ヅカオタにうたプリの映画「マジLOVEスターリッシュツアーズ」を観て欲しい話

まずうたプリとは何ぞやをヅカオタ向けに説明すると

2010年に発売されたゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」を原作に2011年にアニメ化、そのほか様々なメディアミックスを展開している2次元男性アイドルコンテンツの金字塔です。
今作「マジLOVEスターリッシュツアーズ」は劇場版2作目。ST☆RISHというグループの単独ライブです。
音楽はシリーズ通してElements Gardenが制作しています。宝塚では「アリスの恋人」や「はいからさんが通る」の曲も手掛けているので耳に馴染む曲が多いかも。個人的に「アリ恋」の楽曲はST☆RISHみ、「はいからさん」は聖川真斗みが強いと感じます。

このnoteを書くに至った経緯

9月3日、ヅカオタ兼プリンセスの私「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」(以後ツアーズ)に初搭乗しました。(今回の映画を観ることを搭乗と言います✈︎)

そして、あまりの衝撃に「これは全世界に見てもらわなければ!」という衝動に駆られ、同時に「これ絶対ヅカオタ好きなやつじゃん!」と気付いてしまったのでヅカオタ向け布教長文を書くことにしました。

こんなヅカオタにオススメ!

  1. ショーが大好き!!

  2. 同期萌え・同室萌えのオタク


まず1のショーが好きな方向けに

うたプリの劇場版は映画ではなくライブです。全編ライブ。
約1時間の上演時間いっぱいキラッキラでゴージャスな極上エンターテインメントを浴びることができます!

タカラヅカの何がすごいってあの非日常感だと思うんですよね。全員が美形。キラッキラのお衣装。ライトをめいいっぱい使った光の表現。豪華なセット。
ツアーズはそういった現実世界の超豪華な演出に2次元だからこそできる演出を組み合わせた、正に2次元と3次元の良いとこ取りなステージなんです。

ライブ全体のモチーフは世界旅行。
ヅカオタ「モン・パリ」の時代から世界中を旅して様々な場面を楽しめるショー好きでしょ?ツアーズでもタカラヅカのショーでよく見るアルゼンチンタンゴやブロードウェイ調の楽曲があります。総薔薇柄シャツとかギラッギラのラメ付き燕尾とかタカラジェンヌ以外で着る人いるんだ!てか似合う人んだ!

曲知らなくてもメンバー知らなくても、問題ありません。だって宝塚の舞台なら毎回新曲歌うでしょ?突然名前も知らない下級生の煌めきに撃ち落とされることもあるでしょう?
贔屓組以外の公演を観に行くくらいの感覚でいいんです。マジLOVEライブ上映(応援上映)は他の人みんなペンライト振ってるので馴染めないかもなんて思うかもしれませんが「観に行った公演が組総見で客席もステージも熱気に溢れてた」みたいなものです。むしろ通常上映より思いっきり楽しめます。

とにかくショーのキラキラ楽しい感じが好き!という方は絶対楽しめるはず。

次に2の同期萌え・同室萌えのオタク向け


ツアーズはST☆RISHの単独ライブなんですが、このグループ元々芸能専門学校「早乙女学園」の同期6人組からスタートしてるんです。2011年にデビューし、後に愛島セシルくんが加入して7人組になります。
そんなST☆RISH、この世界では今やトップアイドル。

想像してみてください。研10を超えて路線に乗ったスターさんたちが音楽学校で切磋琢磨し合った同期と一緒にステージに立って歌っている姿を。ショーのワンシーンであれ、タカスペのワンコーラスであれ尊いでしょ?

更に早乙女学園、全寮制で寮は二人一部屋。最初にデビューした6人はそれぞれ2人ずつの同室だったんです。
彼らは学生時代に1度同室でデュエットソングを歌っているんですが、ツアーズで約12年振りに新同室コンビでデュエットを歌うんです!(クラ組と呼ばれる四ノ宮那月くん・来栖翔くんコンビはセシルちゃんを加えたトリオですがそれもめちゃくちゃ可愛い!)
タカスペでのデュエットに泣き、ガイズ共演で沸きに沸いただいみりのオタクたち、更なる同室萌えを探しに行かないか?


という訳で、ヅカオタ絶対ST☆RISH好きじゃん!マジLOVEスターリッシュツアーズ大好きじゃん!!というテンションで書いてきたのですが、


なぜ私にここまで刺さったのか

(実を言うと推しはST☆RISHではないのに……)
ツアーズ初回搭乗した9月3日、本当は花組公演を観劇する予定だったのです。
当初の予定ではマチネ観劇後日比谷周辺の映画館で搭乗するつもりでした。
しかし、ヅカオタのみなさんはご存知の通り花組東京公演は日程の大半がコロナの影響で公演中止となりました。
公演中止が発表されたのは8月20日11時公演開始直前。この日も観劇予定だった私は劇場の目の前まで辿り着いていて、中止を告げるスタッフの方の申し訳なさそうな声と、悲しみにどよめくファンのみなさんの姿が脳裏に焼き付いています。千秋楽の柚香さんの挨拶で生徒さんもその光景を見ていたと知り余計辛く感じたものです。
先程触れただいみり共演のガイズ&ドールズも中止になりましたね。ガイズが公演中止になった日は明日海さんの誕生日公演の日でその日も私は観劇予定でした。
これを書いている間にも星組さんの全ツが公演中止になり、宝塚以外でも様々な舞台が中止を余儀なくされている。
コロナ禍以降「不要不急」と言われ緊急事態宣言が出れば即中止にせざるを得なったこともあったエンターテインメント業界。うたプリのライブも延期になりました。
もう以前のように舞台やライブを楽しむことは出来ないのか、エンターテインメントはこのまま衰弱を余儀なくされるのか……と疲弊しきっていたところにST☆RISHは以前と変わらぬ姿で、いえ以前より進化した姿で「音楽で世界は一つになれる」と歌います。
一見よく聞く綺麗な理想論のようにも思えますが、その言葉がただの絵空事ではないと、このライブを観れば断言できるはずです。

ライブだけど生じゃないから公演中止にならない。
生じゃないけどとてつもなくライブ感にこだわって造られているからライブにいる感覚になれる。
この苦しい時代に心の安らぎと興奮という相反する感覚を与えてくれたことに驚き、救われ、希望を抱きました。

どうか1人でも多くの方にこの最高のライブを観て欲しい。それだけの思いで書き綴りました。

「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」まだまだ旅は始まったばかりです。お近くの映画館でも、劇場近くの映画館でも足を運んで頂けると幸いです。

公式サイトはこちら↓
http://starishtours.utapri-movie.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?