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難聴の風俗嬢

この記事は難聴者及び補聴器に触れますが、
ハンデのある方への差別的意図はなく、
あくまでもコメディとして楽しんでいただけるとありがたいです。


北九州市から那覇市へ転勤が決まった。
北九州市に住んでりゃあいつかは抱けるだろう博多っ子と思っていたら突如突きつけられた制限時間。
これはもうお金で解決するしかない。
デリヘルを呼ぶことを決意。
なお、北九州市の子は厳密には博多っ子ではない。


家に来た女の子は補聴器をつけていた。
俺は少なからず動揺した。

幼少期、団地には色んな子が一緒に遊んでいた。
知的、あるいは身体的にハンデのある子とも一緒に遊んでいた。
その子たちやその親たちを見て出した1つの結論。
普通の人間と変わらない接し方をする。
鬼ごっこだってドッジボールだって、ルールに手心を加えず、正々堂々手加減無しで競った。
本当のバリアフリーはバリアフリーという言葉すら無い状態なのだと学校の先生が言っていた。
自分なりの答えがこれだった。
出来ない、不得手である。そんなことは本人たちも気にしてなかった。本気で取り組んだ結果最下位だとしても、最下位としての悔しさはあれど、ハンデに対しての負い目や引け目はお互いの間にはなかった。そこには本当のスポーツマンシップがあった。

とは言え大人になり、TPOをわきまえて暮らす様になり、この考えを声にして表明することは憚られ、大衆と同じく親切な隣人の姿勢で生活している今日この頃。
性サービスに従事する補聴器をつけた彼女を、いわゆる『そういう目で』見なかったと言えばそれは嘘になる。
正直この心境でサービスを受け、満足を得られる気がしなかった。

シャワー中、
福岡の方ですか?
違います、宮崎出身なんです。
(博多っ子ちゃうんか…)
お客さんはどこ出身なんですか?
大阪です。
…ニッコリ
(聞こえへんかったんかな?)
というやり取りがその思いに拍車をかけた。


仰向けに寝てください。

これは俺深酒したときくらい勃つ気がせえへんぞ…
どないしたらええんやろ…




などと思案する間もなく、5分足らずで手コキで果てた。

🤔?

めちゃくちゃテクニシャンなのか?
というかそのテクニックの片鱗さえ味わうことが出来ずに果てたぞ????


まだ勃ちますか?
はい、
では…


また手コキが始まった。

さっきの暴発は一体…?
ノーノー、そんなことより彼女の境遇が気になる。
難聴者の風俗嬢なんて、俺には想像もできない人生の闇が…


10分足らずで果てた。
15分以内で2発は圧倒的最速記録だった。


なお、数日後に無事北九州っ子をお待ち帰りした。
死ぬほどクリトリスのでかいドM女だった。
その話はまた後日。

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