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【百鬼異聞録】始めてみました&初心者が名士まで駆け抜けた話

どうも、もっちーです。

今回は遊戯王でも武装神姫でも無い、謎のDCGの話です。
皆様、【百鬼異聞録】はご存知でしょうか?
知らないですね、僕も友人からゴリ押し勧誘されなければ名前すら知らなかったと思います。

今回の記事は前半はそんな謎のゲーム【百鬼異聞録】の紹介とレビュー、後半は1.5ヶ月で名士ランクまで駆け抜けたドタバタ珍道中の話です。
前半は百鬼異聞録を知らないor気になってる人向け、後半は既プレイヤーが初心者のジタバタを酒の肴にするための記事になります。


■百鬼異聞録とはなんぞや?

前半、百鬼異聞録の紹介パートです。

百鬼異聞録はいわゆるDCG(デジタルカードゲーム)、日本ではなく大陸産のゲームになります。
故にタイアップはほぼ行われておらず日本ではあまり知名度はないゲーム
ではあるものの見ての通りアプリストアでの評価は高め、好みに合う/合わないの差はあれど悪いゲームでは無さそうです。
翻訳の関係で時々日本語が変だったり枠から文字がはみ出てるのはご愛嬌、カードの追加も少し遅いみたいです。

●どんなゲーム?

百鬼異聞録(以下、百鬼)はいわゆるターン制のカードゲーム、お互いのプレイヤーが交互にターンを返し相手のライフ30点を全て削り切ると勝利になります。

と、勝利条件こそ普通ですが見ての通り対戦画面は変なカードの配置になってますね。

百鬼では4体のモンスター(式神)とそれぞれの式神専用のデッキが存在し、4体の式神それぞれのデッキ4つを混ぜた計32枚のカードを最終的な山札としてプレーします。

この4体の式神は最初から盤面で公開されているため対戦開始時にお互いのデッキが大体どんな感じのデッキなのか分かります。
ワンピやZ/Xなどある程度相手のデッキが判別付くカードゲームはいくつかありますが百鬼はほぼ中身の具まで見せたうえで対戦を進めます。

毎ターン成長するアタッカー

式神にはそれぞれ固有の能力が有り、左下の攻撃力と右下の体力が割り振られています。パワーとタフネスですね。
体力が0以下になった式神は気絶状態になり3ターン後にならないと復活しません、相手の式神を上手く除去しつついかにプレイヤーへ攻撃を通すか?というのがこのゲームのミソになります。

●ゲームスピードはどんなもん?

カードゲームあるある「相手ターン暇じゃね?」問題に繋がる話です。

遊戯王はカードの使用そのものには基本コストが無いため1ターン目から複数のカードを使ったコンボが可能、これは遊戯王の良いところでも有り悪いところでも有ります。
マスターデュエルなんかだと度々話題になる「先行取られたら暇だしほぼ負け」問題ですね。
(自分は後攻不利だとは思うが6:4くらいに落ち着いてるとは思う派ですがそれはまた別の話)

では百鬼はどうなの?
このゲームではプレイヤーはお互いにターン中2回の行動権を消費し「式神を盤面中央へ出して攻撃」「手札のカードを使用する」を行いプレーを進めます。
早い話が2回しかカードの使用が出来ません。
この2回の行動権の中で式神の固有能力や行動権を消費せずに使える一部のカードなどを上手く使いアドバンテージを取り合うゲームです。ターン中にやれる事も限界があるので比較的テンポ良くターンが切り替わります。

また、裏を返せば終始チマチマしたゲーム、の様に聞こえるかもしれませんがそんな事もありません。式神やカードにはレベルの概念が有り、ターンが進む事でレベルが上昇、強力なカードが使用できる様になります。
基本的にはこのレベル3のカードをいかに上手く通すか?通させないか?がどのデッキでもゲームプランの中心になってきます。

総じて対戦中のターンの移り変わりやテンポはかなり良く、ちゃんとお互いにターンを返し合うゲームになっていると思います。

●デッキってどんなん?

冒頭の方でも少し触れましたが百鬼の大きな特徴がその独特なデッキ構築です。

百鬼のカードプールにはいわゆる"汎用カード"が存在しません。
式神にはそれぞれ8種類の専用カードが存在し、それぞれ最大2枚まで投入可能。全部で16枚のカードの中から任意の8枚を選んで専用デッキとします。

この8枚の式神専用デッキを4体分用意しこれを混ぜた32枚のカードが最終的なデッキとなります。
半固定のデッキを組み合わせてプレーデッキを作る辺りはガンナガンなんかとにてますね、ガンナガンをご存知でない??脱線するので気になる方は調べてみてください。

他のカードゲームに比べると圧倒的にデッキ構築の幅が狭いのですがその分相手の式神を見てどんなカードが入っているか予想が立てやすく、相手がどんな動きをしたいのか?こちらはどのように動けば相手の動きを邪魔出来るか?などの作戦を立てながら戦う面白さに繋がってきます。

そもそも他のカードゲームでも実際の対戦環境で使われるカードプールはそんなに多くないのでプールの狭さは慣れてくる程気になりにくくなると思います。

●百鬼異聞録の良い/悪いところ

最後にザックリとまとめです。
▼良いところ
・相手とのやり取りが必ず発生する
・札の読み合いがシンプルでアツい
・試合のテンポが良い

総じて他のカードゲームだとミッドレンジ系のフェアデッキが好きな人、カードゲームとしての読み合いや駆け引きが好きな人ほどオススメです。

お互いにある程度やりたい事をやりつつゲームが進むので「コイントス負けたから何も出来ずに負け!」みたいな事が発生しないのは百鬼の良いところだと思います。

▼百鬼の悪いところ
・キーワード効果が多い
・連続コンボは出来ない
・効果処理が早い
行動権2回制限があるので他のカードゲームの様な複数カードによるコンボはある程度ターンを跨いで準備しないとできません。
遊戯王の様な複数枚のカードによるコンボを繋げる事が好きなプレイヤーにとってはちょっともどかしいゲームになります。

また、Mtgと同じくキーワード能力が多く説明は一応出るもののなんかよくわからんが勝ったor負けた が最初のうちは多発します。
汎用的な効果から特定のデッキでしか使わないものまで様々なキーワードが存在するためこの部分の不便さは目立つ部分かと思います。

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ザックリとですが百鬼異聞録を触ってみた感想は以上、ミッドレンジ系で読み合いや駆け引き、リソースやターン数を意識した勝負が好きな方はぜひともオススメなのでダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

今なら12体まで好きな式神がもらえるキャンペーンやってるらしいのでお得に始められる?っぽいです!

■初心者が頑張った話

ここからは後半戦、初心者がドタバタしながら名士ランクマで頑張ったお話です。
式神やカード名がわかる前提で話を書いていくのでどちらかと言うと既プレイヤーが酒の肴にする用のお話ですね。

12月の末にランクマ名士ランクまで、到達しました。始めたのが11月の中旬だったので1.5ヶ月ほどかけての到達になりますね。
勝率は最初は5割で特に振るわなかったのですがランク6以降、デッキが固まって来てからは7.5割前後をキープし続けての到達になりました。

●はじめまして異聞録

百鬼異聞録自体は友人がずっと布教し続けていたので名前は以前から知っていたのですが特に始めたいと言う動機もなく「知っているが興味がないのでやらない」状態が続いていました。

ところがどっこい、2023年11月の中旬に同じDiscordサーバー内の人が複数人新規で始めたらしく、以前から「他の人も始めるならやるかも」と行けたら行く(多分行かない) くらいのノリで言ってしまっていたので仕方なく始めることになりました。

友人「なんと今なら12体まで式神のカードもらえるぞ!!」
僕「ふーん」

この時はプレーして無かったので12体の式神キャンペーンがどれくらいの価値なのか分かってなかったんですよね、50連ガチャ無料くらいの話かと思ってましたが実態は2.5デッキ無料くらいのとんでもないキャンペーンだったことに気がつくのはまた後の話…

●デッキを組むぜ!!

右も左も分からないのでまずは見た目から入ろう

ザーッと式神を見て青髪の可愛いキャラがどこかに居るかな??居ないかな?金魚姫はちょっとロリ過ぎるな?うーん…青行燈?

と言う事でまずは青行燈を推しキャラ(仮)としてゲームを始めることにしました。
後に青髪と言うより水色がかった銀や白(コバルト?)と言う方が正しいことに気がつき推しキャラでは無くなっていくのですがその話はまた後ほど

こうして推し式神青行燈に合ったデッキを組もう!と言うところから最初の4体プレゼントを選ぶことになりました。

僕「青行燈とよく使われる式神ってどれ?」
友人「季かな、相性良くてランクマでも出てくる組み合わせよ」
僕「どの顔?いなくね?」
友人「プレゼントにいないよ、最新弾だからね」

💥

百鬼異聞録 引退しました


友人「最初はパック沢山剥けるからそれで取ればいいよ」

‼️

百鬼異聞録  復帰しました


と言う事で先ずは適当なデッキで遊びつつパックを剥いて季のカードを揃える事を目標にしてゲームスタートすることになります。

最初の4体はまず青行燈は確定、脆弱というギミックの話を以前話に聞いていたので鈴鹿御前と清姫のスズキヨペアを選択してあと1体…

友人「個人的にはイツマテンおすすめ」

じゃあそれでええか、と言う事で4体の式神を入手したのですが…

百鬼異聞録「デッキに系統は2つまでです」
友人「あっ、スマンw」

こうして産まれた最初のデッキ、もとい紙束がこちらでした。
仕方ないのでチュートリアル後にもらった兵俑を突っ込んだだけですね。なんなんこれ。

●最強カード、「覚醒天井下」

流石に意味わからんデッキなのは自分でも理解できたので脆弱関連で使えそうなカードを交換リストのカードを片っ端から確認して2日目の2体配布に備えました。そして貰った2体が天井下と鴆の2枚。ちなみに鴆は再び色が合わない問題が発生して使えませんでした。

当時まだ鈴鹿の強さを理解できて無い

こうして産まれたのがこのデッキ、このデッキでランクマの海へと乗り出すことになります。

特に覚醒天井下の「毎ターン盾と脆弱を全体にばら撒く」は初心者でもわかる強さ、加えて清姫のカードと組み合わせでの全体バーンで相手の式神を全て同時に撃破する戦術をメインに戦っていました。
なんやかんやランクマは負けずに連勝を重ねたものの清姫と天井下の2枚だけで戦っている感が否めず、引き続き相性の良いカードを探すことになります。

この時点で既に青行燈要らなくね?と思いつつ青行燈と組ませる様に新パックで季を狙って回しまくっていたのですが全く出ず、孔雀明王と白粉婆ばかりカードが揃っていきモヤモヤ…

僕「ハップンババア?しか出ねえ」
友人「………?……おしろいばあ じゃね?」

そしてキーワード効果をよく分かってなかったので義道ピン挿しという珍デッキ状態でした。

●完成!脆弱コントロール

なんとなく理解ってたんです、青行燈の灯明と天井下の覚醒後が瞬発被りで構築相性悪いんです。

色々調べるうちにたどり着いたのが烏天狗でした。レベル2の形態が相手全体バーンのため覚醒天井下と組み合わせて全部隊壊滅が狙えます。
移動時の投射も相手に触らず気絶させたりととにかく便利でした。
鈴鹿の冥弓や清姫の毒塗りと愛の焔で8枚のAoEダメージを覚醒天井下で強化してばら撒くデッキとして形になりました。
この頃ちょうどランクマッチもbot戦期間が終わり人間との戦いが始まりました。

このbot戦明けくらいのマッチ帯では
・「私の勝ち」で特殊勝利をねらう運勢デッキ
・かぐや姫を中心にした幻境デッキ
・桃の精+式神3体のハイランダーデッキ

の使用者が多く、アグロ系はほぼ居なかったため覚醒天井下を引くまでゆったり戦える事が多かったです。

とは言え、天井下からのAoEに重点を置き過ぎており、幻境デッキとの対戦はあまり戦績が良くありませんでした。
一方で、運勢デッキとの対戦では覚醒天井下+AoE系の法術ダメージが10点を超えるため座敷童や山兎がレベル3の形態を使用した後からでも全体除去が間に合い勝ち切るシーンが目立ちました。

お互いに相手のカードがわからない初心者帯での対戦は当然雑に強い全体除去が効きます、基本的負けなしでランク5まで駆け上がり調子に乗っていたのですが世の中そんなに甘くない、壁が立ちはだかります。

●立ちはだかる既プレイヤーの壁

ランク5を超えるといわゆるシーズンランク下限、基本的には既プレイヤーとの戦いになります。
対面に現れるデッキも運勢デッキ桃の精が誤魔化してくれるデッキは一気に減りました。

・カウントを進めて戦う夜堕ちデッキ
・縁結神や百目鬼を中心とした占いデッキ
・覚醒季の効果を使い回す季青行燈デッキ

といったカードゲームらしいデッキ内でカードの相互シナジーを組み合わせたデッキが一気に増え、通算では勝ち越せているものの一気に負けが目立つ様になります。
特に夜堕ちデッキと占いデッキはこちらが最速で覚醒天井下と他カードによる全体バーンを通さないとほぼ負けてしまう、一方的な試合展開には見えないが通算だと負け越し不利な対面になっていました。

この頃からカードの資産も増えて来たのでフリーで色々なデッキを試したりという事もあり、ランク5→6へ上がるには2週間以上かかることになりました。

●真の相棒、鴆との出会い

季青行燈や桃茨木旅立など脆弱以外のカードも触りつつフリーでの対人で色々なデッキを試すうちに1つ異常に強いデッキがありました。
他のデッキは大体5〜6割の勝率に落ち着くのに10戦10勝、異様に勝てる…

鴆を入れたアグロ寄りの脆弱デッキです。
結局脆弱デッキに戻ってるぜ!!!

鴆のおかげで清姫がプレイヤーへのアタックに参加できる機会が増え、レベル1攻撃カードの存在もあり序盤からコンスタントにライフカットが行える様になりました。
何より毒蝕→義道によるリーサル力が非常に高く残15点くらいなら安定してリーサルを狙えるためレベル3になったターンに試合を終わらせる勝ち方が安定して狙える事から、対戦頻度の多い夜堕ちデッキや幻境デッキに対して高い勝率を出す事が出来ました。

対戦しながら微調整を繰り返し最終的な構築はこちら

メインフィニッシャーの鈴鹿に加え、サブプランとして愛の焔によるバーンダメージ、覚醒孔雀明王による貫通ダメージプランも狙える脆弱アグロです。
攻撃札や投射ダメージなどもそこそこ入っており幻境デッキ対してはほぼ毎ターン1枚以上の幻境を割れるため相手側が相当理想的な手札でない限り勢いで完封、夜堕ちデッキも夜堕ちスタックが溜まる前に試合終了まで持ち込める上に相手が夜堕ち完成しても義道や愛の焔でリーサル、季青行燈は孔雀羽+無双や蛇行撃などがちょうど5点になるので覚醒季を定期的に気絶させながら戦えるなど比較的多く見かけるデッキに対してはどれも有利に試合を運べる事が多く6→8まで8割の勝率で到達する事が出来ました。

●気がつけば名士

最後の壁ランク8になるとこれまで出会わなかったデッキとの遭遇が少し目立ちました、須佐男や影鰐を中心とし、妖刀姫呪刃や大天狗鋼風といった単体で強い式神を4体ならべたハイランダービートダウンデッキです。

同じ様なビートダウンですがこちらは脆弱をつけてからでないと火力で張り合えずスタッツ負けている分、普通に撃ち合うだけでは負けてしまう厄介な相手でした、
また、一条など単品で蟻道を止められる式神を入れたデッキともどうしても相性が悪く6→8の時に比べるとポロポロと負けが目立つ様になりました。
それでも全体としてはしっかり勝ち越せており、無事に昇格戦まで突入。

さあ最後の一踏ん張り!!

……

最初のトライでは苦手とするハイランダー系のデッキを3戦連続で引き一瞬のうちにチャレンジ失敗になりました。

💥

とはいえ昇格戦チャレンジが振り出しに戻っただけなので気楽に再挑戦、折角だから気分転換に他のデッキも使ってみよう…という事で使ったのがこちら

百鬼異聞録なめくさりアグロです。
なんと手持ちの式神から攻撃カードが多い順に採用しただけのデッキ…なのですが3連勝で昇格戦突破となりました。
マジ……?

一応この舐め腐りアグロは脆弱アグロの時に苦手としていたハイランダーデッキと五分になりつつ、対戦機会の多い夜堕ちや幻境辺りに速度で勝ち切る事を想定しており、その分季青行燈や白粉青坊主の様な後半戦に強いコントロールには逆立ちしても勝てないデッキとして組んでました。

運良く得意なデッキとの連戦で上がれただけとも言いますが無事にデビューから1.5ヶ月での名刺ランク昇格となりました。

やったぜ💪💪

■おわりに

名士になったら大名士…を目指そうとも思ったのですがシーズン終わりも近かったので脆弱以外のデッキをランクマで試す様になりました。

根性、神隠し、その他もろもろ

最近脆弱以外で回しているのはこちら、基本は茨木旅立で戦いつつ強い餓鬼を作るデッキです。
旅立の召喚物を覚醒餓鬼で食べれるのでかなりのサイズの餓鬼を自力で作れます。
もちろん相手の覚醒を食べても良いですし、ご馳走様で根性と神隠しを付与すれば10/10を超えるサイズの特大アタッカーが完成、桃の精が序盤は茨木、後半は餓鬼のサポートとして優秀なこともありお気に入りです。

大天狗は変えた方がいいかも?


そんなこんなで雰囲気で始めた百鬼異聞録、なんやかんやしっかりハマって楽しんでます。
少しでも気になった方、是非とも遊んでみて下さい。


おしまい

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