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世界トップ投資家の共通言語 大化けする人と企業を見いだすために何を見ているのか


必要なのは英語力ではなく、
『経営』の共通言語だ
株式会社メルカリ取締役会長 兼
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長実践的フレーズと豊富な事例で、
資本市場の エッセンスを 最短で学べる!
小泉文明氏

『投資家思考』が身につく
元Linkedin日本代表
村上臣氏

📕 ブックレビュー

本書は、世界トップクラスの投資家たちがどのような視点で企業や人材を評価し、投資判断を下しているのかを解説しています。著者たちは、英国のオックスブリッジで理系の学位を取得し、国内外の金融機関で投資キャリアを積んだ経験を持ちます。彼らは、日本企業がグローバル市場で成功するために必要な「共通言語」を理解し、適用することの重要性を説いています。この共通言語とは、単に英語を話すことではなく、企業評価のセオリーを標準化し、投資家間でのコミュニケーションを効果的に行うためのフレーズや概念です。
本書にはファンドマネジャーやベンチャー投資家が登場しますが、投資手法の伝授や株価対策の指南をする本ではありません。世界トップのファンドマネジャーやベンチャー投資家が発する「フレーズ」に注目し、投資家がフレーズに込めた意図を説明することで、グローバル共通言語を学ぶ書です。
筆者らが本書で伝えていることは、思考の微細な調整です。共通言語の視点を理解することによってコミュニケーション上の「ずれ」をなくし、いくつかのTWEAK(小さな調整)をする。難しいことではなく、「そういうことなんだ」と一度理解すれば、マスターできるものばかりです。思考の調整をそうすることによって、日本企業がグローバルなビジネスの場で新たな成功を勝ち取る可能性が高まると、筆者らは信じているのです。
グローバル共通言語を学ぶことは、日本人ビジネスパーソンの必須科目にしてもいいくらいの価値があります。ぜひ本書でその価値を確かめていただきたいと著者は述べています。
本書は以下の章立てで構成されています:
1. スタートアップ VCへのピッチ
2. スタートアップ ベンチャー投資家同士の会話
3. 上場企業 IR面談
4. 上場株式投資 ファンド投資会議
5. ガバナンス
各章では、投資家が使用する特定のフレーズや概念を取り上げ、それらがどのように企業評価や投資判断に影響を与えるかを詳細に解説しています。例えば、第1章では「Your idea is not part of my investment thesis」というフレーズを通じて、投資家がスタートアップに対して持つ仮説や期待をどのように形成するかを説明しています。また、第4章では「Be a contrarian」というフレーズを用いて、人と異なる思考を持つことが投資におけるアルファを生み出す源泉であることを論じています。

この概要が本書の内容を理解するのに役立つことを願っています


本の評価
強み本書は、投資家の視点を学ぶことで、日本企業がグローバル市場での競争力を高めるための具体的なアドバイスを提供しています。また、投資家が使用するフレーズに焦点を当てることで、読者は投資家の意図を理解しやすくなります。

弱み 一部の読者にとっては、投資家の専門用語や概念が難解である可能性があります。しかし、著者はこれらの概念を分かりやすく説明しており、専門知識がない読者でも理解しやすい内容となっています。

著者の目的や視点
著者たちは、日本企業が持つ潜在的な価値をグローバル市場で発揮するためには、世界トップの投資家たちが使用する共通言語を理解し、適用することが不可欠であると主張しています。彼らは、この共通言語を学ぶことが、日本人ビジネスパーソンにとって必須の科目であると提案しています。

まとめ
世界トップ投資家の共通言語 大化けする人と企業を見いだすために何を見ているのか"は、グローバル市場で成功を収めるための重要な洞察を提供する一冊です。著者たちの豊富な経験と深い洞察力が、日本のビジネスパーソンや投資家にとって非常に価値あるものにしています。本書は、単に投資手法を伝授するのではなく、世界トップの投資家が使用する「共通言語」に焦点を当てており、その理解と適用によって、日本企業がグローバルなビジネスの場で新たな成功を勝ち取る可能性が高まると信じています。


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