男装女子にモテる僕２。 ⑨

…お盆休みは終わり夏のイベントに向け仕事を始めた…だがここで皆衝撃を受けてしまう程のニュースが飛び込んできたそれは…佐々木久美さんの地方支部への移動…部長に駆け寄っても社長の命令だと言われる…怪しい…臭う…そんなことを思いながらお昼休憩にベンチに寝っ転がり目をつぶる…僕の脳内には久美さんとの思い出が流れる…だがそれを遮るように…誰かが声をかけてくる…

森田:〇〇くん？

〇〇:ひ、ひかるさん!!

森田:驚き過ぎだよ？😊
…それより佐々木さんの移動の話聞いた？

〇〇:聞きました…

森田:寂しいよね…

〇〇:それと…ひとつ聞きたいんですけど…森田さんが指示したんですよね？

森田:何言ってるの？

〇〇:あなたが久美さんの移動を指示したんでしょ？

森田:…

〇〇:社長の苗字…森田□□…

森田:それはただの憶測じゃない？

〇〇:それはどうかな？

「録音した音声を流す」

〇〇:社長…お盆休みで実家に帰ったのですが…この日本酒凄く美味しくて社長にも飲んでもらいたくて…

社長:おぉ!!気が利くな!!
それに定時でお酒を飲むにはいい時間に!!

〇〇:ありがとうございます…

社長:よし!!私もワインを出そう一緒に飲まないかね？

〇〇:はい!!僕で良ければ…

「音声がカットされ」

〇〇:質問なんですが…社長の一人娘さんって森田ひかるさんですか？

社長:お！勘がいいね〜そうなんだよ〜
…どうだね？うちのひかる君のお嫁さんにしてくれないかね？

〇〇:僕なんか…ｱﾊﾊ

「録音が終わる」

〇〇:こういう事😊

森田:何が目的？

〇〇:久美さんの移動の取り消しと何故こんな事をしたのかを教えてもらえれば…このデータはお渡しいたします

森田:…ﾋﾟｯﾋﾟｯ…ﾌﾟﾙﾙﾙｯ…
…お父さん？久美さんの移動なしにして…
（電話を終え）

〇〇:じゃあ何故こんな事をしたのか…教えてもらえますか？

森田:…それは…居酒屋で話そう？

〇〇:わ、わかりました…

「定時になり居酒屋に行く」

〇〇:ここは…

…ここは美波が働いている居酒屋…

森田:個室予約してるからそっち行こっか😊

〇〇:は、はい…

森田:あのすみません

梅澤:はい…あ…

〇〇:…（目を逸らす）

森田:個室を予約していた森田です

梅澤:も、森田様ですね…こちらです

（部屋に通される）

森田:やっぱいいねここ😊

〇〇:そうなんですね…

森田:〇〇初めてじゃないでしょ？

〇〇:…なんでそう思うんですか？

森田:だって…さっきの女の店員さん…〇〇くんを見る目女の目をしてたよ？

〇〇:…んなっ…

森田:〇〇くんさ〜…

〇〇:は、はい…

森田:私の彼氏になってよ

〇〇:は、はぁ？

森田:私ね君が入社した時から君の事欲しかったの…だから君と関わりのある人を片っ端から堕として君の情報を集めて…今年になってやっと君の部署に移動出来た…

〇〇:ひ、ひかるさん…貴方…何者だ…

森田:別に何物でもないよ？私の噂知ってる？

〇〇:え…あ…付き合った男性に有り得ないほどの束縛やメンヘラをするみたいなやつですか？

森田:それそれ!!
…それね、半分本当で半分嘘だよ？

〇〇:そ、それはどう言う…

…ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…

 

梅澤:…ご注文を聞きに来ました…

〇〇:…ひかるさん…好きなの頼んでいてください…僕…お手洗いに…

森田:わかった行ってらっしゃい😊

（〇〇は部屋を出てお手洗に向かう）
〇〇:…決着をつけて早く帰ろう…
（〇〇はお手洗いをすませ個室に戻る）

？？1:…ｼﾞｰｯ

？？2:…〇〇くんが女の子と個室ねぇ…ふーん…

…ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…（〇〇が戻る）

森田:〇〇くん…早く座って？食べよ？
（テーブルには唐揚げやビール、枝豆などあり食欲をそそられ話より目の前の料理にありついた）

〇〇:ぷは…美味しかった…

森田:だね😊

〇〇:あれ？森田さんお酒飲んでなくないですか？

森田:あらら気づいちゃった？
君を持ち帰れるように飲んでおかないようにしたの😊

〇〇:な、何をするつもりですか？

森田:別に？それよりさ〇〇くんは私と付き合ってくれるの？

〇〇:ごめんなさい…それは出来ません…

森田:そっか〜…あのね私の噂の半分が本当で半分が嘘ってさっき言ったじゃん？

〇〇:は、はい

森田:あれはどういう事かと言うとね
私…好きな人とずっと一緒に居たいからさ…家で飼ってるの😊

〇〇:は、はぁ？か、飼うってどういう事ですか？

森田:そのままの意味だよ？
私だって本当は自由にさせたいけどさ？
彼氏くんが他の女の子と話すからさ…恋人同士だったら私と話してればいいじゃん？私が居ればいいじゃん？だから私しか見れないように飼ってるの😊

〇〇:ひかるさん…貴方おかしいよ…

森田:おかしくないよ？
…ｶﾁｯ…ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ…（スタンガンを持ち出す）

〇〇:んな…あれ…
（立ち上がろうとするが体が動かない）

森田:ふふっ…

〇〇:あんた…僕に何を…

森田:お疲れ様😊

…続く