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最初の星の物語より 世界に共通する真実

神霊体‥‥‥物に触れたり、
触れられることもないエネルギーだけの存在。
高位の魔神や天使は神霊体として、
人間界に現れることは出来る。
エネルギーのみで人間界に存在するため、
存在出来るのは一時的なものでしかない。
しかし、そのエネルギーを使って天変地異などを
起こすことは出来るが、
本体のエネルギー総量を大量に消費する。
その規模にもよるが、
天変地異ほどのエネルギーを使うと
数百年の眠りにつくことになる。

暗黒竜ギヴェロン‥‥‥最強最悪だと誰もが知る
大陸の支配者である暗黒竜に立ち向かった者たちがいた。
この栄誉ある戦いに参加した勇者たちの名は、
大陸の南東地方からは部族長アルバート・ゴードン、
雪の東北方領土からは無音の狩人ヴラジミール・クラリゲート、
極寒の北西からは堅氷《けんぴょう》の無頼漢《ぶらいかん》アレクサンドル・ブラーギン、ホワイトホルン、
中央からは森林の民ブラック・エルドール、
そしての大陸南西からは
岸壁の戦士ディミトリ・ドークスであった。
約五百五十年前に神の高遺伝子を持つ
最強の強さを誇る暗黒竜ギヴェロンを
討伐した五人の勇者はそれぞれ国を建国した。
そしてその事実は隠されたまま封印された。
その真実とは暗黒竜ギヴェロンを討伐に向かった時には、
すでに天魔のバベルの塔が消えて十年たっており、
自らの巣窟にしていたドワーフの遺産である地で
もうすでに死んでいた。
仮に真実を話せば、
ここに来ることも出来なかった者たちが集まり、
今度は財宝の奪い合いになるのは必定だった。
再びまた人間同士の殺し合いを避けるにはこれは秘密にし、
五人の勇者として暗黒竜を退治した伝説を残した。
財宝は五等分されそれぞれ国家の再生や国を作るために分けられた。
天使と悪魔がこのホワイトホルンにはいなかったため、
特殊能力の事や神の遺伝子の事を知らなかった彼等は、
ギヴェロンの寿命だと考えた。
しかし、五人の勇者とその他多数いた能力者は、
能力が突然消えたことにより、
ギヴェロン討伐は不可能と思っていたが、
神の遺伝子が消えたギヴェロン討伐は何もせず終わった。
これは永遠の秘密としようと封印された真実となった。
倒した証明としてギヴェロンの名を北東の雪の勇者が名前を奪った。
その後、時は経ち、武威率いる刃黒流術衆が漂流してきた。
ブラック・エルドールは武威から真実を聞かされ、
全ての事が繋がり納得した。

 

人間の能力者‥‥‥大きく分けて三種類に区分けされる。
身体能力者、精神能力者、身体精神能力者。
それぞれ区分けされたエネルギーを使うが、
身体精神エネルギーを消費する能力者は
基本的にエネルギー総量が高い者が多い。
それとは別に特殊な能力はないものの、
身体が異常な程高い者が圧倒的多数を占めている。
能力はないが、身体を強化することによって、
能力者より強い者も多数いる。
刃黒流術衆などがそれに当たる。
単体で敵わない相手でもかれらの素早さ、力、洞察力、判断力などを
高めることによって強い能力者をも圧倒する事もできる。
リュウガはそれを初めから考慮し、強力無比であったレガを失い、
ギデオンに身体の高い刃黒流術衆を配下百名を与えて、
イストリアの正規兵では無い志願兵も百名与えた。
能力者とかれらを連携させる事により、
人間世界では無敵を誇る強い師団の訓練を命じた。

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