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CITADEL のモールドライン・リムーバー を使ってみた!

パーティングライン処理の救世主です。

CITADELのモールドライン・リムーバーを使ってみたので紹介します。
実はずいぶん昔に購入した物で、しばらく工具箱の中で遊ばせていたのです。そのため中で傷が多少ついてしまって年季が入った工具のようになってます。

最近になってまた思い出して使い始めました。
本来はウォーハンマーのミニチュアのパーティングライン処理用ツールのようです。細かいパーツって形状が複雑で、パーティングラインが込み入っていて処理が大変なんです。

日本では「パーティングライン」と呼びますが外国ではモールド(=金型)の線なので、「モールドライン」と呼ぶそうです。

このモールドライン・リムーバーはさすがパーティングライン処理専用に設計されているのでよく考えられた構造になっています。

特徴は、焼入れされたスチール製のやや厚みがある板状になっているリムーバー部分。この厚みと強度のおかげで、デザインナイフのように刃こぼれを気にせずパーティングライン処理を進めることができます。紙ヤスリなどを一切使わずに、ゲート処理や合わせ目消しも全てこのモールドライン・リムーバーで済ませることができます。

モールドライン・リムーバーが最も効果を発揮するのは、海外製のスケールモデル、特に外国製の古いキットではないでしょうか。
タミヤ、ハセガワのキットであれば、薄刃のニッパーで綺麗に切り離せばほとんどゲート処理は不要、パーティングラインも目立たないのでカッターナイフでカンナがけする程度で済みますが、東欧製の「VALOM」とか、「Special Hobby」「AZ Model」などはモールドは細かいのにパーティングラインはとっても目立つので真剣に処理しないわけにはいきません。

海外メーカーのスケールモデル、特に大戦時の航空機キットは国内メーカーが発売しないマニアックなキットや、こだわりのパーツ構成で、うんざりするぐらいのパーツ数だったりするんですけど、パーツの分割やランナーの配置が適当なのか、パーツのど真ん中にパーティングラインが入っていたりするので、削って消すのが大変です。

これをカッターやデザインナイフの刃を何枚も交換しながら、ほぼ全てのパーツを削っていくのはかなりの苦行です。このモールドライン・リムーバーをうまく使うと、ナイフの刃をいちいち変えずにすみますし、刃がしっかりしているので太いパーティングラインも簡単に削り落とせます。

価格はやや高いかもしれませんが、ナイフの刃の減りを抑えることができるので、長期的に見れば安い投資ではないでしょうか? 適度な重みが良い感じです。メイドインチャイナですが、しっかりとした作りになっています。

モールドライン・リムーバーは、リニューアルし新しい製品が出ているようで、ネットで検索してみると形状がやや変わっています。
リムーバーの部分は切り込みが入って、鋭角に削れるような形に変わっていて、持ち手の部分もやや丸くなっていて握りやすくなっています。

リニューアル(?)

お勧めの一品です。


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