うちの学校の王子様。⑮

……季節は夏…
夏休み前の学校にて…

賀喜:うぅ…彼氏できない"ぃ"…

遠藤:かっきー最近
それしか言わないよね(笑)

賀喜:彼氏なしでこんな暑い中
私は焼き鳥になっちゃうよ"ぉ"
さくちゃ"ぁ"ん"

遠藤:そんなに〇〇先輩が忘れられない？

賀喜:うん…だって…
〇〇先輩って…陰キャみたいなのに…
ちゃんと人の事見てて…
みんなに優しくて…時々オドオドして
可愛くて…時々しっかり相手の目を見て
話してくれる姿がかっこよくて…
それでそれで……

遠藤:わ、わかったから(笑)
これは相当惚れてるね…(苦笑)

……ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…

賀喜:顔なら〇〇先輩よりかっこいい人
いるはずなのに…芸能人みても
〇〇先輩よりかっこよく見えない…
終わった…〇〇先輩ぃ〜…

〇〇:…ﾋｮｺｯ…
ん？どうかした？(笑)

賀喜:ふぇえ！！

……ｶﾞﾀｶﾞﾀ…ﾊﾞﾀﾝ…
（椅子から転げ落ちる） 

賀喜:い、いつの間に…！！
てか…なんでここに？

〇〇:
オタク友達に会いに来ちゃ…ダメ？(笑)

賀喜:別にいいですけどぉ…。

遠藤:あ、あぁ…

〇〇:君が遠藤さくらさん？

遠藤:は、はい…。
心）たしかに普通の人だ…）

〇〇:賀喜さんから"超絶可愛い子"って
聞いてるよ！賀喜さんの話通りだね！
美人さんだね😊（少年の笑顔）

遠藤:っ……//
心）そういう事か…この人下心とか
無しに褒めてくるのか…あぁ…//）

賀喜:ち、ちょっと…〇〇先輩！
さくちゃんを誑かさないでください！

〇〇:え？僕…誑かしてたの？

賀喜:そ、そうですよ！

〇〇:じゃあ…賀喜さんのことを
誑かしちゃおうかな〜なんてね？😁

賀喜:……//

遠藤:あ、あのぉ…〇〇先輩…//
出て言って貰えますか…？//

〇〇:え？あ、うん！
じゃあまたね！賀喜さん！遠藤さん！
（手を振りながら教室を出る）

…〇〇が出ていった後……。

遠藤:いや…〇〇先輩強いね…(笑)

賀喜:少年の顔してた…//

遠藤:下心感じさせずに女の子を褒める
男性って存在するんだね…(笑)

賀喜:本当にね…あの感じで…
…好きだよとか言われたら…

遠藤:落ちる＆沼らせるね…確実に…(笑)

賀喜:もうどうしょ！！
これじゃあ彼氏なんて出来ないよぉ！

？？:じゃあ彼女を作ればいいじゃないか

遠藤:ふ、ふぇ？！

賀喜:あ、あなたは…

？？:僕が君に伝授してあげるよ…
男装の…極意♡

遠藤:王子様…。

賀喜:私が男装…？
出来るかなぁ…

理々杏:大丈夫😁
僕が直接伝授するんだから安心して？
僕の所まで……上がってきてくれよ…
王座に座り続けるのも飽きてきた所だ！

遠藤:は、はわわっ……

賀喜:任せてくださいよ…
私があんたを抜かしてやりますよ！

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……つづく