんでもインド版アベンジャーズと言われるほど俳優陣が豪華らしいが、界隈に疎いのでRRRのシータの人しか知らない
そんな知識レベルで観に行った人間の感想です

1.あらすじ
神話の時代にアストラと呼ばれる様々な原素や生き物の力を使える能力があり、それは触媒的を介して力を発動する事が出来た
その中でも最も強い能力を持つ触媒をブラフマーストラといい、世界を滅ぼす程の力がある為、能力を持つ人々(ブラフマーンシュ)はその守り手として現代までひっそりとブラフマーストラを守り受け継ぎながら生きて来た

時は現代、主人公の孤児シヴァはDJをやっているライブ会場でヒロインのお金持ちイーシャに一目惚れ
なんやかんやイーシャに接近出来て求愛活動をしてる間に、謎のビジョンが見える能力でブラフマーンシュと敵の戦いを見てしまった事から、その戦いに巻き込まれていく中で自分の生い立ちを知る…

2.本編
先に行っておくと前半はそれなりに面白かったです
後述する「あるシーン」が来るまでは…

シヴァのビジョンでブラフマーストラは3つに割れており、その欠片を3人のブラフマーンシュが持っている事が分かる
その3人とは
・激イケオジ科学者
・イケオジ芸術家
・師匠
だった

シヴァが見たビジョンは科学者が敵に襲われ命を落とした瞬間だった為、次のターゲットである芸術家を守りに奔走する
この科学者がアストラを使いマーベルばりのVFXで色々やるシーンは良かったです

敵に襲われ負傷した芸術家を守り、師匠の元へ送り届けようとするシヴァとイーシャ
ここでの移動方法辺りから「おかしくね?」的な疑問の連続だったのですが、時は現代なので師匠の家もナビで設定出来まして、その距離なんと1400km(20時間)!
まるで車のPVのような移動シーンを挟みながら師匠の家まであと少しの所まで来ました

そこでまた発動するシヴァのビジョン
まずい!敵が近くに居るぞ!見られている!
ビジョンを頼りに敵を探すと遠くの方で10tトラックみたいな車を運転している敵の姿
いやいや主人公も敵さんも1400km走るのすげぇよ、と思いながらもまぁ自動運転のアストラとかあるんだろうねと適当に流します

ここで芸術家が、ワシが食い止めるから君らは師匠の元へ急いでくれ、と車を降りました
芸術家のアストラは雄牛のアストラであり、なんと雄牛1000頭分の力を出せるとの事
なるほど、これをぶつける為の10tトラックだったのですね

そして謎に激低イケボで詠唱しながら雄牛のアストラを起動する芸術家
芸術家の後ろにはクソデカの雄牛さんが登場!
青く光りながら走り出す芸術家とクソデカ雄牛さん!
もうテンションは爆上がりで笑いが止まりません!
そのままトラックと大激突してダメージを食らいながらもトラックをひっくり返す事に成功した芸術家
トドメに崖から落とそうとクソデカ雄牛も奮闘しております

そして個人的-10点のシーンが訪れました

目を覚ました敵があろう事かハンドガンで芸術家を撃ち始めたのです
テンションが上がっていた私は「アストラの前ではそんなもん無力やろがい!」と思っていましたが、撃たれるたびに弱っていく芸術家とクソデカ雄牛さん…
あれ?もしかしてやられちゃうの?という凄い不安が襲いかかります

不安は的中し、クソデカ雄牛さんは消え倒れ込む芸術家
最後の力を振り絞って敵の10tトラックを崖から落とすも力尽きてしまいます…
それの同時に私の中でこの映画も終わりを迎えました

その後なんやかんやあって、師匠の元で修行したり生い立ちを聞いたりして、3つ揃って発動したブラフマーストラを最後に愛は勝つして映画は終わりを迎えます

3.残念な点
・アストラが現代兵器に負けるのはあかん
 もうこれが全てです
 この映画は現代が舞台なので現代兵器が出てくるのは分かるのですが、そこはアストラの方を強くしておかないとダメなのでは?
 芸術家のシーンではせめて敵がアストラを使って倒して欲しかったなと

・ちょいちょい現代的過ぎる
 武器もそうですが極秘のはずの師匠の家にナビが設定出来たり、車やヘリで通ってたり、ヒロインが襲われるビジョンが見えたらスマホで電話して安否確認したり、と何かと現代的過ぎてアストラとは?となりました

・実は三部作というオチ
 最初に“第一章シヴァ“と出ていつまで経っても第二章が出ないなと思ったら、エピローグで第二章の予告が入りました
 正直第二章を観に行く事はないので気になりませんが、連作ならサブタイトルぐらい付けておくべきでは?と思います

他にも残念な点がたくさんあり正直限りなく1点に近いのですが、芸術家とクソデカ雄牛さんの加点で2点となりました
しばらくの間インド文化に触れるのはインドカレーだけにしたいと思います

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