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初恋

一緒にいて楽しくない。

これが最後の別れだった。きっとこれが、引っ掛かって呪縛から抜け出せなくなっていた。でも、その呪縛は解けつつある。そう、君は春に結婚した。

あれは確か、高校一年生の秋憧れだった先輩と付き合うとができた。当時の僕はその現実に嬉しくて嬉しくて毎日ハッピーライフを送っていた。その頃学校は休講していて、バイト、彼女の家の行き来を繰り返していた。今でも自分が可愛いなと思うところは、門限の22時を絶対に守っていたこと。電車に走って乗って汗をかいていた。

今でも覚えているのは、デート2回目で彼女の家の近くの海に行ったこと。2人で夕焼けを見ながらたわいもない話をしていた。そんな些細な幸せがずっと続くと思っていた。

別れは突然来るものそう教えてくれたのは君だった。部活終わり、夕方、電車に揺られていた。その時一件のLINEが入ってきて、内容を見た瞬間君に会わないとって思った。だから最寄りの駅で降りた。別れのLINEだった。

会いに行こうとしたのがバレたのからわからないが、電話が掛かってきた。その時に言われた言葉は今も覚えている。当時の僕は好きだった分かなりショックを受けていた。結局今も引きずってる。

それから、僕は適当に暮らして、惰性で生きてきたつもりはないが何か当時の輝きを失ったように日々を過ごしてきた。それに比べて君は多分新しい恋をして、新しい人と出会って、新しい幸せを見つけていったと思う。

もう終わりにしよう。終わりでいいよね。君は君のために生きてる。だから僕も僕のために生きる。長い呪縛から解かれた気がした。好きだった人が結婚するということがどういうことなのかわかった気がした。僕も新しい春を見つけることにする。直接は言えないけど、

今までごめんね。結婚おめでとう。

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