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18年振りに横浜ロマンスポルノに行ってきた話。

まず初めに申告しておきますが、これはライブレポなどと呼べるものではありません。
何故ならライブ中の私はたいへん興奮しているので、その後の記憶が渋滞するからです。なんでもクリアに覚えられる記憶力が欲しい。
音楽的な知識もないので、曲や楽器などに関することを書くのも苦手です。
なのでこれは、曖昧な記憶でも自分の脳に焼き付けるための覚書のようなものです。
※書き加えたいことがあれば、その都度加筆する。

【因島・横浜ロマンスポルノ'24 〜解放区〜横浜公演9/7、9/8】


ついにやってきた横浜公演。この日のために頑張って働いてきたし、雑な言い方だけど色々乗り越えてきた。
私にとっては18年振りになる横浜スタジアムでのポルノのライブ。「横浜ロマンスポルノ'06〜キャッチザハネウマ〜」以来だった。

今回のロマポル、初日はスタンド席だった。この席から観る浜スタの景色は初めて。
しかし暑かった…西日がいつまでも降り注ぐ場所。塩タブレットと水分をたくさん持ってきてよかった。サングラスも必須アイテム。ドライアイにはとにかく日差しが辛かった。これが野外か…!!ある程度の覚悟はしてきたけれど。
グッズ付チケットで渡されたサファリハットにはすごく助けられた。デザインもおしゃれ。男女問わず楽しめるアイテムだったね。
この日はポ友だちがアリーナだった人が多くてすごく嬉しかった。

17時を少し過ぎた頃、「おいでよサンタモニカ」で幕が上がったライブは大熱狂のなか始まった。

スタンドから観るライブは圧巻。客席を照らす照明、遠くへ沈んでいく夕陽、ビルの灯り、昼と夜の境目のような時間、心地よい浜風、ラストの花火…全てが絶景だった。街中にあるスタジアムは異空間のようで。

ずっとライブで聴きたいと思っていた「メジャー」「FLAG」「ひとひら」が聴けた。私が推し活を休んでいた間に発表された曲。聴けなかったあの頃を思い出すとつらかったけれど、それがこの日で報われた気がした。

スタンド席は少し狭さはあったけれど、周りのお客さんは構わずジャンプしていた。それを観るのも楽しかった。私は体幹が終わってるから踵を上げるのが精一杯。

初日で気づいたことは、お客さんの楽しみ方のバリエーションが増えたこと。
もちろん「アゲハ蝶」など定番の振りがあるものは毎度のように揃っていたけれど。
手を挙げる、手拍子する、体だけ揺れる…様々だった。それがすごく新鮮で、すごく楽しそうで。今までのポルノのライブとはひと味違うような印象。
これは昭仁さんが、無理に合わせようとしないでいいって言ってくれたのが大きいと思うし、今回初めてポルノのライブに来た人、久々に来た人が割といたのが理由かも。

ワズビルの時、昭仁さんが
「好きに楽しんで。恥ずかしかったら無理にせんでいい。わしはライブで動かない!微動だにしない!」
と言っていたし、今回のロマポルでも
「周りにベテランのファンがいるから、できたら真似してみて。でも無理にしなくてもいい」
と言ってくれた。
配慮ある言葉がすごく嬉しかった。恥ずかしながら私にはリズム感がなくて、裏拍とか一度もできたことがない。周りに合わせよう、頑張ってリズムを掴もうと思うとライブに集中できない。そうなるともうライブが楽しめなくて。動かないのが一番と思ってじっとしていると、今度はノリの悪いファンって思われるのではないかと不安になったり…
これはポ友だちでも同じ意見が多くて。
だからみんな昭仁さんの言葉にすごく救われたんだって。

すこし昔の話をすると、
昭仁さんには乗らせてなんぼの時代もあって(厳しくないよ、優しかった)。
真顔で直立不動で観てた私も例に漏れず昭仁さんに煽られた経験があるんだけれど、わずかに手拍子するだけでも受け入れてくれた。それで一気に緊張が解けて自然と笑顔になれたなぁ。
たぶん、しばらくはお客さんを煽って盛り上げるパフォーマンスが続いたと思うんだけれど、今は「無理しなくていいよ」って言ってくれるようになって。
でも煽る昭仁さんも、好きにしてと言う昭仁さんも、伝えたいことの根底は同じだと思っていて。楽しくありたい。だってライブなんだから。
どんな事情を抱えてライブに来ているかは、その人にしか分からないし、人の数だけ楽しみ方がある。

今回のロマポルでもそう。年齢層も幅広いし、全曲網羅してます!って人ばかりじゃないだろうし、ましてや会場は横浜スタジアム。3万人以上のお客さん。
子連れの方、学生の方、障がいのある方、ヘルプマークをつけた方、ご高齢の方、本当に色々な方を見かけた。
みんな同じように合わせられたら苦労しない。それでもいいよって受け入れてくれるからまた来たいと思う。ポルノグラフィティのライブって本当に楽しいから。

二日目の横浜スタジアム。
席はなんとアリーナ。震える手で発券されたチケットの番号を頼りに席を探す…。前方の通路側。ポルノグラフィティが目の前の席…。一人で震えながら泣いた。周りを見たら同じように泣いているファンの人たち。それを見て更に泣く私。
デビュー日、周年ライブに目の前で観られるなんて夢のようで。この日ほどアリーナ席が特別に感じたことはない。
はっさくんも正直頭に入ってこないくらいに…(初日はしっかり見た!)

時間になり、ポルノグラフィティがステージへ…もう頭の中が真っ白になるほどの近さ。
昨日は全貌が確認できなかったステージも観ることができて嬉しかった。遊び心が満載で、まるでワンダーランドのようだった。陽が沈んでからライトアップされたステージは幻想的で。
前日も来た分、なんとなくセトリも頭に入っていて自然と体が動いた。
昭仁さんが歌う姿、晴一さんがギターを弾く時の指の動きを間近で観ることができた。

この日はなんと言っても「Jazz up
因島で歌うんだろうな、横浜では歌わないだろうなと思っていたJazz upのイントロが流れたその瞬間、この二日間で一番興奮した。

テンションはもちろんフルスロットルでいかせてもらった。
「跳べ!跳べ!跳べ!」の懐かしい掛け声が頭の中に流れる。全力のジャンプ。
嬉しさと懐かしさでよくわからない感情になっていた。笑いながら泣いていた。私の青春だ。
何回も、何十回も聴いた曲。歌詞が際どいから親の前では聴けなくて、こっそりウォークマンで聴いていた思い出の曲。「Tour 08452〜Welcome to my heart〜」のオープニングでもあった曲。VHSは擦り切れそうなほど観た。DVD版が買えた時は嬉しかったなぁ。
25周年を迎えたポルノグラフィティが聴かせてくれたJazz upは、あの頃よりパワーアップしているのに、あの頃と変わらない熱があって。久々に理性を失うほど盛り上がってしまった。最高だった。

新曲の「ヴィヴァーチェ」では歌詞が正面のスクリーンに出ていたけれど、ポルノのお二人はサブステージに。
どうしてもポルノグラフィティが観たくて歌詞を見るのは諦めた。歌詞は昭仁さんの声が届けてくれると思って。今はもうイントロと一部の歌詞しか記憶にないんだけれど、とても好きな世界観だったなぁ。早くフルで聴ける日がきますように…ライブでもまた聴きたいな。

サブステージでの「Ohhh!!!HANABI」では花火が打ち上がった。真下から眺めた花火も綺麗だった。
アリーナからサブステージに立つ二人を見ると、後方にある個室観覧席の窓に花火が映ってキラキラしていて煌びやかだった。
綺麗だなぁという気持ちと、もうすぐで終わってしまう…という寂しさと。

最後はみんなで乾杯。最後にお二人が交わした握手は本当に感動した。周年を迎えるたびに、こうして思い出が更新されていくのが嬉しい。

今回改めて感動したのは昭仁さんの喉。
初日少し声が出にくそうな時があったけれど、晴一さんの「螺旋」が終わった後、何故か回復していて。螺旋に聴き惚れてる間に一体何が行われていたのか…未だに不思議。
二日目は喉の心配を感じさせなくて。さすがプロ…25周年の底力。

今回、昭仁さんがギターを弾いていなかったことに後で気付いた。ライブでは定番の曲が今回の演目になかったことにも後で気付く。それくらい満足感のあるライブだった。

「25年間お互いよう飽きんねぇ」と言った晴一さん。
「25年間で一番いい歌が歌えました」と言った昭仁さん。
その言葉が聞けることの幸せ。そんな日に立ち会えた幸せ。25周年を迎えてもたくさんの感動と思い出をくれる。

明日からまた頑張ろう。
今までよりも肩の力を抜いて、今までよりも前を向いて。そうすれば、少しはうまくいきそうな気がする。

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