【レビュー】

「ヤバい仕組み化」というタイトルに惹かれて読んでみましたが、期待以上の内容でした。著者の松田幸之助さんと吉川充秀さんは、群馬県でリユース事業などを展開する株式会社プリマベーラの経営者です。同社は年商49億円、14期連続増収増益を実現しており、その秘密は「仕組み化経営」にあります。本書では、その仕組み化経営の具体的な方法やノウハウが紹介されています。

仕組み化経営とは、報告→決定→実施→チェックの「決定サイクル」を回すことで、組織の成果を上げるという考え方です。本書では、この決定サイクルを回すための具体的なツールや手順が紹介されています。例えば、日報の書き方や見方、社長の決定の仕方や伝え方、実施できない理由をなくす方法、経営計画書の作り方や活用法などです。これらのツールや手順は、著者たちが実際に自社で実践してきたものであり、その効果もデータや事例で示されています。

本書の特徴は、仕組み化経営のノウハウを「ヤバい」という言葉で表現していることです。これは、著者たちが全国から多くの経営者を招いて開催している「仕組み化経営セミナー」で、参加者からよく聞かれる言葉だそうです。仕組み化経営のノウハウは、ヤバいくらい簡単なのに、ヤバいくらい成果が出るという意味で「ヤバい」と言われるのだとか。本書では、この「ヤバい」感を伝えるために、著者たちの生き様やエピソード、ユーモアや感動も交えて書かれています。読者は、仕組み化経営のノウハウだけでなく、著者たちの人柄や思いにも触れることができます。

本書は、ビジネス書としてだけでなく、人生の指南書としても読める一冊です。仕組み化経営のノウハウは、経営者や幹部だけでなく、どんな職種や立場の人にも役立つと思います。仕事の成果を上げるだけでなく、自分の人生を豊かにするためにも、本書を読んでみてください。ヤバいくらい感動し、ヤバいくらい行動したくなるはずです。

【評価】

★★★★★

本書は、仕組み化経営のノウハウをわかりやすく、面白く、感動的に伝える素晴らしい一冊です。著者たちの経験や事例に基づいた具体的な方法やツールが紹介されており、すぐに実践できます。また、著者たちの人柄や思いが伝わってくるので、読者は仕組み化経営のノウハウだけでなく、仕事や人生の価値観にも影響を受けると思います。


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