お客様に背中を押してもらうとは。
埼玉県の川越市で「はなばたけのはじまり」というフェスに出店しました。
夏ということで15時から20時開催。
いつもは季節の生花を20種類以上並べて選んで買ってもらっています。
だけど今回は夏。
夏の暑さに生花は勝てるはずもなく、戸惑いと不安が交互にやってきてそこから出るのはため息と「どーしよー」。
もうワークショップ一択にしようと決めてひねり出したのは、古板に革で試験管をとめて一輪挿しを作るというものです。
出来上がりを見て「自分も欲しい」と思う一輪挿し。古板が良い味を出しています。
でも見本の出来上がりは開催日の一週間前。告知するには遅すぎます。
ご予約も少し頂いたのですが迎えた当日、通りすがりのお客様が
「かわいい、自分で作れるの!」
と皆うれしそうに作ってくれたのです。
作っている間に
「いつかたぬきのねどこに行きたいのよ」
「インスタチェックしてるよ」
「会いたかった」
とお客様からなんともうれしい言葉を頂いて、ありがとうで胸がいっぱいでした。
はなばたけのはじまりの帰りの車で振り返りをして思ったことは、
「たくさん売れることを先に考えるのではなく、本当に暮らしが楽しくなるモノ、花、デザインをお客様に出そう」
ということ。
そして自信をもってお客様と楽しもうと。
完全にお客様にグッと背中を強く押してもらった感覚。みんなありがとう。
何をグチャグチャ考えていたんだろう。
真夏のはなばたけのはじまり、逃げないで出て良かった。
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