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うちの学校の王子様。⑪

??:かっきー

賀喜:ん?さくちゃんどうしたの?

??:かっきーの好きな人さ…
去年グラウンドである先輩の名前を
叫んだって知ってる?

賀喜:え、?なにそれ。

…私は 賀喜遥香 約一か月前に
この高校に入学した一年生……
そして横のこの子が遠藤さくらちゃん…
たまらなく可愛い…

遠藤:かっきーさ。
悪い人に騙されてないよね?

賀喜:もちろん!大丈夫だよ?
心)次先輩と会った時に聞いてみよ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……ある日のお昼休み…

〇〇:〜♪(音楽を聴きながら歩いてる)

賀喜:あ!〇〇先輩だ!
あれ?聞こえてない?
ついて行ってみようかな。

〇〇:〜♪
(屋上に向かう)

賀喜:屋上かな?

……。

〇〇:あ!理々杏先輩!
掛橋先輩!

賀喜:……
心)皆さんここでお昼食べてるんだ。)

伊藤:〇〇くん!今日〇〇くんのお家
行ってもいい?

賀喜:……!!
心)ど、どういうこと?)

〇〇:まぁいいですけど…今日金曜日
じゃないんで…
泊まりはやめてくださいよ?

伊藤:えぇ〜いいじゃん。
僕たちカップルじゃ〜ん!

〇〇:うるさいです…//

掛橋:〇〇選手照れてますねぇ〜!

賀喜:……タッタッタ
(その場から走り去る)

…私はバカだ…私は勝手に〇〇先輩が理々杏先輩と付き合えるはずないと
偏見を持ってた…いや…思いたかった…

賀喜:…グスッ……
なんで好きになっちゃったの…。

…〇〇先輩がグラウンドで叫んだ
先輩が誰かもわかってた…
伊藤理々杏先輩なんだ…勝てるわけない
『努力が必ずしも願っている形
になるとは思わないけど。努力すれば
必ず成長する』…努力か……。

賀喜:私なりに努力してみる。

…そう思った途端私は…
走り出してた…

賀喜:はぁはぁ…タッタッタ…

遠藤:かっきーそろそろお昼休み
終わっちゃu((って…行っちゃった……
なんで走ってるんだろう。

……。

キーンコーンカーンコーン(チャイムが鳴る)

〇〇:あ、やばいっ!!
それじゃ!掛橋さん理々杏先輩
また帰りに!

掛橋:はいよ〜(笑)

理々杏:うん👋

〇〇:はぁはぁ…
(急いで教室に戻る)

……。
キーンコーンカーンコーン(チャイムが鳴る)

賀喜:…すうっ……(息を吸う)
心)もうどうにでもなれっ)

賀喜:入江〇〇先輩!!
(グランドから校舎に向かって叫ぶ)

……ザワザワ…(教室の窓を開け生徒がグラウンドを見る)

賀喜:私は入江〇〇先輩が!!
大好きです!!(校舎に向かって叫ぶ)

……。

〇〇:ふぇ?!
な、何が起きてんだ…と、とりあえず
行かないと……

…グラウンドに向かう……

〇〇:はぁはぁ…か、賀喜さん

賀喜:〇〇先輩!!

〇〇:と、とりあえず教室入るよ!
……ガシッ…(賀喜の手を掴む)

賀喜:ち、ちょ…//
〇〇先輩…//

〇〇:ん?なに?あ。
(自分が賀喜さんの手を掴んでることに気づく)

賀喜:理々杏先輩に〇されますよ…//

〇〇:ご、ごめん…パッ
(手を離すと)

賀喜:駄目…ニギッ…
(〇〇の手を恋人繋ぎで握り直す)

〇〇:あ"ぁ"…(放心状態)

賀喜:行こっ!…グイッ……
(〇〇の手を引っ張って校舎に戻る)

〇〇:う、うん…

……春嵐…到来…。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……つづく



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