うちの学校の王子様。③
…グラウンドで先輩の名前を叫んでから
数日が経った…
いつも通りに過ごせるはずもなく…
〇〇:ふぁ…(教室に入ると)
男子1:お、お前すげぇな!
男子2:俺にはあんな勇気ねぇよ。
…教室に入ると男子に称えられ…
廊下を歩くと…
女子1:気安く理々杏様の名前を呼ぶな。
女子2:チッ…(舌打ちを打つ)
…僕は急いでいつもの場所へ……
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掛橋:お?やっと来たかい。
青ブタくん。
〇〇:入江〇〇です…(笑)
掛橋:理々杏ちゃんは少し遅れるってさ?
〇〇:そうですか。
掛橋:けど凄かったな〜
グラウンドで名前を叫ぶなんて(笑)
あそこで、「好きだー」って言ったら
完全に梓〇咲太だったのにな〜。
で、どうなの?理々杏ちゃんのこと
好きなの?
〇〇:ŧ‹”ŧ‹”…急な質問ですね。
"先輩"として好きですよ(笑)
掛橋:へぇ〜。
じゃあさ、理々杏ちゃんが〇〇くんの事
好きで付き合って欲しいって言ったらさ
付き合うの?
〇〇:わからないです…
掛橋:お?なんで?
〇〇:僕が先輩に釣り合うはずないし
僕が先輩と付き合っても…楽しませる
自信がありません…。
伊藤:〇〇くんは真面目だね〜。
(階段を上がってくる)
〇〇:そう言ってもらえると助かります。
掛橋:遅かったね〜王子様?
伊藤:やめてくれよ(笑)と言うか…
ほんとここ数日子猫ちゃん達がすごい
元気でさ…誰のせいかな〜。?
(〇〇に目線を向ける)
〇〇:理々杏先輩が名前を呼べって
伊藤:"グラウンドで"とは言ってない(笑)
〇〇:けど、なんか嬉しかったです
先輩が走ってきてくれて(笑)
掛橋:いや、あんな名前呼ばれたら
行くしかないでしょ。(笑)
〇〇:確かに…
伊藤:と言うかなんで〇〇とさぁちゃん
仲良いの?
掛橋:言えない仲ですよ。?
ぐへへっ
〇〇:相談してもらってただけです。
掛橋:冷たいなぁ〜(笑)
〇〇:うるさいっ。
(掛橋のお弁当のおかずを奪う)
掛橋:あ"ぁ"!!見た?!
この後輩が私のお弁当のおかず取った!
〇〇:うまっ。
掛橋:えへへ…// 手作りなんだよね〜//
ってなるか!!〇〇のお弁当よこせ!!
〇〇:や、やめ…
……バンッ…(壁を叩く)
伊藤:何イチャイチャしてんの?
(低くて鋭い声)
〇〇:だそうですよ…掛橋さん。
伊藤:〇〇くんに言ってるんだよ?😊
〇〇:ど、どうしたんですか?
伊藤:別に……なんもない…
(少し悲しい顔をする)
掛橋:あ、あはは…
(そそくさとその場を去る)
…その場には理々杏と〇〇しかいない…
〇〇:こ、これどうぞ
(自分のお弁当のおかずを掴む)
伊藤:別にいらない……ŧ‹”ŧ‹”
(顔をそらす)
〇〇:じゃあそんな顔しないでください
それに僕にはなんで今先輩が悲しい顔
してるのかわからないです。
伊藤:それは…僕は君のことがす((
いや、別に。
〇〇:ぼ、僕のことが?
伊藤:なんもないよっ
(〇〇の弁当のおかずを盗む)
〇〇:ぁあ!!
やりやがった…
伊藤:ふふ〜ん♪
ŧ‹”ŧ‹”…
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……つづく
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