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男装女子にモテる僕3。②

…どうも… 遠藤 〇〇です。
今年25歳 独身です…そんな僕のお話
本編どうぞ〜

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「モンペ」これは

「モンスターペアレント」の略

過剰な要求や不当な要求を行う保護者を指す言葉です。」だそう。

僕は、この日まで本当にいると思わなかった…

けど……ある園児のその一言で全ては
「始まった」

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??:〇〇先生♪
今日私のパパが〇〇先生の事見に来るって!!

〇〇:ん?どゆこと?◆◆ちゃん、いつも来てる女の人が◆◆ちゃんのお母さんじゃないの?

◆◆:違うよ!!あの人はパパの秘書さんだよ!!

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…職員室に言って園児に頼まれた写真をコピーする最中他の先生に…

〇〇:◆◆ちゃんのお迎えの人って
秘書の人なんですね〜

先生1:そうなのよね〜

…ちなみに先生も全員女性です…
…なぜ僕だけ男子ちゃんと肩身狭い…

〇〇:それで◆◆ちゃん今日はパパが迎えに来るって楽しそうに言ってました!!

その場にいる先生方:え……嘘でしょ

〇〇:え?どうかしました?

先生2:私校長先生に伝えてきます!!
(走って校長室へ向かう)

先生1:この日が来てしまったのね…

先生3:神はなんて非情なの…
(天に向かって手を合わせてる)

〇〇:ん…え?…どゆこと〜?
(頭の中は混乱でいっぱい)

校長:◆◆ちゃんのお母さんは…
『モンスターペアレントなのよ』

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…そして現在に至る…
今はお迎えの時間…園内の先生全員に…
…緊張が走る……

〇〇:ゴクッ…(唾を飲む)

◆◆:あ!パパだ!!

〇〇:ふぇ?!

…保育園の目の前に黒い車が止まり…
車のドアが開きスーツを着ていて…
スラっとした姿の人が向かってくる…

 

??:君が〇〇先生かい?

〇〇:はい。◆◆ちゃんのお母さん
ですよね?

中西:そうだよ
俺は中西アルノ…俺の娘が昨日
「〇〇先生かっこいい」と言っていた
娘が俺よりかっこいいと言う人を見てたくてね…

〇〇:は、はい…

中西:まぁ、見に来る必要もなかった
普通よりは上だが…(顔を近づけ)
…俺より劣るね……(ニヤつき離れる)

…園内に一瞬即発の空気が流れる…

〇〇:……そりゃそうですよぉ〜
中西さんに僕が勝てっこないですよ。
(微笑む)

…圧倒的事実…こんな美形に…
僕は勝てっこない…なのに…

◆◆:パパ!!

中西:じゃあ帰ろうか

◆◆:うん!!
(中西さんに着いていくように歩く◆◆ちゃん)

◆◆:パパ!!そこ、落とし穴が!!

……ボコッ…(落とし穴を踏んでしまう)

中西:あ……

……ドサッ…バフッ…

〇〇:う"ぅ"

中西:え…

…僕は中西さんを庇い自分が下敷きになるように中西さんを抱え込み倒れる…

〇〇:だ、大丈夫ですか?

中西:〇…〇先生?

〇〇:中西さん…一旦僕から離れられます?立たなくていいんで

中西:う、うん…
(そう言って〇〇の横に座り左足首をさする)

〇〇:痛いとこないですか?

中西:うん…

〇〇:少し失礼しますね?
(そう言って中西をお姫様抱っこのように抱き上げ園内に戻る)

中西:ち、ちょっと…

〇〇:……先生椅子を…

先生1:うん、(大人用の椅子を出し)

〇〇:……(中西さんを椅子に座らせ)

中西:な、何をして…

〇〇:足捻ってますよね?

中西:う、うん…

〇〇:手当するんで少し足触りますね?

中西:ん、え?

……そっと中西さんの靴下を脱がせ…
ズボンの裾を捲り足に触れる…

〇〇:赤いし腫れてるますね…
少し座っててください、いま冷やす物
持ってきますね?

中西:…う、うん…

…袋に水と氷を入れた物を持ってくる…

〇〇:はい、これを

中西:ありがとう

◆◆:〇〇先生……私…
(悲しい顔をしている)

〇〇:大丈夫、◆◆のせいじゃないよ

◆◆:うぇーん…(泣き出してしまう)

〇〇:大丈夫だよ…ヨシヨシ
(優しく◆◆ちゃんの頭を撫で)

〇〇:中西さん、歩けそうですか?

中西:……すまない…それはちょっと…
無理かもしれない…

〇〇:そうですよね…
(そう言うと中西さんの前に屈んで)

〇〇:僕の背中に乗ってください…
車まで運びます

中西:そ、そんな…

〇〇:歩けないのに遠慮しないッ!!
(少し強く言う)

中西:そ、それもそうだよね…
(そう言って〇〇の背中に乗る)

〇〇:◆◆ちゃん、先生とパパを車まで
案内来てくれない?

◆◆:わかった!!(パッと笑顔になる)

…そう言って◆◆ちゃんは僕を先導してくれる…

中西:〇〇先生…

〇〇:はい?

中西:ありがとう…

〇〇:どういたしまして☺️

中西:その…さっきはすまない…

〇〇:ん?なんのことですか?

中西:その、俺よりかっこいいとか…
その…(口ごもる)

〇〇:良いですよ?自覚してるんで
"自分はかっこよくない"ことぐらい…

中西:…〇〇先生は…かっこいいよ…

〇〇:へぇ?!
い、今なんて?

中西:べ、別に…何も…
(〇〇の背中に顔を埋める)

◆◆:ん〜着いたよ〜

〇〇:ありがとう◆◆ちゃん!!

…あとは車の運転手さんにも手伝ってもらい中西家を車に乗せ送り出す…

◆◆:〇〇先生また明日!!

〇〇:うん、また明日ね!!

中西:……

〇〇:中西さん

中西:…

〇〇:かっこいいって言ってくれて…
嬉しかったです…//(素直に照れる)

中西:お、お前っ……
く、車を…は、早く出せ……

運転手:わかりました…
(車を出す)

〇〇:ふぅ…疲れた…

先生1:あんた…何者だ?

〇〇:何がですか?

先生2:自覚無しがいちばん怖いや。w

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……つづく



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