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そういえば結婚記念日だった日のこと

わたしたち夫婦は結婚式を挙げていません。
そういった写真などもありません。
いつか、そのうち、と思っていたけれど、気づけば12年経ってしまった。
結婚記念日はもちろん入籍した日しか選択肢がなくて、それすらも夫の仕事の都合で決めてしまったため、何の縁もゆかりも縁起も無い日を選択した。
今となっては、12年前の私たちは本当に無知で適当で参ってしまう。
いや、「12年前の」ではなく、「12年前から」
だ。
かろうじて毎年カレンダーに記念日を記入している私は月の始まりに確認できるけれど、夫は教えてあげないと覚えてはいない。
何か記念のものが欲しいとか、高級レストランに行きたいとか、そういった欲のない2人。
それでも前々からわかっていると何か奮発しようなんて考えてしまう夫のために、当日まで黙っておく。
少しだけ豪華な夜ご飯に、「あれ?」と、なる夫は次の日の仕事帰りに小さな花束を買ってきてくれる。それで十分。
去年まではそんな感じでした。
が、今年。まさかの、私が完全に忘れるという失態をしてしまったのです。
その日は休日で、夫もお休みだからと、子供を連れてアスレチックがある大きめの公園にお弁当を持っていこうと計画。
帰宅後はきっと泥のように使い物にならなくなる私は、朝のうちに夜ご飯も用意しておこうと、
子供が好きそうなものと、夫が食べたいと言っていたもつ煮込みを作り、出発までバタバタと準備していました。
そんな中、時折話しかけてくる夫、
「何かご馳走したいんだけど、昼と夜どっちがいい?」と。
「あ??」と、眉間にシワを寄せていたであろう私。
朝からお弁当と夜ご飯まで準備しとるんじゃコッチは。と、いつもなら言ってしまいそうな場面でたまたま口から出た言葉は、

「贅沢しようとすな!!」でした。

1日、家族で身体を酷使し帰宅後、
「今日、結婚記念日なの!?」と、騒ぎだす息子を見てよくやく気づいた私は、夫に謝ることとなりました。

でも、言ってくれてもいいじゃない!?

夫は私が忘れているとは思わずに、
「結婚記念日だからといって贅沢しようとすな!」と、言っていると解釈したようです。
でもさ、それでもさ、
記念日の夜ご飯、もつ煮込みって、、、

上がらない足をひきずるようにスーパーへ。
ちょっとオシャレできそうな食べ物とスパークリングワインを買いに行きました。


ごめんね!
これからも、よろしく!

読んで頂きありがとうございました🙇

ななめてんぱ



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