ヨルシカ いい歌詞

あの夏に咲け

君の流した水滴が夕立みたく伝っていた

君が歩けば花が咲く
君が歩けば空が泣く
君が笑えば遠い夏 
笑う顔は書いてみたい

藍二乗

白紙の人生に拍手の音が一つ鳴っている 空っぽな自分を今日も歌ってい

止まったガス水道 世間もニュースも所詮他人事 この人生さえほら、インクみたいだ

ただ、ただ雲を見上げても 視界は今日も流れるまま 遠く仰いだ夜に花泳ぐ 春と見紛うほどに 君をただ見失うように

ただ、ただ君だけを描け 視界の藍も滲んだまま 遠く仰いだ空に花泳ぐ この目覆う藍二乗

夜紛い

君が後生抱えて生きていくような思い出になりたい 見るだけで痛いようなただ一つでいい 君に一つでいい 風穴を開けたい

詩書きとコーヒー

冷めた目の中で君の詩を書いていた 僕のこの日々は君の為の人生だ

夕凪、某、花惑い

忘れないようにあの夏に見た花火を書いた 想い出の僕ら、夜しか見えぬ幽霊みたいだ

唄歌うだけじゃ足りない 君に茜差す日々の歌を 美しい夜が知りたいのだ 花惑う 夏を待つ僕に差す月明かり

八月、某、月明り

人生、二十七で死ねるならロックンロールは僕を救った 考えるのも辞めだ!どうせ死ぬんだから 君も、何もいらない

最低だ 最低だ 言葉なんて冗長だ 君の人生は月明かりだ 有りがちだなんて言わせるものか

靴の花火

夕暮れた色 空を飛んで このまま大気さえ飛び出して 真下次第に小さくなってくのは君のいた街だ
靴の先に花が咲いた 大きな火の花が咲いた

だから僕は音楽をやめた

青空の下、君を待った 風が吹いた正午、昼下がりを抜け出す想像

僕だって信念があった 今じゃ塵みたいな想いだ 何度でも君を書いた 売れることこそがどうでもよかったんだ 本当だ 本当なんだ 昔はそうだった だから僕は音楽を辞めた

晴る

通り雨 草を靡かせ 羊雲 あれも春のせい 風のよう胸に春乗せ 晴るを待つ

又三郎

水溜りに足を突っ込んで 貴方は大きなあくびをする 酷い嵐を呼んで欲しいんだ この空も吹き飛ばすほどの

風を待っていたんだ 型に合った社会は随分窮屈すぎるから それじゃもっと酷い雨を この気分も飛ばす風を

行けば永い道 言葉が貴方の風だ

春泥棒

はらり僕らもう息も忘れて 瞬きさえ億劫

高架橋を抜けたら  道の先に君が覗いた 残りはどれだけかな どれだけ春に会えるだろう

花散らせ今吹くこの嵐は まさに春泥棒

爆弾魔

死んだ目で爆弾片手に街を歩く 誰も見向きもしないんだ 爆弾を翳したとて

この夜を爆破したい 君だけを覚えていたい

花人局

明日にはきっと戻ってくる 何気ない顔で帰ってくる 今にドアが開いて聞こえる ごめんね、遅くなったって 言葉だけをずっと待っている 夕焼けをじっと待っている

思想犯

言葉の雨に打たれ 秋惜しむまま冬に落ちる 春の山のうしろからまた一つ煙が立つ 夏風が頬を滑る

烏の歌に茜 この孤独よ今詩に変われ さよなら 君に茜 僕は今 夜を待つ また明日 口が滑る

準透明少年

正午過ぎの校庭で一人の僕は透明人間 誰かに気付いてほしくて歌っている

負け犬にアンコールはいらない

もう一回、もうこんな人生なんかは捨てたい 夏のバス停で君を待っていたいんだ 負け犬だからさ想い出しかないんだ

ブレーメン

精々楽していこうぜ 死ぬほど辛いなら逃げ出そうぜ 数年経てばきっと一人も覚えてないよ

老人と海

僕らは心だけになって まだ遠くへ 海も越えてまだ向こうへ 風に乗って 僕の想像力という重力の向こうへ
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?