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レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【9】

1951年7月11日

この日はLittle Walterにとって記念すべき日でもある。レコーディングでLittle Walter史上初のアンプリファイドハープを初お披露目の日なのだ。Muddy Waters 名義が4曲、Jimmy Rogers and his Rocking Four名義が4曲。

生ハープの時はJohn Lee Sonny Boy Williamsonの影響を強く感じるけど、アンプリファイドハープの時のLIttle Walterのスタイルは既に独自性を自分は感じる。何というか生ハープの時はまだ田舎感漂うフレージングなのだが、アンプリファイドすると若干都会的なフレージングになっているのは気のせいではないと思っている。

MUDDY WATERS
- Country Boy (U 7357)
- She Moves Me (U 7358)
- My Fault (U 7359) *
- Still A Fool (U 7360) #

rec. July 11, 1951 in Chicago, IL; Muddy Waters, voc, * g; Little Walter, sp, * hca, # g; # Jimmy Rogers, g; Big Crawford, b; Elga Edmonds, dr
Chess 1480

Jimmy Rogers and his Rocking Four
- Money, Marbles And Chalk (U 7361) *
- Hard Working Man (U 7362) *
- Chance To Love (U 7363) #
- My Little Machine (U 7364) #

rec. July 11, 1951 in Chicago, IL; Jimmy Rogers, voc, g; Eddie Ware, p; Little Walter, # hca, * g; Big Crawford, b; Elga Edmonds, dr
Chess 1476 (US 8/1951)

Muddy Watersの曲で1曲、JImmy Rogers の曲で2曲ギターを弾いているが、これがまたたまらなくダウンホームな雰囲気を醸し出していて素晴らしい。

↑Little Walter必殺のギターソロはこちら


↑ John Lee Sonny Boy Williamsonスタイル

↑ Little Walterスタイル

アンプリファイドすることによってサックス的な効果を出しているのがお分かりだろうか?決してサックスのフレーズを真似ているわけではなく、あくまでもサックスの様な効果なのである。

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