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このところ、なんとなく元気が出ない。 雨が多いせいでじめっとしているせいなのか何なのか、気持ちがすっきりとしない。 そんなわけで、ふらっと本屋へ足を運んでもどこか心ここにあらずという感じになってしまう。 でもやっぱり本屋へ行く。 本屋へ行くとなんとなく、エネルギーをチャージできるような気がするせいかもしれない。 こういうときに手に取る本は、たまに大当たりがある。 以前買った『悲しみの秘義』(若松英輔、文春文庫、文藝春秋)が、まさにそうだった。 手に取ったときの状態は今と同