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第10巨人 甲虫王者ムシキング~デスマッチ・ビートル~


前談(甲虫王者ムシキング)

 ゴー!シューッ!
 2003年から稼働していたアーケードゲームである。文字通りのじゃんけんゲーだが、サポートの虫たちを駆使して相手の体力を削り切った方が勝ちの割と考えることが多いゲーム…だった気がする。
 しかし、今思うとオンライン対戦がほぼ無かったことを考えると本当にじゃんけんだったのではと思わないことはない。

 著者はギラファノコギリクワガタを手に入れてキャッキャと楽しんでいた。

 GBAのカセットとして甲虫王者ムシキング 〜グレイテストチャンピオンへの道〜が発売され、とても面白いゲームで楽しんでいた。
 およそ30日を繰り返し、ひたすら戦うゲームだが、ムシカードを集めるコレクションが楽しかったのだろう。DSが出てからもずっと遊んでいた。

 続編もいくつか出ており、最新のコラボではヴァンガードでムシキングを遊ぶことができる。プレイ動画を見たところ、大分ムシキングだった。

さて、ムシ同士での戦いも熱いものであるが、やはりその根底にあるのはジャイアントキリングだろう。強大なものを打ち倒す姿は誰もを驚かせ、周りのものを身を挺して守る《デスマッチ・ビートル》について話していこう。

《デスマッチ・ビートル》

2コスト
自然文明
パワー13000
ジャイアント・インセクト
◼️ガードマン
◼️このクリーチャーは攻撃できない。
◼️相手のターン中、相手のクリーチャーがコストを支払わずに出た時、このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせてもよい。

スタッツ・効果解説

スタッツ

いいんですか、いいんですか。
2コストでパワー13000っていいんですか!?
こんなにコスパよくていいんですか!?
いいんですよ、いいんですよ。
あなたが選んだムシならば。
ただし、代償は大きいぞ。

 種族はジャイアント・インセクトと種族カテゴリの裁定変更により「ジャイアント」カテゴリにも数えられるようになった。
 以前より《天風のゲイル・ヴェスパー》を主軸にした構築で使われていたが、ジャイアントとしても輝く。

効果①ガードマン

 他のクリーチャーへの攻撃を自身に誘導できる限定的なブロッカー。

 ガードマンをもつクリーチャーは数多くいるが、ここまで軽コスト高パワーなものはこのカードくらいのものである。

効果②攻撃不可

このカードはどこにも攻撃できない。
ただのデメリットである。

 3ターン目にパワー13000が攻撃してきたらさすがにまずい。
 ただ、クリーチャー制限をかけて欲しくはあるが、性能をパワーに振り切った事によるメタ能力と場持ちの向上を重く取られたのだろう。

効果③踏み倒しメタ

 ありとあらゆるクリーチャーのコストの踏み倒しに反応し、パワー13000未満を一方的に咎めることができる。
デスマッチのデスマッチたる所以である。

 《赤き稲妻テスタロッサ》等の「召喚以外の〜」よりも広いメタ範囲※1を持ち、出てくる場所を限定しない。また、踏み倒しに反応するため選ぶ効果でもなく、《異端流しオニカマス》のようなアンタッチャブル効果をすり抜ける。

 さらに、置換効果ではないため他の置換効果とかち合わずに効果の適用が可能となる※2
 もちろん、cip効果の使用は可能であり、条件を達成していても効果起動前に処理された場合には不発となる。

※1 メタ範囲の一例
・クリーチャーや呪文の効果による踏み倒し(革命チェンジ、メクレイド、《ドラゴンズ・サイン》等)
・コスト軽減等による正規の0マナ召喚(G・ゼロ、《ジョリー・ザ・ジョニー Final》等)
・置換効果(《永遠のリュウセイ・カイザー》等)

※2 置換効果とのかち合いと適用タイミングの違い
① 置換効果Aと置換効果Bが同時に条件を満たす。
② 置換効果のいずれか1つのみ適用される。
③    着地後にデスマッチ・ビートルの条件が満たされ、メタが適用される。

 例として、相手ターン中に自分の場に《赤き稲妻テスタロッサ》と《デスマッチ・ビートル》がいる状態で相手の《蒼神龍アナザーワールド》が手札から捨てられる場合、
①テスタロッサとアナザーワールドの置換効果が同時に満たす(厳密には異なる)。
②アナザーワールドの置換を解決し、場に出る。
③デスマッチが咎める。

用途

 順当に考えるとやはり幅広いメタ範囲に注目した採用となるだろう。対クリーチャーのメタとして13000というパワーで全てを蹴散らし、場にリソースを残させないという点で非常に優秀な1枚である。

 メタカードであるという性質上、環境の分析が重要であり、クリーチャーへの攻撃すら不可能であるためメタとして機能しない場合には置物ガードマンとしてしか役割を持つことができない。
 また、軽コストのため序盤で出しておきたくなるが、2,3ターン目にコスト踏み倒しを使われることは少ないだろうと考えると大きなアクションを起こすタイミングと合わせて出すのが良いだろう。2,3ターン目に動くマジックとかいたけど。

 現状刺さる相手としては、革命チェンジ全般、天門、ファイアーバードの各種踏み倒し、ドリームメイトの降臨あたりだろう。(2024.8.7)

 一応、ジャイアント種族をもつバトルでは除去しづらい軽量な置物として《終の怒流牙ドルゲユキムラ》の進化元とG・ゼロ条件を満たすことができる。
 ちなみに《∞龍ゲンムエンペラー》が存在すると、殴れる2コストパワー13000というバケモノへと姿を変える。

総評

 総評として、コスト踏み倒しという行為を咎め、地上戦でのリソースを正規召喚で稼ぐことを強要する強力なカードである。
 特に、革命チェンジや呪文による踏み倒しなどの強力な効果を咎められるのは非常に優秀である。
 逆に、それらが採用されない環境ではメタが機能しないため注意が必要である。

 結論として、環境によって評価が180度変わるカードであり、採用枚数は0枚or4枚となるだろう。

後談(フレーバーテキスト)

プロモ(P25/Y22)
激しい死闘を潜り抜けた君の帰りを、デスマッチ・ビートルがお出迎えだ!

 ガチデュエバトルの参加賞プロモとして初めてプロモ化されました。拍手
 本記事著者は4枚揃えました。

 激しく死闘を終えた後にデスマッチ・ビートルに出会ってしまったら死を覚悟することだろう。プレイヤーが踏み倒しをしていないなら頼もしい味方となろう。

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