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最近、人が亡くなったニュースを見ると安堵してしまう
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最近、人が亡くなったニュースを見ると、
「現役世代が負担すべき社会保険料が一人分減ったな」
「1000万くらい浮いたかな」
と安堵に近い気持ちが生じる自分に驚く
もちろん、子どもや学生が亡くなったニュースを見るととてもつらく思う
これからの日本を輝かせるかもしれなかった人たちだ
だが、例えば高齢者の急死のニュースが流れると、
「医療費・介護費の負担なく逝ってくれて、何て現役世代思いの死に方だ」
などと思ってしまうのだ
私は、「国民皆保険制度」は絶対に守るべきだと思っている
でも、私たちが保険をかけるのは、
「40代の働き盛りに事故に遭い、幼子2人を残して旅立たずに済むように」であり、
「子どもに病気が見つかったときに、何とか治療してあげたいから」である
三途の川を渡ろうとしていたときに全力で現世に呼び戻され、看護師や介護士を何人も働かせてこの世で生き永らえたいから、ではない
運動をサボって少し体が痛いからと、使いもしない湿布を大量にもらい、格安のマッサージを何度も受けたいから、ではないのだ
私は知っている。高齢者の中には
「若い世代に負担をかけたくない」「無理な延命をしてほしくない」
と思っている方も多いことを。
だが、医療サービスや介護サービスが9割引という破格の値段で提供され、高額医療費制度も使えるから、
本人や家族が財布の許す範囲で、医療サービス・介護サービスを利用してしまうのは当然だと思う
しかし、その結果として
22年度の医療支出は46兆円、うち75歳以上の医療費は18兆円を突破した。
75歳以上の医療費を一人当たりで見ると、100万円だ。
本人たちは年間10万円(1割負担)の医療費に抑えたつもりかもしれないが、実は100万円かかっていて、
残りの90万円を、私たち現役世代が毎日必死に働いて支払っているのだ
そして現役世代は、毎月何万円もの社会保険料を支払った結果、
手取りが少なく子どもを育てられる自信がないから、子どもをもつのをためらう。
23年度上半期の出生数は35万人となった
爆速で少子化は進んでいく
そもそも、人々の幸福のためだったであろう医療技術の発達の結果、社会保険料が苦しくて子どもが産めないなんて、何という皮肉だろう
「社会を作り上げた先人に感謝して、社会保険料くらい出せるようもっと若者は働け!」と思う方もいるかもしれない。
「そんなことできない」「もう無理」なんてふがいないことは言わない。
わかりました、と言いながら、自分の代で生命のタスキを終わらせる若者の多さに、もう少し目を向けてくれるとうれしい
そろそろ、我々は制度を変えねばならない。
日本を壊滅させた世代として歴史に名を残さないために。
医療費1割負担は、何も日本古来の伝統ではない。
国民皆保険達成時は、何と自己負担5割だった。
1973年、第二次ベビーブームの楽観の中で医療費は無料となり、その後1割負担に引き上げられたが、
その1割負担で制度維持できるだけの子どもを産んでこなかったのは、変えようのない事実だ
このまま1割負担や高額医療費制度を維持し続け、社会保障費を増やし続ければ、
子どもはさらに減り、社会インフラを維持できる人手は無くなり、産業は他国に負け続け、
我々は日本を壊滅させた世代として歴史の教科書に載るだろう
あなた方があの世にいってから眺める日本は、あなた方が作り上げたインフラも建物も壊れ、寂れ果てていることだろう
数年前に菅首相は、将来の日本のために素晴らしい決断をした(75歳以上の一部の自己負担2割化)
次の一歩を岸田政権では決断できないだろうから、私たちが声を上げるべき時だ
私は「高額医療費制度の見直し」「高齢者も自己負担3割」を訴えたい
そしてみんなで、毎日運動をして病院へ行く回数を減らしたり、
延命治療について家族で話し合って、万一の際の方針を決めておいたりしようではないか
最後に、私は有権者として、今回社会保障費問題に声を上げてくれている維新や国民民主をしばらく応援してみようと思う
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