ポルノグラフィティというジャンル

ポルノグラフィティのジャンルを問われた時、以前は答えに迷っていた。
ポルノグラフィティの曲って
ロックもあるし
バラードもあるし
ポップもあるから

私の中ではオールジャンルなんだよ。そういうファンは、きっと多い。

現実では、長らくポルノグラフィティはロックじゃないという認識が世間にはあって。アイドルバンド的な扱いをされていた時もあった。
女性ファンが7割くらいいて、ライブ会場での声援も女性の声が多かった。

ファン目線になってしまうけど、初期ポルノグラフィティってギラギラしていたし、言われるほどアイドルバンドではなかった。何なら、今よりよっぽどロックな雰囲気はあった。女性人気が高かったのがルックスだとするなら、それはもう仕方ない。顔もかっこいいから。

当時は自分たちの音楽を積極的に出すより、売れる曲を世に出すという流れがあった。だから多くの人にポルノグラフィティの音楽の全てを知ってもらうことは、難しかったかもしれない。

実際、「アルバム聴いたらイメージと違った」という声を聞いたことがある。それがどういう意味合いだったのかはわからない。
言えることは、ポルノグラフィティはカップリングやアルバムを聴くとイメージがガラリと変わるということ。
私も初めてメンバーが作った曲を聴いたとき、ポルノってこういう曲作るんだ!と感激した記憶がある。

ロックとかポップとかに囚われない。
ポルノグラフィティというひとつのジャンル。

これはライブに行った時も同じ。
初めてポルノグラフィティのライブを体験した時の興奮は忘れない。それ以降もライブに行って思ったことは

これがロックじゃない?
こんなに会場が熱く沸きあがってるのにロックじゃない?
そもそも世間の言うロックとはなに?
胸の奥底が熱く激るようなライブ。
全身で歌う姿、全力で演奏する姿。
ロックじゃないと言った人たちは、この姿を見たことがあるんだろうか?アルバムは聴いてくれたのかな?

こんなに悔しいことがあるのか。
ライブ観たら伝わるはずなのに。
もっともっと知ってもらいたい。

2017年。ポルノグラフィティ初めてのロッキン。
正直、もう一生出ないと思っていた。本当に意外だったし、しかもGRASS STAGEだし。
きっと喜んだファンがほとんどだけど、モヤモヤしたファンもいると思う。今更なぜ?って。

色々な人の、色々な思いが駆け巡るなかの初ロッキン。
私は映像を見たとき、「意外」だとか「何故」だとか、そんなことはもうどうでも良くなった。
ポルノグラフィティが、ポルノファンだけじゃない大勢の観客の前で演奏している。堂々と。大好きなポルノグラフィティの音楽が、たくさんの人に聴いてもらえてる。そして大盛り上がりの会場。その事実だけでどんなに嬉しかったか。

昭仁さんの歌声はどこまでも響くように伸びていって、改めて、魂の歌声だと思った。
「他にも歌がうまいやつはいた。でも昭仁が良かった」と言った晴一さんの言葉を思い出した。昭仁さんの歌声には魂がある。声が枯れても出なくても、どんな状態になっても、全力で歌い切る姿勢にいつも心を奪われる。
声が出ないってことはここ数年でほぼ?見ないけど、歌うことが大好きで全力な姿は変わらない。

今年でロッキン4回目。ここまで語っておいて、残念ながら一度もロッキンに参戦出来たことはないけど、行かなくてもわかる。SNSで情報追わなくてもわかる。最高に決まってる。だってポルノグラフィティだから。25周年迎えても、まだ進化を続けている二人だから。

だからこそ男性ファンも増えたと思う。
以前は若い女性で溢れていたライブ会場が、老若男女問わず多くの人たちが足を運ぶ会場になった。

ロックかロックじゃないかなんて、もうそういう話ではなくて。
ポルノグラフィティというジャンルで。
誰のことも置いていかないライブを見せてくれる。
ずっとずっと知ってもらいたかったことが広がっていく。繋がっていく。

ありがとうポルノグラフィティ。

ポルノグラフィティ愛を叫びたくなった。
こんな幸せな日の夜は。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?