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第2巨人 ぶたがふりました。~雲の超人~


前談(はれときどきぶた)

1980年、岩崎書店から出版された矢玉四郎原作の児童文学『はれときどきぶた』
当書籍は本記事の著者が幼少期に読んだ児童文学の一つである。家では所有していなく、どこで読んだかも覚えていない。なんなら内容もうろ覚えである。

あらすじは、主人公の則安が明日のことを書いた日記、「明日日記」の内容が本当に起こってしまう日常を描いている。明日日記の内容は荒唐無稽なものであり、それを解決するまでが描かれている。未来日記かな?
タイトルは、則安が明日日記に書いた一文である。

「こんな事があるとたのしそう」という感想の一方で、嘘をつくと良くないという訓戒が込められている(未だ読み込みが足りていないとは感じている)。


さて、雲に覆われた空からぶたではなく、雨が降った時に考えられる2つの可能性の1つである、《雲の超人》について話していこう。


《雲の超人(クラウドジャイアント)》

4コスト
自然文明
パワー4000
ジャイアント

◼️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、ジャイアントをすべてタップしてマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。

スタッツ・効果解説

スタッツ

4コストパワー4000とコスト帯らしいパワーをしている。メタクリを最低限相打ちを取れるラインであるため悪くはない。
種族はジャイアント単体で、後述の効果からジャイアントを主軸にしたデッキで使われる。
自然文明単色のため手札の濁りが少ない。
種族に関して、見た目から《土雲隠の超人》と関わりがあるように見えるのでシノビを持っていれば嬉しかった。シノビ種族はメカ種族で強化を受けているため、付けても悪くないだろう。

効果①マナブースト

cipでデッキトップのジャイアント3枚をマナゾーンに置く、ジャイアント界のメンデルスゾーン。
あちらよりも捲る枚数が1枚増えているため全ヒットの要求は高くなっている一方、ジャイアント以外をある程度いれてもブーストをしやすくなっている。
2マナブーストと合わせると4ターン目に最大8マナを使用できる。
また、ジャイアントはマナの回収やマナからなら召喚手段が豊富のため、実質的なドロー手段としても利用ができる。
特定種族以外をデッキボトムに戻すため、混成デッキではボトム固定となる。

用途

マナブーストによってジャイアント種族の初動として唯一無二であり、ジャイアントを主軸にしたデッキでの採用がメインとなる。
ビッグマナの形成を可能とするため、《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》のようなマナ枚数を参照するメタに強く出る事ができる。

主な動きとして、
2ターン目に《配球の超人/記録的剛球》や《フェアリーライフ》等のマナブースト、または《アシステストサイネリア》のようなスタートダッシュ系統を召喚できると3ターン目に着地が可能となる。
《フェアリーギフト》(殿堂)を絡めると2ターン目に召喚可能で、3ターン目に6マナに到達する。

デメリットとして、
・cipが強制
・デッキトップを表向きにする
・捲れた特定種族を強制でマナ置き
の3つが目につく。

強制効果ゆえに終盤でのデッキ枚数が少なくなった際には出すリスクが高まっていく。また、ジャイアントであるなら全て置いてしまうので、デッキ枚数の調整も難しい。
《超重龍ゴルファンタジスタ》の終局宣言の使用を見据えると脳死で中盤以降に使うのは検討が必要である。
デッキトップを表向きにする効果は、《飛ベル津バサ「曲通風」》の効果に引っ掛かるため、ピンポイントだが環境によっては気をつけるべきだろう。

cip効果を使用した後は殴り返しに弱いバニラであるため、《チアスカーレットアカネ》等のメクレイドの弾に使うと良いだろう。
他にも、次ターンに《チアスカーレットアカネ》召喚をしてから、マナから3マナ以下のジャイアントを召喚が可能であり、仮にこちらが除去されていても《チアスカーレットアカネ》単体でメクレイドを可能となる。

総評

総評として、マナ加速手段としてジャイアントデッキの立ち上がりを一段も二段も速くした1枚であり、構築の幅を大きく広げたカードである。

早期にビッグマナを構築する事で中型クリーチャーの召喚や相手クリーチャーへの対処等の選択肢を増やし、各種踏み倒しメタを無力にできるようになった。
ジャイアントには自然文明を中心に各文明を併せ持つ多色カードが多く存在し、手札の多色事故防止やマナの色基盤の構築に大きく貢献する。
また、ゴッドオブアビス以前の高コストジャイアントの十分に採用圏内へ至らせる面も持ち、構築の幅を大きく広げている。

※注意※
ただし、本カードの採用により高濃度のジャイアント構築を強いられるため、逆に構築の幅を狭くする面を併せ持つ。
本カードを採用しないことでジャイアントに縛られないデッキ構築が可能である事は忘れてはいけない。

後談(フレーバーテキスト)

DM22-EX1
森羅万象の力が表出した存在とも言われるジャイアント。オリジンではなく、彼らこそが最古の種族であると信じる一派がいる。

DM23-RP1
ジャイアントの時代の幕開けだ。

DM23-RP2
雲に覆われた空から雨が降ってきたなら、そこには2つの可能性が存在する。雨雲のせいか、もしくは雲の超人が大泣きしているかだ。

DM23-RP2
周りの雲を身体にくっつけてしまうので、雲の超人が通った後には晴れやかな青空が広がるという。

初収録されたDM22-EX1以外は拝見ストーリーにさっぱり関係のない内容である。強いて言うならDM23-RP1の時代の幕開けはこれまで高コストで構築の難しかった種族デッキの開拓が可能になったという所だろうか。
実際、《雲の超人》により面の形成が容易になり、数多くのジャイアント種族が救われている。
まさにDM23-RP2のテキスト通り、通った後は晴れやかな青空が広がったようである。
曇天を作るその大きさは流石にジャイアントである。
曇天の雨の可能性として《雲の超人》の大泣きが挙げられているが、なぜ泣いているのだろうか。彼(彼女)もゴルファンタジスタの敗北を知り、悲しんでいるのだろうか。
見た目は高く背を伸ばした入道雲であり、雰囲気はぴったりである。イラストでは掌から雷を落としており、その姿はまさしくそれだろう。

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