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第4巨人 私からあなたに贈るものは「必罰と信賞!!」~ベニジシ・スパイダー~


前談(超絶ラップバトルのリリック)

原作:四葉夕卜、漫画:小川亮によるコミックDAYSで連載(途中から週刊ヤングマガジンに移動)、2022年4月から同年6月まで放送された漫画原作アニメ『パリピ孔明』
タイトルは、当作品のアニメ6話で行われた超絶ラップバトルのリリックである。
アニメ化に伴い、漫画のリリックが変更されている。

作品は、希代の天才と名高い蜀の軍師 諸葛亮孔明が病没するが、数瞬の時を経て目を開くと現代の東京に若返った姿で生を受けていた所から始まる。

寄る辺のない孔明は若者に連れられ、とあるライブハウスで駆け出しのシンガーソングライター月見英子と出逢い、その歌声に心を奪われた。
その後、孔明は英子の軍師(マネージャーみたいなもの)となり、2人は絆を深め、周りを巻き込みながらスーパースターへの道を歩んでいく。

その道程で、MCバトル選手権DRM3連覇をしたKABE太人を仲間にするために孔明はラップバトルを仕掛ける。
孔明はラップから身を引いていたKABE太人へ、ラップバトルを通して彼が目を逸らし続けていた本当の想いを見つめさせる。

さて、欲に囚われた罪過を持つ者へ罰を与え、罪を咎める功績を賞する《ベニジシ・スパイダー》について話していこう。

《ベニジシ・スパイダー》

5コスト
自然文明
パワー4000
ジャイアント・インセクト
◼️W・ソウル
◼️リベンジ・チャンス−各ターンの終わりに、相手がそのターン、カードを3枚以上引いていた場合、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
◼️このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

スタッツ・効果解説

スタッツ

5コストでパワー4000、シングルブレイカーと特別優秀であるとは流石に言い難い。2010年初出と考えても大分低くないだろうか。

効果①W・ソウル

効果というよりも種族に近い。
W・ソウルのキーワードにした進化やサポートがある。

効果②リベンジ・チャンス

各ターンの終わりに、相手が3枚以上ドローしている事を条件に踏み倒し召喚を行える。自分・相手ターン問わないが、相手ターンの終わりに召喚するのが基本的な運用となるだろう。
また、条件のドロー枚数についてはターン開始時のドローを含めるため、《エナジー・ライト》のような2枚ドローで条件を満たす。
さらに同名制限は無いので手札にあるだけ出すことができる。
ちなみに、マナ召喚、墓地召喚権があるならマナから出すことも出来る。小テク多すぎだろ
ただし、手札に加える系統では条件を満たさないため注意が必要である。

効果③cipマナ加速

cip強制で山札から1マナ加速をする。
召喚を条件にしないため癖のない効果である。

用途

このカードの存在意義はリベンジ・チャンスとその知名度の低さにその殆どが占められている。
5コスト、パワー4000、cipでマナ加速だけでは、優秀な5コストの多いなか採用候補とはなり得ないだろう。

しかし、リベンジ・チャンスによって最速で相手2ターン目に出すことが可能であり、その際には後攻でもマナ枚数を抜く事ができ、5コストのジャイアントであるため各種革命チェンジに繋がり、1マナ加速以上のリソースを生み出す。

そもそもこのカードを知っているプレイヤーはいくらいるのだろうか。
リベンジ・チャンスを持つクリーチャーは全5種類と少なく、さらには1度の再録しかなく、ジャイアントに属することを知られてないのでは無いだろうか。
リベンジ・チャンスと自身の知名度の低さから、警戒の目を掻い潜りアドバンテージを稼ぐ事ができるだろう。

総評

総評として、知名度の低さを武器にテンポアドバンテージを大きく離すカードである。
ただし、相手依存であり、環境をよく研究して採用すべきカードである。軽量ルーターが多い場合、3-4枚の採用を検討できる。

後談(フレーバーテキスト)

DM-38DMPP-15
欲に囚われた私が悪かったのです…。――とある獣の懺悔

DMX-18
ジュダイナの一撃は、原始の力を開放し、原始龍を生み出した。だが、2撃目は更なる原始的な欲求を呼び起こしてしまった。

とある獣は、己の欲に飲み込まれた自分を懺悔している。イラストでは、ベニジシ・スパイダーの吐き出す糸に縛られる姿が描かれている。
獣の懺悔は、罰を享受する心からの声なのか、それとも生き延びて帰った際の恐怖からの想いなのか。
後者であるならば、帰してあげたベニジシ・スパイダーの優しさが垣間見える。

DMX-18のテキストはジャイアントとしたあまり関係なさそうなものである。


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