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第8巨人 「あら、おやつの時間だわ」~とこしえの超人~


前談(悪の娘)

むかしむかし、栄華を極めたルシフェニア王国の若き王女を唄った、2008年に投稿された作詞・作曲 mothy(悪ノP)、唄 鏡音リンによる『悪の娘』
タイトルは、曲の中で王女が放つ言葉である。

王女の高笑いと共に「さあ、ひざまずきなさい!」という命令から始まる。
王女は豪華な調度品、愛馬のジョセフィーヌ、多くの召使いに囲まれて優雅な生活を過ごしていた。
彼女は十四の少女で恋もする。ある時は海の向こうの国の王子に恋焦がれる。

しかし、優雅な生活は自国民からお金を搾り取り、逆らう者たちはすべからく粛正をおこなう悪逆非道な圧政によって支えられていた。
王女の恋焦がれる王子が隣国の姫に惹かれていると知ると、その国を滅ぼす。

そんな王女にも終わりの時が訪れる。
自身の犯した罪に焼かれ、王女の首に民衆の憎悪の刃が振り下ろされる。

こちらは『悪の娘』の話であるが、シリーズものの『悪の召使』や書籍を読むと違う景色が見えてくるだろう。

さて、いにしえは昔からのものを示すが、常にそこにあり、いにしえを超える悠久の時を三つのまなこで睨みつづけてきた《とこしえの超人》について話していこう。

《とこしえの超人(プライマル・ジャイアント)》

1コスト
自然文明
パワー4000
ジャイアント
◼️G•ストライク
◼️このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
◼️相手が自身の手札以外からカードを出す時、かわりにマナゾーンに置く。

スタッツ・効果解説

スタッツ

1コストの最軽量単色ジャイアント。
パワー4000と1コストとは思えないほど高く、3コスト帯までの多くのクリーチャーへの対処は可能である。
低コストで高パワーはジャイアントだからだろうか。

《卓球の妖精/回転する開眼》とは気持ち相性がよく、上面はガードマンでこちらを守りつつ、下面は相手の低パワーを除去が可能である。

コスト参照のエレメント除去や《飛翔龍5000VT》《「俺の勝利だ!オフコース!!」》の効果範囲などに入ってしまうが、それでも場残りは良い。

効果①G・ストライク

低コストメタクリに付けちゃっていいんですか!?よくありません。

元々メタクリとしての機能を持ちつつ、盾から加えることで相手クリーチャーの攻撃を止めることが出来る。
S・トリガーと比較されることが多い効果だが、このカードがS・トリガーとして召喚されても直接面に影響を及ぼさないため、こちらの方がマッチしていると言えるだろう。
また、軽量のため返しに出す事は容易である。

わざと見せびらかすことで相手に対処するカードを抱えさせ、ハンドリソースの圧迫を強いることもある。

効果②相手を攻撃不可

1コストパワー4000で自由に攻撃できては《スナイプ・モスキート》の立つ瀬がないだろう。

ただし、相手クリーチャーへの攻撃は可能であり不用意にタップした相手クリーチャーを返り討ちにすることができる。
もちろん革命チェンジも可能であるため必要がなければ手札に戻すことで別のリソースとしての運用ができる。

効果③手札以外からの咎め

相手が手札以外からカードを出す時にマナゾーンに置かせる置換効果である。弱いことが書いていない。
カード指定であるためエレメントと読み替えることが出来る。

置換効果によりマナ加速をさせてしまう点は気になるが、cip効果不可と再利用が難しいため良しとしよう。

似た役割のカードとして《若き大長老アプル》(非ジャイアント)がいる。あちらは相手のマナゾーンと墓地の固定とそれらのゾーンからの呪文詠唱を止める。

一見すると山札からの使用も咎められるこちらが雑に採用できるが、あちらは特定のゾーンからカードを動かせなくなるためマナ爆誕やアビスラッシュ等そのものを封じることもできる。
これらから差別化は容易である。

用途

純粋なメタクリーチャーや受け札のかさ増しとして運用するだけでも十分ではある。

最軽量のジャイアントであるため《剛撃戦攻ドルゲーザ》や《十八番龍エターナルグリーンParLife》の軽減に大きく貢献する。
また、《チアスカーレットアカネ》のマナ召喚や余った1コストで気軽に出すことが出来る。メクレイドの弾としても非常に有用である。

置換効果は自分・相手ターンによらず発動しているため、相手の構築によっては詰めとして使うこともある。

昨今では少なくなっているが、赤単速攻などのウィニーを扱うデッキでは返り討ちにすることもできる。

総評

総評として、受け札のかさ増しや広いメタ範囲によって相手のテンポを遅らせる非常なら強力なカードである。 

除去されにくいパワーと刺さる相手には致命的であり、オリジナル・アドバンスどちらでも4枚採用が考えられる。
メクレイドやマナ召喚、墓地リソースなどメタの範囲が広く、環境を見つつ枚数の増減が必要だろう。

“後談(フレーバーテキスト)”

DMRP-17
振り下ろされた爪を刀で受け流したモモキング。咄嗟に反撃しようとするが、気づけばボルシャックの姿が炎の向こう側にいくつも見えていた。「炎の幻影。さて、本物の我を見破れるかな」それを聞くやいなや、モモキングは何と目を閉じた!

DM22-RP2
巨人の三つの目はとこしえの時代から超獣世界をにらみ続けている。

プロモ(P78/Y20)
伸ばした腕は歴史をも超え、遥か彼方の不正を撃つ!

プロモ(P14/Y20)
超獣世界をめぐる戦いに勝利するのは、「新世界」への移行を企むヴォルゼオス・バラモルドか!?

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