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K2 第477話『ステップ』青山さんは七瀬先生をしらない/七夕ですね

第477話『ステップ』青山さんは七瀬先生を知らない


どこぞのモールに集合!


帝都セブンの女性たち、宮坂さん青山さん斎藤さん久しぶりの再会@JUON DOKOZONO MALL。どこぞのモール……そしてKO・TEA・KAN&ジョージョー苑。こういうもじり、大好き。
髪留めを使って耳を出している宮坂さんが新鮮でかわいい。
仙道くんが法医学への志望を固めたように、小児科医への道を歩んでいた青山さんがとあるきっかけでCLS(チャイルドライフスペシャリスト)資格取得のため渡米の決意をする回。


海ちゃんが進学のためT村に来るエピソードが始まった470話『T村女子会』から数えて次回で単行本48巻収録分がたまることになる。48巻のテーマはおそらく「転機とステップアップ」なのだろう。
高校進学のため村を出た海ちゃんも、約30年に渡る逃避を乗り越えて息子に海を託した一郎先生も、ロボット手術の技術を磨き始めた椎名先生も、石動先生を訪ねて決意を固めた仙道くんも、今回の主役青山さんもそれぞれに勇気を出して新しい環境に歩み出している。

この一連の転機エピソードのトリに来るのは誰なのだろう。オールラウンダーで「これ」というものを決めかねているという斎藤さんか、それとも461話『龍太郎の試練』や468話『龍太郎の決断』でその存在が匂わされている譲介くんだろうか。アメリカは9月から新学期になる。青山さんが参加するCLS養成プログラムもきっと9月から開講するのだろう。その時期に合わせて譲介くんの「転機とステップアップ」が描かれたら、きっとあさひ学園で怖がられている闇医者も喜ぶに違いない。

……相棒ちゃんを拾ってはや10ヶ月、TETSUさんも相棒ちゃんも元気そうでなにより。ところで『K2』のなかでドクターTETSUの扱いはほぼ小児科医枠ということでいいんでしょうかね。予防接種だけではなく健康診断も担当していたとは…


暑すぎる夏。TETSUさんと相棒ちゃんには健やかであってほしい。海ちゃんの高校生活は上手く行っていますか?


そうだ、「転機とステップアップ」といえば一也くんが研修後にどんな道を選ぶのか……どんなドクターKになるのか、あるいはドクターKにならないのか…がトリ中のトリになるのかもしれない。

青山さんは七瀬先生を知らない


青山さんが目指すCLSといえば七瀬先生だ。一也くんがKAZUYAさんの足跡をたどってかつての盟友たちを訪ねていくエピソードのクライマックスが七瀬先生との出会いだ。
Doctor.K連載終了後の時間軸で交通事故に遭い、半身不随となり、それでもKAZUYAさんが最期に遺した「医者はやめるな」の言葉を胸に小児科の勉強を1からやり直してリハビリの傍ら渡米しCLSの資格を取得した七瀬の姿は衝撃的だった。凄みがあった。
「医者はやめるな」という、ともすれば呪いに反転しそうな言葉、「もしかしたら七瀬がKAZUYAと結ばれていたかも」というKEIの言葉、「もはや七瀬先生がドクターKのようだ」という一也の言葉、七瀬のエピに登場する言葉たちは七瀬という医者がKAZUYAから連なる志の系譜の中にあることを強く示唆していた。直系、と言ってもいいほどだ。
(個人的な感覚だけど、七瀬先生と一也くんの最後のハグはちょっとだけ苦手だ。ほぼ他人の若者に対して七瀬先生の逸脱行為だと思う。その逸脱行為もまた彼女の人間らしさと思いつつ)

その七瀬と同じ資格を青山さんは取得しようとしてる。

にも関わらず、青山さんは七瀬先生を知らないのですよね。

そこがすごく、すごくいいな、と思った。爽やかで息がしやすいような感触を持った。

青山さんは帝都セブンで一也くんの影響を受け、T村での即席合宿で一人先生の薫陶も受け、ドクターKとまったく無関係な人間というわけでは全くないのだけど、読者がCLSといえば?で思い出すキャラクターからは直接影響を受けていない。
でも同じ道を目指す。
空に星があるから、全く別の道からもそこに手を伸ばす同志が現れるのだ……みたいなことを感じた。

ドクターKの役割が相対的に小さくなって、伝説は役目を終えようとしているんだなぁ…とも思い、一也くんや更に若い海ちゃんはきっとずっと生きやすくなっていくのだろうと嬉しかった。

父⇒子の継承が大きなテーマとなっているKシリーズの中で、まったく別ルートをたどる存在があることもホッとする。

そういえば、青山さんの勤務先の病院。小児科部長を巡る争い(?)は決着したんですね。みっちゃんが部長になったのか。
この二人の先生にもまた会えて嬉しい。

七夕ですね

笹の葉さらさら

七夕なので七夕の絵を描いた。
一人先生と富永先生の願いも叶いますように🎋

世の中が殺伐としているせいで、願い…と漠然と考えると「世の中がいくらかでも公正に…」とかばかりが浮かぶ。エンタメを楽しむのにも前提となる平和や公正が無いともぞもぞ…するから…。

それはともかく、ともかくに出来る話でもないけど、いつか真船先生の原画展がひらかれますように🎋


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