nちゃんと私と彼

私の友達でもあり幼馴染でもあるnちゃんは、とても可愛い。
容姿だけではなくて、愛嬌もあって、性格も良い。
圧倒的すぎて、嫉妬心は湧かない。もはや畏怖しているまである。
けれど、時々思ってしまう。きっと、彼が好きなのはnちゃんみたいな
女性なんだろうな、と。彼は信念を貫き通す、格好良くて
自分に対してとてもストイックな人。
そんな彼には、別け隔てなく優しくて、性格が良くて、可愛らしい
nちゃんがお似合いなのではないか、彼の隣にいる女性は
nちゃんみたいな人じゃなきゃだめなんじゃないかって一人で
落ち込んでいる。
私はnちゃんみたいに圧倒的な能力も、愛嬌もあるわけじゃない。
どうやったって彼女には敵わない。敵わない、というか別に
戦っているわけではないのだけれど。
nちゃんは、私の大好きで、大切な友達。
しかし、そんな完璧な彼女を見ると、私の存在価値って何だろう?彼女には容易にこなせることが、どうして私はこんなにも複雑に感じているのだろう?と感じて悲しくなる。
時折、同じ景色を見ても、同じ状況に遭遇しても、nちゃんと私の価値観の違い(感性の違い?)に悲しくなる。
私が気が付かない些細な変化に幸せを感じられる彼女。
どんな暗いこともポジティブに変換できる彼女。
私とは反対で、私はどこまでもだめな人間だと思い知らされる。
nちゃんのようになりたい、けれど、私が彼女になれるわけではない。
自分でも考えたくないのに、どうしても彼の隣にnちゃんがいる
光景を思い浮かべてしまう。それを打ち消そうとしても
お似合いすぎて、中々消えてくれない。
彼の隣りにいるのは、私がいい。でもそれは私のわがままで
いつまでも彼が私を好きでいてくれるわけない。
それは逆に、私が彼をいつまでも好きでいられるわけではないのと同じ。 未来は誰にもわからないけど、今は、どうしたって彼が好き。
他の誰にも彼の隣を譲りたくない。
でも、世の中にはnちゃんみたいな、The・彼の隣が似合う女、という
のがいて。
私も、彼に似合う女に。彼の隣を自信を持って歩ける女になるために
頑張るしかないのかな。
身近に、そんな素晴らしい人がいる私はとても恵まれていると思う。
でもその反面、自分のダメさが目立って、彼を愛する資格を
失ったように思えてくる。
彼にこの悩みを、そっくりそのまま話せば、多分軽く笑ってくれるし
私を慰めてもくれるだろう。
でもそんなの言える勇気もないし、ここで吐き出したいと思う。 
いつか堂々と、彼が好きって言えるまでにいい女になるたいなっていう
くだらない話。nちゃんと話しても、自己嫌悪しないようになりたいなって話。
nちゃんみたいな、まじで何でもできるいい子と話して
その分自分のだめさが浮き彫りになって
悲しくなる現象は、自分だけのかしら…なんて思ったりして。
ほんとに、大好きなんだけどね。一人で落ち込んでるの。

独り言なので、気になる言葉遣いや、不快な表現があったら
申し訳ないです。
もし読んでくださった方はありがとうございました。
暗い気持ちにさせてしまったらごめんなさい。


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