レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【3】
1947年
Little Walter のレコーディングキャリアはOra-NelleレーベルでのOthum BrownとJimmy Rogersと始まった。Othum Brown歌うOra-Nelle Blues とは言ってもシカゴブルーススタンダードであるThat's AlrightなのだがJimmy Rogersのスムースなボーカルと違いなんとも絞り出すような歌声が耳から離れないのだ。ここで既にMuddyとレコーディングする頃のスタイルは確立されていて、そのままチェスのスタジオに連れて言っても遜色はなかったろうと思うが、いかんせんマックスウエルストリートのタフな感じがなんとも泥臭く、そこがチェスのスタジオとの違いとも言えるのだ。
I Just Keep Loving Her はLittle Walter歌うジャンプナンバーで後年Parkwayでのセッションでも録音されている。
そしてもう一曲名コンビとなるJimmy Rogersとのセッション。Little Walterのハープのリズム感キレは後年のChicago Bowndで聴けるそれそのものである。さすがである。
3人で仲良く一曲づつ録音したようだ。そしてまたOra NelleはともかくとしてChanceと言うレーベルからも発売されたのは縁起物でもある。
Ora Nelle 711:
Little Walter J. / Othum Brown
- Ora-Nelle Blues (Take1) #
- I Just Keep Loving Her (Take1) *
Chance 1116:
LITTLE WALTER J.
- That's Alright/Allright(Take1) # [= Ora-Nelle Blues]
- Just Keep Loving Her(Take1) *
Jimmy Rogers
- Little Store Blues (Take2)
- Little Store Blues (Take2)
Ora Nelle unissued
originally unissued tracks from same session:
- Ora-Nelle Blues (tk 2) # [Barrelhouse BH 04] @ youtube
- I Just Keep Loving Her (tk 2) * [Barrelhouse BH 04] @ youtube
rec. 1947 in Chicago, IL; Little Walter, voc, * hca; Othum Brown, g, # voc; Jimmy Rogers, g,voc
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