サンズの人格形成【Undertale考察】

Undertaleのキャラクターの中でも屈指の人気を誇るサンズは 怠け者な性格で、ジョークが好きで、作中でもグリルビーズでは人気者。 しかし彼は、いつその性格になったのか? あるいは、元からなのか? この記事では、サンズの性格の理由を、パピルス・サンズの家や、Gルートのメッセージから考察する。 正直一部はディープなファンからすればとても今更で当たり前なことを言っている気がするが、私独自の考察もあるかと思うので、温かい目で読んでほしい。
そしてこれは全て私の推測なので、事実ではない。
そういう意見もあるのか、という気持ちで読んでほしい。

性格の理由

結論から言ってしまえば 彼の怠け者でジョーク好きな性格は 「ケツイによる時空の歪みを知ってしまったから」「ケツイの所有者にUndertaleをやめさせるため」 だと私は考察する。

順を追って説明すると まず、なぜゲームをやめさせたいのか? それは、ケツイの力によって引き起こされる 「時空の歪み」を止め、
あわよくば幸せな時間軸で全て終わらせるためではないかと思う。

「時空に大規模な歪みが発生しているらしい」
「時間の流れがメチャクチャに飛んで…止まって…また動いて…」
「それってお前の仕業なんだろ?」

サンズ

「お前にはわからないんだろうな」
「ある日突然、なんの前触れもなく…」
「何もかもがリセットされる…それを知りながら生きていく気持ちなんて」

サンズ

そして次に、
本当にサンズは時空の歪みを認識できるのか?
サンズはGルートにて、上記の通り
時空の歪みに言及していること
またどのルートでも、最後の回廊でサンズの審判を受けた後、セーブ&ロードを繰り返すと
回数によってサンズのセリフが変化することから
サンズは断片的とはいえ時空の歪みを認識できるのか、あるいは単に洞察力が高いと推測した。
Gルートにてサンズに何度も殺されたプレイヤーなら、デス数でおちょくられたのはよく覚えているだろう。
彼が時空の歪みがわかる理由については、家に量子力学の本があったり、原語版のサンズ戦にて「our report」というワードがあったり、隠し部屋*¹に設計図や機械があることから、以前は誰かと研究者として働いていたのではないかと思われる。

「でもそれは…"別の世界"のサンズにはナイショにしといてくれよな」


サンズ

*¹→Pルートにて、さいごのかいろう で、審判を受ける→ゲームを再起動→もう一度審判を受ける  を繰り返すと見れる隠しイベントを発生させると入れる部屋。ここには意味深なモノがたくさん隠されている。

次に怠け者な性格について

「すぐにまた、ここへ戻されるんだろ?記憶を消されてさ」
「そんなだから…」
「正直、何をやってもやる気が出ない」

サンズ

サンズは時空の歪みを認識したことで意欲を失い
怠け者になったんじゃないかと思う。
ただ怠け者になったのはいつなのか?
これはフリスクが落ちた時、ではなく
遅くてもフラウィが現れた時辺りなんじゃないかと私は考える。

「みんなの願いを聞いて  そしてみんなを殺した」

フラウィ

そもそもセーブ・ロード・リセットの力はプレイヤーだけのものではなく、フラウィも持っているもの。
フラウィはその力を乱用して、あらゆる道筋、あらゆるキャラ、あらゆるセリフ、あらゆる数字を見ていたことが本人から言われている。
であればその乱用の末に、何かの研究をしていたと思われるサンズが
無茶苦茶になった時空の歪みに気づいていても
話の筋は通る。
なぜフリスクが落ちた時ではないのかに関しては、そんな最近に急な性格の変化があれば
パピルスはそれについて言及するかと思う。

サンズはフラウィによる度重なるリセットの末
何をしても結局リセットされるから無駄  と気づき
やる気を失い、全てを諦めたのだろう。

次にジョーク好きな性格について。

「時空が歪むのは誰かが不満を感じてるからかもしれない…ってね」
「どうすれば不満が解消されるのかはわからないけど…」
「ウマいメシとか  くだらないギャグとか  ともだちとかがあればいいのかなって」

サンズ

要するにサンズは、不満を感じてリセットする誰かを満足させるために
「良いキャラクター」であろうと、自分をジョーク好きにしたのではないかと考えられる。
プレイヤーは、満足さえすればこのゲームを辞めるとわかっていた。
もしかしたらそれは、あらゆる物を見てきたことで時空の歪みを起こさなくなった、フラウィの前例があるからなのかもしれない。

パピルスを殺すとその後サンズが一切現れず、審判やNルートエンディングの電話でも
棘のある一言を何度も吐いているのは、自分をちゃらけたキャラにする余裕がなくなったから、という可能性もある。

またサンズは、一部のエンディングでは割と働き者になっていて(主にパピルスだけ生存ED)
パピルスにも「やればできる子だったんだね」といった旨のセリフを言われているため
根っからの不真面目ではないのは原作でもわかる。
突然やる気が出たのはニンゲンが地上に行ったからかもしれないが、人間が外に出てもリセットが終わらないのを知らないのかは謎なのでなんとも言えない。知ってると思う。

ゲームを辞めさせたい

サンズはゲームを辞めさせることには本気だと私は考える。
サンズは大きく分けて3つのプランでプレイヤーにゲームを辞めさせようとしている。

1.プレイヤーの望むものを見せて満足させる
2.ゲームの難易度を跳ね上げて諦めさせる
3."これ以上は何もないこと"を示して辞めさせる

基本的には1がメインプラン。
2と3はGルートで使われている。
実際サンズ戦でクリアを諦めたプレイヤーは決して少ないわけではなく、プラン2は成功していると言える。
プラン1に関しても、ほとんどの実況者・配信者などはN・P・Gルートを完走した時点、もしくはPルートをクリアした時点でUndertaleを辞めることが多いため成功している。
3はサンズ戦の最終ターンのことなのだが、これはゲームの仕様上失敗している。

まとめ

・怠け者なのは、どうせ何をしてもリセットされるため意欲を失ったから
・フラウィの影響で時空の歪みを認識した、他にもフラウィは大きな影響を及ぼしていると思われる
・プレイヤーを満足させたくて、ジョーク好きな性格になった?
・サンズは根っからの不真面目ではない
・サンズはプレイヤーを辞めさせるために色々な手を打っている

いかがだろうか。
私はしばらくUndertaleをやっていないので(やってもGルートくらい)もしかしたら間違っている情報もあるかもしれない。
そもそもこれはただの妄想であり事実とは異なるので鵜呑みにしないように。
ただ、私は「こうだったら面白い」と考えてこれを書いたので、もし良いねと思ってくれていたら嬉しい。

余談
ちなみに、フォントの切り替え、テキスト音の無音化、プレイヤーのコマンドへの攻撃などの、ゲームの仕様を利用した脅かしや攻撃を使えるのは
おそらくサンズだけである。
プレイヤーの攻撃を当然のように避けられるのも、もしかしたら「攻撃バーとプレイヤーのコマンドが見えてるから」なのかもしれない。
それであれば、サンズ戦で彼にとどめを刺した攻撃は、攻撃バーが出ず、概ねプレイヤーの意思でやったわけではない(おそらくCharaが勝手に動いた)ので、避けられなかったのも納得できる。

参考↓
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14202654034


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