見出し画像

first time wind 松島2

前回の逃げ込むようにお店に入った後の続きです。
おばちゃん 「ようきたな、上がったって」
お姉さん  「ありがとうー」

と歓迎の挨拶を受けた僕は、「ど、どうも」と伏し目がちに玄関でたたずみ、なんかすいませんと謎の罪悪感を抱きながら遠慮がちに中を見渡してみました。
こじんまりとした空間に玄関横で座っているおばちゃんと、谷間を強調した浴衣のような衣装で着飾ったお姉さんが立ち上がり2階へと僕を促そうとしていました。「ああ、ついに踏み入れてしまったか」とよくわからん世界観が僕を包み込んで、すぐ斜め左にある赤い階段が入り口かとせめて堂々と落ち着いて登ろうと階段を一歩踏み出しました。
「お兄さん、スリッパはいったってや」
あ、やっぱもう初回だし正直に今日はいこう。

2階に上ると廊下があり3部屋位ありました。上がってすぐの手前の部屋に案内されドアではなく襖でした。「ほんと民家みたいだ」と思い、他のお客さんとかの声だだもれかなぁと思ったりもしましたが、部屋に入って座るとBGMが流れており防音をこれでしているようでした。そんなには大きくないです。
「ありがとー、今日はお休み?」
と6畳位のお部屋で待っているとお姉さんがお盆にお茶とお菓子を持ちながら襖をあけて話しかけてくれました。ちょっとギャル系だけど朗らかでゆるふわな感じでした。「今日は初風俗です」と正直に話し、システムからすべて教えてください適な事を伝えました。ある程度はネットで見たので分かっているつもりでしたが、実際は分かりませんので。
「そうなん、ありがとう。初めてなんだね」
と笑って説明してくれました。料金、時間等はネットで調べた通りで僕は40分の21000円を選びました。ながれは最初に時間を選択し、お金を払い、お金を持っていったんお姉さんが一階へ戻り、また部屋に戻ってきたらシャワーを浴びてその後恋愛するという流れです。
この流れが基本なんですが、お姉さんによっては
支払い後 すぐシャワー 恋愛 ゆっくりおしゃべり
支払い後 ゆっくりおしゃべり シャワー 恋愛 談笑しながら片付け
支払い後 限界までおしゃべり シャワー 恋愛 そく片付け
等流れが変わります(経験上)。松島新地は飛田新地と比べ男女シャワーがあるという大きな違いがあります。その点があり時間配分等お姉さんのやり方があるみたいで、最初は委ねてみた方が無難かと思います。
あとお金のやりとりがあるとはいえ、お互い最低限のマナーというか尊重といいますか、そういう心持は片隅にはもっておいた方がよいです。こちらが気持ちも振る舞いも乱暴だったりすると、それなりの対応をされます。注意してくれるのはまだよくて一気に能面のような面構えになる時もあるそうです(笑)
逆に下手というか、気を使いすぎてもこちらの気分が乗らなかったり、女の子によっては言い方は悪いかもしれませんが雑に扱われたりもします。もうその辺は普通の女の子と接する時と同じで経験しながら学ぶしかないと思います。

さぁ一通り料金と流れの説明をしてもらいシャワーへと向かいます。当たり前のように「脱ごうか」と促されます。
超緊張の間でした。
バスタオルを貰い、二人でシャワーに向かいます。ネットでは一人でシャワー浴びさせられたと一部情報がありましたが、僕の経験では一人だけいました。ほぼ二人で入り体を女の子が洗ってくれます。二人の方が男としてはありがたいと僕は思いますね。
うがいもするのですが、いわゆるイソジンですかね?その時注意したいのは、うがいをする時お姉さんにかからないように下にむけたり排水溝ちかくで飛ばないようにしたりした方がよいです。割とこういう気遣いがお姉さんのテンションを上げてくれたりしました。中には気にしないベテランの方もいましたが、お互い気分よくという点ではよい振るまいかと。
しかし、初回の僕は緊張とテンパりで口からだらっと出してまい苦笑いされてました。
あとたまにやるのですが、シャワーに出てから間違えてお姉さんのタオルを使ってしまった時がありました。割とマジで注意されたり嫌がられたりしますので、その辺も僕のように緊張しいの方はご注意をです。

シャワーの中でも割とお姉さんはトークをしてくれます。
「東京から出稼ぎに来てるんだよ」
「胸は大きいけど栄養がその分頭にまわらなくて(笑)」
「え、もっと若くみえるね、肌もきれいだし」
等々緊張をほぐしてくれようとなのか、優しい対応でした。今振り返るととても良い子にあたったと思います。

さて、その後お布団に向かいお互い恋愛感情がわき恋に落ちるのですが、そこから結果として僕の方は全く何をしても反応しないただ時が過ぎていくという不思議な経験をしました。
「おぉ!」と思う時も少しありましたが、延長したりもしましたが、この日は何事もなく時間を迎えました。
当時はなぜなんだと色々考え、泥沼にはまった時期を少し過ごすことになるのですが、克服した今考えるとほんと只の緊張、場慣れしてなかったただそれだけです。
普段ならそういう空気・場面になれば勝手に反応するのに、まったく反応しない。自分の欲望と感情と体が見事に切り離された不思議な感覚でしたが、よくある事です。長距離マラソンして直後にそういう事をしようとすれば無理なことと同じ理屈かと。僕はこの歩きながら屋台でも見るように女の子を見ながら決める、しかも2.3人同時に座ってる中で目の前で決めるというのに5.6回あがるまで心臓ばくばくでした。まぁ今となっては慣れてそういうシステムだなとしか思っていません。お姉さんもそんなもんだし、ある種競争だからねぇという感じです。割とシビアでした。

さて、当時の僕は意味が分からないのと恥ずかしさで小走りに逃げるように店を後にしました。今でもなんとなくお姉さんは覚えてますがあれから見かけず、リベンジできず悔いております。そしてその節はありがとうございました。

そんなこんなで初回は気持ちだけが昂り、残念な結果で終わりましたがそんな事は多々あるようなので、これからそういう経験をしようと思っている方は、それはまぁ仕方のないことだと自分を受け入れてあげて下さい。

現在の僕はいたって元気です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?