【「焼き肉店の倒産」が過去最多!さらなる倒産増が不可避のワケ【帝国データバンクが解説】】
リンクしたのは「『焼き肉店の倒産』が過去最多!さらなる倒産増が不可避のワケ【帝国データバンクが解説】」というタイトルのDIAMONDONLINEの記事です。
記事のテーマは、「焼き肉店の倒産」についてです。
記事は、「企業倒産の増加が止まらない。帝国データバンクが7月5日に発表した『全国企業倒産集計』によれば、2024年上半期の倒産件数(負債1000万円以上、法的整理)は前年同期比22.0%増の4887件に急増した。物価高、人手不足、コロナ支援策の縮小を受け、上半期としては2014年(4756件)以来10年ぶりの高水準となった」と紹介しています。倒産件数が過去最高という話は、なにも焼き肉店に限ったわけではありません。歯科医院の倒産件数でさえ過去最高だというんですからね。ありとあらゆる業種で倒産が増えている。でも、こんなことは容易に想像できたわけです。理由はコロナ融資ですね。コロナが流行する直前、金融環境としては、ゾンビ企業は倒産させるべきだという方向でした。コロナがなければ、そういう企業は順次倒産に追い込まれていったはずでした。ところが、コロナが流行したことによって、明らかに貸せないところにまで貸したんですからね。そして、コロナ補助金。すでに死に体である企業にお金をジャブジャブ配ったわけです。すでに死に体の企業がそのお金で立て直しをしたのであればいいですが、ほとんどが生活費などの費消されてしまっていますからね。倒産を先送りにしたために、その甘やかし状態が終われば、そういう企業はすべて倒産するという結果になることは、コロナ禍から想像できていましたからね。
さらにいえば、焼き肉店については、事業再構築補助金の功罪でもあると思います。コロナ禍では、飲食店、特に空気ローターが付いていて安全っぽい焼き肉店に事業転換をしようという流行がありましたからね。中企庁も事業再構築補助金の例として飲食店が焼き肉店に業変することを挙げていましたからね。すでにプロとして焼き肉店を経営しているところに、シロウトが参入するんですからね。そこはブルーオーシャンではなくレッドオーシャンなのにね。それも、結果は想像できたことでした。
さらにいえば、コロナやウクライナ戦争によって、物価、特に食料品が値上がりするなんてことも簡単に想像できたわけですし、今の円安も想像できたわけです。人手不足についても、少子化が進む日本で、人手不足が起きることも、昔からいわれてきたことですからね。
それらがコロナとウクライナ戦争によって、一気に訪れたというだけの話です。
記事は、「企業向け貸出金利はわずかながら上昇に転じているが、これからが本番だ。今後は金利負担に耐えられない小規模事業者の倒産が、2024年下半期にかけてさらに増える可能性が高い」と書いています。日本の現状は、ゼロ金利を解除できるような状況ではないと思います。今の物価高はインフレではなくスタグフレーションですからね。金利が上がれば、倒産する中小企業はさらに増える可能性はありますからね。
これから5年は淘汰の時代でしょうね。ゾンビ的に利益を出せない企業を積極的に倒産させ、新たな起業を創出する。そういうサイクルに入っていると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?