第5巨人 つぐもも~罠の超人~
前談(つぐもも)
月刊アクションで連載されている浜田よしかづによって描かれる漫画『つぐもも』
タイトルは、当作品のタイトルであるとともに、作品内での付喪神の一部の呼び名である。
作品は、ごく普通の男子中学生の加賀美一也が学校の屋上で母の遺品であり家に代々伝わる袋帯から香る桜の匂いをいつも通り嗅いでいると、突然妖怪化したカツラに襲われる。そこを突如現れた着物を着た少女「桐葉」に救われる。
彼女は、一也が持ち歩いていた袋帯の付喪神であった。
その後、色々あって一也は桐葉と共に町に現れる悪意を持つ付喪神「あまそぎ」を払う立場となり、他のつぐももとその持ち主(すそはらい)との関係を精神的・肉体的に深めていく。
本記事の著者の個人的な考えとしては、R15指定されてもおかしくないと思っている。
作者がウ=ス異本の最大派閥だとも思う。一次創作者が二次創作の最前線に立っている。
商業誌でないからとやりたい放題している。
さて、過去の遺物に想いが積もり、生命を持つことで動き始めた《罠の超人》について話していこう。
《罠の超人(トラップ・ジャイアント)》
9コスト
自然文明
パワー5000
ジャイアント
◼️S・トリガー
◼️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
スタッツ・効果解説
スタッツ
9コストのジャイアント、パワーは5000と特別高くも低くもない。
効果①S・トリガー
古来より存在するキーワード効果。
この効果により自身のコストを踏み倒す。
召喚であるため《ガルラガン・ザーク》の召喚以外の置換効果等を素通りできる。
効果②cipナチュラル・トラップ
cipで相手のクリーチャー1体をマナ送りにする。マナに送る相手クリーチャーの対象制限はかけておらず1対1交換となる。
出た時効果のため召喚以外の踏み倒しでも反応する点は偉い。
また、cipは珍しく任意効果となっており癖がない。
用途
このカードは、S・トリガーを持つ8コスト以上のジャイアントのうち、こちらが選んで確定除去できる唯一のカードである。
まさに「生きるナチュラル・トラップ」と形容できるだろう。
追撃を止める事ができる肉体を持つクリーチャーの強さは《終末の時計クロック》が証明している。あちらとは違い追撃を完全に防ぐことは出来ないのは気にすべき点である。
小型クリーチャーでビートしてくるデッキに対しては、トリガーとしても殴り返しとしても十二分な性能を持つ。
9コストと正規召喚するのは現実的ではないが、最低限の防御札やトリガービートの採用候補とはなるだろう。
9コストのトリガークリーチャーである点の利点として、召喚以外の踏み倒しメタや呪文詠唱不可、《時の法皇ミラダンテⅫ》のファイナル革命を乗り越える事ができる。
また、その高コストを活かしてガチンコジャッジの勝率を上げる事ができる。ジャイアントには《華麗の超人》のようなガチンコジャッジするカードもあるため、構築次第で強いカードとなる。
総評
総評として、多くのメタを乗り越えることのできる受けであり、高コストで固めた構築では常に採用候補として検討できるカードである。
ただし、S・トリガーが発動しない限り場に出ることは少ないため、採用する際には多少の割り切りが必要だろう。
後談(フレーバーテキスト)
DMR-20
古の罠が、巨人の力を得て復活する。
DMEX-04
西南の超人……その道には、ただ「断」の一字あるのみと聞いていたが……双極の力で二字になっていたとは。 ― 罠の超人
DMSD-14
S・トリガーは防御の要! 発動すれば一発逆転のチャンスだ!!
初出のDMR-20のテキストから、《ナチュラル・トラップ》がジャイアントの力を得て復活している事が分かる。つまり、《罠の超人》は《ナチュラル・トラップ》自身であり、その場を守る力を得たという事なのだろう。
ただし、DMEX-04において、《西南の超人》が力を得たことに感嘆している様子から、自我を持っていることが分かる。
さらに周りの状況について変化を認識しているため、考える力も十分に持ち合わせているようだ。
DMSD-14はスタートデッキである。スタートデッキなら収録されるカードのフレーバーテキストは、ストーリー背景ではなく使用方法について言及するため特に言うことはない。
スタートデッキ同士のデッキでは攻めの出力が控えめなため、この1枚での逆転には十分な可能性がある。