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ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技


この本は、現代のビジネスにおいて必要な「ダークサイド・スキル」と呼ばれる、人や組織を動かすための裏技を紹介している。著者は、数々の大企業の経営改革や事業再編などの支援を行ってきた経営共創基盤の共同経営者である。彼は、ロジカルシンキングや財務会計知識などの「ブライトサイド・スキル」だけでは、現実のビジネスは進まないと主張する。上司を操り、部下を利用し、時にはさりげなく、時にはわざと衝突しながら自らの意思を通していく。経営環境が厳しくなればなるほど、そうした「ダークサイド・スキル」が欠かせないのだという。

本書は、リーダーになるために必要な「7つの裏技」を紹介している。それぞれの裏技には、実例にもとづく解説や、実践するためのポイントが示されている。また、良品計画を立て直した松井忠三氏との対談も収録されている。7つの裏技は以下の通りである。

その1 思うように上司を操れ
その2 KYな奴を優先しろ
その3 「使える奴」を手なずけろ
その4 堂々と嫌われろ
その5 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
その6 踏み絵から逃げるな
その7 部下に使われて、使いこなせ

この本のメッセージは、ミドルリーダーこそが会社の基盤であり、事業を推進するための要であるということである。そのためには、ブライトサイド・スキルだけでなく、ダークサイド・スキルも身に付ける必要があるということである。ダークサイド・スキルとは、人間としてドロドロした部分も飲み込んで利用する、人の感情を動かし、組織に対して影響力を発揮し、空気を支配するような力である。この本は、そんなダークサイド・スキルを具体的に学ぶことができる一冊である。


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